「マウリッツハウス王立美術館」 200周年記念イベントを発表
マウリッツハウス王立美術館の開館200周年を最初に祝うのは、2022年2月17日に開幕する花の特別展「イン・フル・ブルーム」。同展では1600年から1725年に描かれた美しい花の静物画が展示され、それに伴い建物の外観も花束で飾られる予定となっている。
また、同時に市内各所でストリート・アーティストらによるミューラル(壁画)を制作。200名の作家たちがマウリッツハウスに着想を得た小品集を寄稿する特別記念本「Pen Meets Paint」や、ニューヨークのフリックコレクションとのコラボレーションした17世紀オランダ絵画の特別展も予定されている。
開館200周年記念イベント
ペン・ミーツ・ペイント
文学と芸術の融合プロジェクト。これまで200もの生存している作家らの作品を1冊にまとめた本はなかったが、マウリッツハウスが所蔵する200点の作品をもとに、シモン・シャーマ、ラッセル・ショルト、ドナ・タルト、ヒラリー・マンテルをはじめとする190名のオランダ人作家と、10名の外国人作家が短編を寄稿し、「200周年記念本」として出版される。
Pen meets Paint
会期 | 2022年1月20日 |
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花の絵画展「イン・フル・ブルーム」
マウリッツハウス王立美術館の200周年を祝う最初の特別展。同館所蔵のヤン・ブリューゲル、アンブロシウス・ボッサール、ヤン・ダービッツ・デへーム、レイチェル・ロイシュなどの作品に加え、この特別展のために世界各国の美術館から30点余りの珠玉の名作が揃う。1600年から1725年の間に描かれた花の静物画からなる美しいブーケが、来訪者を出迎えてくれる。
In Full Bloom
会期 | 2022年2月17日~6月1日 |
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あり得ないブーケ
静物画に描かれている「花のブーケ」は、さまざまな季節に咲く花々が一つの花瓶に生けられている、現実にはあり得ない花の絵。会期中、美術館の外壁も毎週異なる花々で彩られ、最後には美術館の建物自体が1670年に描かれたヤン・ダービッツ・デへームの「花の静物画」にインスパイアされた「あり得ないブーケ」になるという趣向だ。前庭にも多くの花の鉢が飾られ、より一層の華やかに演出される。
The Impossible Bouquet
会期 | 2022年2月16日~ |
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フラッシュバック
記念イヤーの夏のテーマは、マウリッツハウスの常設展コレクションと現代写真芸術とのコラボレーションした特別展。有名写真家や若き才能に溢れる写真家がマウリッツハウスのコレクションと建物にインスパイアされた写真作品を出品する。
Flash/Back
会期 | 2022年6月1日~10月16日 |
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マウリッツハウスのミューラル
ハーグ市との共同プロジェクトです。市内各所に巨大なミューラル(壁画)が制作され、町全体がストリートアートミュージアムのように生まれ変わる。
Mauritshuis Murals
会期 | 2022年の春から夏にかけて |
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ハロー・フェルメール!
2019年夏に開催され、好評を博した「ハロー・レンブラント」のフェルメール版展覧会。「フェルメールが使った絵の具とは?」「光と影をどのように操ったか?」など、アクティビティを通じてフェルメールについて学べる。
Hello Vermeer!
会期 | 2022年7月9日~8月28日 |
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ザ・フリック・コレクション
アニバーサリーイヤーを締めくくる最後の特別展。ニューヨークの「フリックコレクション美術館」の改装工事のため実現した10作品も展示される。うち1点を除き、100年前にヨーロッパからアメリカに渡って以来、初めての里帰りとなる。ハイライトは、1658年に制作されたレンブラントの自画像。レンブラントは多くの自画像を残しているが、専門家が最高傑作と謳う自画像である。
The Frick Collection at the Mauritshuis
会期 | 2022年9月29日~2023年1月15日 |
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Mauritshuis
URL |
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