編集部便り

アラブ美術の今を知る「アラブ・エクスプレス」開催中

更新日 : 2012年06月29日





イラクからアラビア半島、エジプトまでの東アラブ地域から選ばれた約30組のアーティストの絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションを3つのセクションで紹介する「アラブ・エクスプレス」が現在、東京・六本木の森美術館で開催されています。

アラブの各地域では方言や宗教戒律の程度や、衣服を含む生活習慣などにも大きな差があり、「アラブ人」というアイデンティティはもちろん、美術の状況もその土地によって異なります。同展では、そんな「アラブ」という一言で括ることのできない、豊かで多様な作品に出会えます。また、同美術展のサイトには、アラブの魅力を判りやすく説明した「1分でわかるアラブ」ページも開設されています。

なお、この展覧会は日本とバーレーン王国、オマーン国、カタール国、アラブ首長国連邦との国交樹立40周年、及びクウェート国、サウジアラビア王国との国交樹立50周年を記念して開催されているものです。


【一押しツアー!】 「フロリアード2012」とイギリス庭園めぐりの旅

更新日 : 2012年06月18日



去る4月5日、オランダのフェンローで国際園芸博覧会「フロリアード」が開幕しましたが、すでに来場された方はいらっしゃるでしょうか。まだお出でになってないという方に朗報です。

この10年に1度の花の祭典を、烏賀陽百合(うがや ゆり)さんと訪ねる「『フロリアード2012』とイギリス庭園めぐりの旅」が企画され、現在参加者を募集しています。(旅行企画:株式会社 全旅/受諾販売:株式会社トランスワールドサービス)
同ツアーでは、フロリアードの後にイギリスの庭園めぐりが組み込まれています。普段訪れることの難しい庭園を、烏賀陽さんの説明を聞きながら視察する楽しい旅となっています。 ☞ 詳細はこちら

募集の締め切りは2012年8月10日まで。但し、定員になりしだい終了となります。
10年に1度開催される「フロリアード」と、普段は訪れることが難しいイギリス庭園視察が実現できるこの絶好のチャンスをどうぞお見逃しなく!


烏賀陽百合さんのプロフイール

同志社大学文学部日本文化史卒業。淡路島の兵庫県立景観園芸学校園芸本課程卒業。
カナダのナイアガラ園芸学校で、園芸、デザインなど3年間勉強。また、ナイアガラ植物公園の管理、デザインも行う。イギリスのキューガーデン付属のウエークハーストの庭にてインターシップを経験。現在、京都を拠点に、ガーデンデザイン、庭園案内、全国各地で寄せ植え教室の講師を務める。
北米やヨーロッパ、デンマーク園芸協会の人たちに京都の庭園を案内、その歴史や植物を紹介してきた。マンションのベランダなどの小さな空間でもできる「ベランダ・ガーデニング」を指導。都会でも手軽に花や緑を楽しめ、生活も豊かになるガーデニングを提案している。これまで22か国を旅して、世界中の庭を見て周る。庭にまつわるエピソードやその国の文化や歴史をブログで紹介している。 ☞ ブログ「庭園小噺」 http://ugayagarden.blogspot.com


東京で「ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」開催

更新日 : 2012年06月08日





東京・渋谷 シアター・イメージフォーラムにおいて6月30日から4週間限定で、『映画の國 名作選VI ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』が開催されます。

上映が予定されているのは、幻の処女作『ベルタのモチーフ』(1983年)を初め、”失われたもの”をめぐる前衛的メロドラマの傑作『影の列車』(1997年)、スペインのゴヤ賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『工事中』(2001年)などの全8作品。また、日本でも知られている『シルビアのいる街で』(2007年)誕生の経緯をモノクロ・スチルで綴る『シルビアのいる街の写真』(2007年)も見逃せないでしょう。

なお、初日から3日目までゲリン監督が来日し、一部の作品の上映後に作品解説トークも予定されているとのこと。上映時間などの詳細は、映画祭の公式ウェブサイトの方でご確認下さい。


世界最大級の現代美術展「ドクメンタ」が今週末ついにスタート!

更新日 : 2012年06月07日





以前にドイツの最新情報でもお伝えしましたが、カッセルで5年に1度開催される世界最大級の現代美術展「ドクメンタ」が、いよいよ今週末からスタートします。
今回は「崩壊と再建」をテーマに、150人ものアーティスト参加し、メイン会場となるフレデリチアヌム美術館をはじめ、カッセルの街が現代アート一色に染まります。このドクメンタは9月16日まで開催されますので、夏休みをドイツや隣国で過ごす方、ぜひ足を運んでみて下さい。この「ドクメンタ」をご存知無い方、またおさらいしたいという方は、こちらをご参照下さい。


今秋から大阪と東京で「エル・グレコ展」開催

更新日 : 2012年04月27日




少し気の早い話となりますが、この秋から来年の春にかけて大阪と東京で没後400年を迎えるスペイン絵画の巨匠「エル・グレコの大回顧展」が開催されます。

クレタ島に生まれ、ヴェネツィア、ローマを経てスペインのトレドにたどりついたエル・グレコは、(1541-1614)は、16~17世紀にかけてスペインで活躍した画家。ベラスケス、ゴヤと並ぶスペイン三大画家の一人に数えられ、劇的な瞬間を力強く、そして極めて独創的な画風を特徴とする画家として知られています。

同展にはマドリードやトレドにある作品はもちろん、米国などから約50の油彩が集められ、日本における最大規模の展覧会となる予定です。


GWはイタリア映画を楽しむ!

更新日 : 2012年04月26日





皆さま、ゴールデンウィークの予定はお決まりですか?特に予定がないという方、イタリアの映画を楽しんでみるというのはいかがでしょう?話題の映画『テルマエ・ロマエ』も、いよいよ今週末(4月28日)に全国で公開され、同日には東京で恒例の『イタリア映画祭』も開幕します。

『テルマエ・ロマエ』の原作は、「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化短編賞」を史上初のW受賞したヤマザキマリさん作の大ベストセラー爆笑「風呂」漫画。 古代ローマ人で風呂設計技師の主人公を阿部寛さんが、またハドリアヌス帝を市村正親さんが演じるなど、ローマ・チネチッタ撮影所の荘厳な古代ローマのセットと多数のイタリア人出演者の中で、日本人が堂々と古代ローマ人を演じているのも話題です。

タイトルの「テルマエ(テルメ)」は古代ローマ時代では「風呂、公衆浴場」を意味していました。日本人と同様風呂文化を愛した古代ローマ時代との比較文化も楽しい一作です。すでにイタリアへのツアーでも、この「テルマエ・ロマエゆかりの地」見学を含んだツアーも登場していますので、興味のある方はチェックなさってみて下さい。


2012年欧州文化首都、マリボル

更新日 : 2012年04月20日



2012年の欧州文化首都に選ばれたスロヴェニア第2の都市、マリボル (C)Matej Vranic



ついにこの日がやって来てしまいました(涙)
本日はスロヴェニア特集の最後の記事「2012年欧州文化首都、マリボル」をアップ致しました。
このマリボルは今回の取材ルートから大きく外れますが、スロヴェニア初となった「欧州文化首都」ということで、今年マリボルは年間を通じて様々なイベントが催されていますので、特別編としてご紹介しています。

リュブリャナに次ぐスロヴェニア第2の都市であるこのマリボルは、かつて大司教座も置かれた中世の町並みの残る美しい都市で、世界で最も古いいわれるワイン畑やブドウの樹があることでも知られています。
近郊には中央ヨーロッパ最大級のワインセラーもありますので、ワイン好きの方にもお薦めのディスティネーションですので、一人でも多くの日本人の方に足を運んで頂けたら嬉しいです。

さて、約1ヶ月半に渡りご紹介してきたスロヴェニア特集、皆さまにお楽しみ頂けましたでしょうか。
特集の冒頭で触れたように、スロヴェニアは人口わずか200万人、面積も日本に四国ほどしかない小さな国ではありますが、その魅力は計り知れず今回だけで全てをお伝えすることは叶いませんが、あとは皆さまに直接スロヴェニアを訪れて頂いて、また別の素顔を感じて頂けたら幸いです。
また、スロヴェニア政府観光局にご協力を頂きながら、今後もスロヴェニアの最新情報の配信に努めていきたいと思っております。

改めまして今回の取材にご協力頂きましたスロヴェニア政府観光局、トルコ航空、そしていち早くこの特集を見つけてフォロー頂けましたスロヴェニア大使館の皆さまに心より御礼申し上げます。
なお、少しお時間を頂いた後、また近く新しい特集記事をスタートさせる予定でおりますので、引き続き「旅コム」をよろしくお願い致します。(筆者)


美食の王国、スロヴェニア (後編)

更新日 : 2012年04月18日



ヴィナクラス・セジャーナ社のワイナリー



スロヴェニア特集「美食の王国、スロヴェニア」の後編、「小さなワイン大国、スロヴェニア」をアップいたしました。
今回のテーマはワイン。スロヴェニアのワインの歴史や、スロヴェニアが世界に誇るカルスト産ワインについてリポートしています。

人口わずか200万人の国なのに、ワインの消費量はなんと世界第7位。そのほとんどが国内で消費されてしまうため、日本ではなかなかお目にかかることができませんが、実際に飲んでみるとその品質の高さに驚かされます。

今回、取材にご協力いただけたのは、ピラン近郊にある「ヴィナクラス・セジャーナ社」。このワイナリーでは、あの探険家マルコ・ポーロの著書にも登場する「テラン」という品種のワインや、特殊な赤土から作られるクラス地区ワイン「テラントン」などを試飲させて頂きました。その味はもちろん、コストパフォーマンスも抜群です。
まだ日本のインポーターさんが入っていいないワイナリーですので、北東イタリアやイストラ半島を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んで味わってみて下さい。

今回はカルストワインをご紹介していますが、スロヴェニアには「モヴィア」という18世紀からの歴史を持つ名門ワイナリーもあります。スロヴェニア最高位とも評されるこのワイナリーのワインは生産量が非常に少なく、あのチトー大統領も愛飲していたという実力なのだそうです。こちらはまた別に機会を設けて、皆さまにリポートができればと思っています。

スロヴェニアの取材リポートはこれで終了となりますが、実は今年はスロヴェニアにとって特別な年。ということで、最後にもう一つだけ記事をアップさせていただく予定です。
それでは、「小さなワイン大国、スロヴェニア」をお楽しみ下さい。


美食の王国、スロヴェニア (前編)

更新日 : 2012年04月16日



食前酒を楽しむスロヴェニアの人々

さて、約1ヶ月半に渡り連載してきたスロヴェニア特集も、ついに最終章を迎えました。最後のテーマは「スロヴェニアの美食」です。

今回は前編と後編の2回に分けてご紹介します。本日アップしたのは、その前編となる「食事編」。
多種多様な文化が育まれてきたスロヴェニアは食文化もとても豊かで、郷土料理はもちろん、知る人ぞ知る美味しいものもたくさんあります。

話し始めれば切りがないテーマではありますが、本編の方ではスロヴェニアの郷土料理が食べられるお店や、面白いネーミングの料理なども登場しますので、ぜひご一読頂き胃袋の方でも皆さまにスロヴェニアを身近に感じて頂けたら嬉しいです。後編では、スロヴェニアが誇る「カルストワイン」にテーマを絞ってご紹介します。


ヴェネツィアの風薫る港町、ピラン

更新日 : 2012年04月11日



上質な塩が採取されるピランの「セチョウリェ塩田」



東京のサクラもそろそろ散り始め、少し寂しい気がしますね。皆さまはお花見を存分に楽しまれましたでしょうか?

さて、先月上旬から連載でお伝えしてきているスロヴェニア特集も、終盤に差し掛かり残すところわずかとなってきました。今日ご紹介するのは、アドリア海に面したピランという町です。
イタリアと国境を接したこの町は、スロヴェニアの中でも特にハプスブルク家とヴェネツィア共和国の影響を強く受けてきた町で、他の内陸部の都市や町では見られてない独特な雰囲気をかもし出しています。このピランは、日本でも近年スロヴェニアの上質な塩の産地として注目が高まってきている町ですので、耳にされた方もたくさんいらっしゃることでしょう。

今回はこの町が歩んだ激動の歴史などとともに、その塩が採取される「セチョウリェ塩田」にもスポットを当ててみました。また違った側面からスロヴェニアという国の魅力を感じて頂けたら幸いです。次回はポルトローシュをご紹介します。


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