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宗教画家、ボスの情報センターがオープン!
「ヒエロニムス・ボス・アートセンター」


 ヨーロッパの絵画史において、特異な存在とされる宗教画家ヒエロニムス・ボスの情報センター「ヒエロニムス・ボス・アートセンター」が今春オープンした。

 故郷のデン・ボッシュ、かつての教会をリノベーションした建物に誕生した同センターでは、15世紀のアトリエが再現され、作品の等身大レプリカや、ボスに関する映画が上映されている。デン・ボシュ駅へは、アムステルダム中央駅から直通電車で約80分。

Jheronimus Bosch Art Center
開館時間 火〜土  10:00〜17:00(4/1〜11/1のみ 〜18:00)
日、祝  12:00〜17:00
休館日  1月1日、カーニバル期間、クリスマス
入館料  € 5.00
所在地  Jeroen Boschplein 2, 5200 BK 's-Hertogenbosch
URL  www.jheronimusbosch-artcenter.nl

 
■ ヒエロニムス・ボス

 1453年、オランダ南部のデン・ボッシュ生まれ。本名は、イェローン・ファン・アエケンで、「ボス」という名は出身地から名付けられた。

 ボスの生涯についてはあまり多く知られていないが、やはり画家であった祖父と父が入会していた聖母マリアを称える宗教団体の会員となり、カトリック教徒として、また工芸家として、そして良識ある市民として人々に愛されたと言われている。

 ボスの作品は、世界の創造、地上の楽園、地獄の罰、7つの大罪など、聖書にまつわるシーンが数多く描写されている。類まれなる想像力が表現されている彼の絵には、一度見たら忘れられない神秘的でミステリアスな悪魔、怪物、幽霊などが描かれている。これらの作品の多くは死後に消失しているが、絵画25点と素描画8点が500年以上の歳月を経て現在も残されている。また、シュールレアリスムの大家サルバドール・ダリをはじめ、その独特の画風から影響を受けた後世のアーティストの数は多い。

 オランダでは、ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館でボスの「放蕩息子」という作品が鑑賞可能。同美術館には、ボスの代表作を初めレンブラント、セザンヌ、モネ、ダリ、マルグリットなど中世後期から近代までの西洋史を飾る幅広い絵画の傑作が展示されている。


◇ 掲載の内容は予告なしに変更されることがありますのでご注意下さい ◇
情報提供:オランダ政府観光局
掲載開始日:2007年6月15日
最終更新日:2007年6月15日
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