戻る HOME |
オランダ最新情報 |
---|
「ファン・ゴッホ・パッケージ2011」 アムステルダムにある5ッ星ホテル「オークラ」では、ダッチDNAというテーマに基づきオランダの様々な魅力を伝える特別パッケージを展開している。 こうしたパッケージは、チューリップの咲き乱れる「キューケンホフ公園」やユネスコ世界遺産となった「アムステルダムの運河」の他、炎の画家ゴッホの世界最大のコレクションを有する「ゴッホ美術館」のオランダを代表する3つの観光スポットと提携している。 中でも、今年いっぱい展開されている「ファン・ゴッホ・パッケージ2011」では、日系の老舗ホテルに滞在しながら和の美に惹かれたゴッホを探訪するパッケージとなっている。 このパッケージには朝食込みの宿泊料金の他、ゴッホ美術館までの公共交通機関のチケット、ゴッホ美術館のオーディオガイド付入場チケットが含まれ、ゴッホと日本に関する本も進呈される。詳細は、ホテルオークラ・アムステルダムのウェブサイトを参照。 (2011年5月)
|
昨年、世界遺産に指定されたアムステルダム旧市街の運河地区の中でも特に豪商の家が立ち並ぶヘーレン運河に、去る4月15日「カナルハウス博物館」がオープンした。 建物は17世紀に作られたカナルハウスの中でも特に保存状態が良く、オランダ黄金時代となった17世紀のアムステルダムの運河沿いの家の様子が垣間見られる。家を抜けると美しい裏庭もある。 (2011年5月)
|
アムステルダムには今年、新しいホテルが次々とオープンする。(2011年5月) ◆ エデン・アムステルダム・マナー・ホテル ☆☆☆☆ 今夏、アムステルダム東のオーステル公園やアルティス動物園近くに誕生するホテル。オランダの建築家、A.L. van Gendt が手がけた。
◆ ホテル・ザ・エクスチェンジ ☆〜☆☆☆☆☆ 2011年9月オープン予定のホテル。ロイドホテルのイニシアティブにより、アムステルダム・ファッション・インスティテュート(AMFI)と共に生まれた。目抜き通りであるダムラックの魅力向上のための都市プロジェクト「レッドカーペット」の一環として建てられたこのホテルの内装を手がけたのはAMFIの学生や大学院生たち。テキスタイル職人の協力により、ファッションと建築とのコラボが実現した。 ロイドホテルと同様、1ッ星から5ッ星までのカテゴリーが設けられている。また、隣接した場所に若手から著名なデザイナーまで個性的な作品がアイテム揃う「オプションズ!」がある。
◆ ミント・ホテル・アムステルダム ☆☆☆☆ アムステルダム中央駅近くに、2011年5月中旬にオープンを予定しているホテル。最近開発の進む東港湾地区にも便利なデザインホテルだ。
◆ コンサバトリアム・ホテル ☆☆☆☆☆ 美術館地区や高級ショッピング通りPCホーフト通り近くにオープン予定のデザインホテル。
◆ クラウンプラザ・アムステルダム・サウス ☆☆☆☆☆ 2011年秋、アムステルダム南の新しい地区ザイダスにオープン予定のホテル。スキポール空港やRAI国際会議場にも程近い。
◆ ホテル JL No.76 ☆☆☆☆ フォンデル公園とミュージアム広場の間の静かな通りにある、2軒の18世紀の豪邸を改装したホテル。内装は、オランダ人アーティストのバーバラブルックマンが手がけた。オープンは、2011年半ばになる予定。
◆ イージーホテル 多くの店やレストランで賑わうおしゃれなフェルディナンド・ボル街にあった、ビリヤードセンターを改装したホテル。 オランダに初めてオープンするLCCであるイージージェットのフィロソフィーが取り入れらる。2011年10月オープン予定。
|
「ザ・エクスチェンジ」 2011年6月、アムステルダムの東港湾地区にユニークなコンセプトのホテルがオープンする。 その名も「ザ・エクスチェンジ」だ。デザインホテルとして人気のロイドホテルのイニシアチブのもと、アムステルダム・ファッション・インスティテュートが協力するホテルのテーマは「レッドカーペット」。アムステルダム中央駅正面から街への入り口となっている目抜き通り、ダムラックを巨大なレッドカーペットに見立てた都市再生のプロジェクトの一環としてオープンする。 様々なニーズに対応できるよう、部屋のランクは1ッ星から5ッ星まで設けられるという。内装には、AMFIの生徒や卒業生が考案したデザインを採用。また、8人のファッションデザイナーによるデザインも取り入れられ、ファッションと建築のフュージョンが感じられる斬新なインテリアが随所に盛り込まれる。セーターやスカートをはいたというコンセプトの部屋からは、どんな物が誕生するかドキドキもの。遊び心たっぷりかつセクシーなアムステルダムのアーバンライフと、居心地が良くてクラシックな部分がクロスオーバーした新スタイルのホテルライフが期待できそうだ。 ホテルの隣には、朝食ルームも兼ねた「ストック」というレストランが併設されるほか、お土産にぴったりな雑貨や特製グッズ、ファッションを販売する200平方メートルのギャラリー風ショップ「オプションズ」もお目見えするそうだ。 (2011年3月)
|
ハーグにある「マウリッツハウス美術館」が、2012年4月2日から拡張工事に入る。 そのため現在の場所での開館は2012年4月1日までとなり、4月24日からフェルメールの「デルフトの眺望」やレンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」、パウルス・ポッターの「雄牛」など、マウリッツハウス美術館の作品約70点は、ハーグ市立美術館で展示されることになった。 マウリッツハウス美術館の作品はハーグ市立美術館の別ウィングにて展示され、マウリッツハウスが通常行っているガイドツアーや教育関係のイベントなどはそのままハーグ市立美術館で続けられる。 この改修工事は2014年半ばに終了する見込みとなっており、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は2012年5月27日までハーグ市立美術館で公開された後、日本とアメリカを巡回。改修工事の終了に合わせハーグに戻る予定となっている。 改修には、向かいの建物との連結部分に地下フォワイエがオープン。美術館のスペースは二倍となり、さまざまな展覧会、美術教育活動、イベントの開催される予定だという。また、ミュージアムショップとカフェもリニューアルされるそうだ。 このマウリッツハウス美術館の改修工事の詳細は http://www.mauritshuisbouwt.nl を参照。 (2011年3月)
|
スキポール空港では、無線インターネット接続(WiFi)が1時間まで無料で利用できるサービスを開始した。 利用可能なエリアは、ゲートの近くまでを含む出国審査前後の60万平方メートルの範囲で、サービスの利用には手持ちのパソコンやPDAから「KPN」というネットワークを選択して使用する。 ネットワーク選択後にブラウザーを軌道させるとログイン・ページが出てくるので、そこで「Free WiFi」を選択すると、インターネットが1時間無料で使用できる。また、有料の「Premium WiFi」からは、高速接続やKPNインターネットセンターでの無料プリント・サービスも利用できる。 (2011年1月)
|
ロッテルダム郊外のスキーダムという町に、ユニークなレストランがある。名前は「デ・ノールドモーレン」。高さ33.3メートルのギネスブックにも登録された世界一高い風車の中にある。全90席。デルフトからベルギー方面に向かう際、ランチなどに立ち寄ってみたいレストランだ。なお、1フロアーの収容人数は40名となっている。(2011年1月)
|
2011年2月1日、ハーグの隣町のライスワイクに「ホテル&スパ・サバラン・ハンプシャークラシック」がオープンする。 客室は2つのジュニアスイートを含む全31室。スタイリッシュなデザインの館内には通常のプールのほか、サウナ、流れるプール、スチームバス、赤外線サウナ、さらには様々なエステプログラムが完備されている。また、高速道路A4とA13の間という便利なロケーションも大きな魅力だ。(2011年1月)
|
17世紀当時の家庭内の混乱した情景、ペテン師、移り気な女性などを、ユーモラスに描いた画家としてよく知られているヤン・ステーン(1625/26〜1679)。 ステーンは日常生活の細部を好んで描いた生まれついての語り部であると同時に、素晴らしい技巧を持つ第1級の画家でもある。作品群の中には、よりシリアスなテーマのものも含まれている。 ハーグにあるマウリッツハウス美術館では来春、そのヤン・ステーンに焦点を当てた展覧会が開催される。 同美術館には、誰もが認める傑作『聞いた通りに歌を歌う』(1665年)、『牡蠣を食べる少女』(1658〜1660年)、『養鶏場』(1660年)といったヤン・ステーンの手になる14の作品が所蔵されているが、同展では主要な部分を占めるステーンのこうした所蔵作品に加え、他の美術館から多くの作品が借り受けられ公開される。 展覧会の最後の部屋はスタジオ形式で展開され、同美術館の専門家がステーンの2作品『医者の訪問』(1660〜1662年)と『宿屋で踊る鳩』の修復を手掛けてている様子が観られるという。 語り部としてのステーンの比類なき才能に親しめる、この機会をどうぞお見逃し無く! (2010年10月)
|
アムステルダムから南へ60キロにあるレールダムは、 「ロイヤル・レールダム」の工場兼ショールームをはじめ、「レールダム・ガラス・ギャラリー」など地元の作家の作品を扱ったギャラリーが点在するガラス工芸の町だ。周辺は美しい森に囲まれ、市内には18世紀の救貧院、市役所など古い街並みが残されている。 そんなレールダムの観光のハイライトであるリンジェ湖畔の「国立ガラス工芸博物館」が、この夏リニューアル・オープンした。 1880年代以降の作品が中心に集められた同博物館は、オランダのガラス工芸の歴史を保存する貴重な場所。また、現在活躍するデザイナーが実験的に作品を作ったり、研究を重ねることのできる施設が備えられている。 2007年にスタートした拡張計画は、アムステルダムのSLAオフィスのピーター・ファン・アッシェが設計を担当。スペースは3倍に拡張され、1,700平方メートルのオープンスペースや、コンテンポラリー作家のコレクションを展示するヴィラが誕生した。アーノート・フィッサーやピート・ヘイン・イークといった人気ダッチデザイナーの作品も扱っている。また、今回の拡張工事により、年間に6つから7つの企画展が開催できるようになった。 「国立ガラス工芸博物館」のあるレールダムへは、アムステルダム中央駅から鉄道でユトレヒトとヘルダーマルセン経由し約1時間20分。レールダムの駅からは徒歩15分程度。 (2010年8月)
|
アムステルダムの北にあるザーンダムは、風車村ザーンセ・スカンスが観光客に人気の町。 この地方の伝統的家屋として知られるのが、緑色に塗られた木造の家だ。そのザーンダムに新しいデザインホテルが誕生した。 客室は全160室。ザーンダムの伝統的家屋を積み重ねた11階建てのユニークなタワー棟になっていて、内部も1871年にクロード・モネが描いた『青い家』に着想を得たというブライダルスイートなど、独創的な造りになっている。 (2010年5月)
|
1873年にロッテルダムで設立されたホランド-アメリカライン社。同社が有する豪華客船「デ・ロッテルダム号」が、ラグジュアリーな4ッ星ホテルに生まれ変わった。 就航当時は世界最大だったこの大型客船には、250を超える客室数と大宴会場や会議室が設けられており、甲板のプールなど、豪華客船らしい設備が整っている。ロッテルダムの中心に停泊する船からの眺めも最高だ。港町ロッテルダムが体感できる。 このクルーズ船ホテルはレストランやカフェだけの利用も可能。ガイドツアーに参加すれば、内部を見学することもできる。ガイドツアーは毎日、4月から10月は9時から19時半まで、11月から3月は10時から16時まで催行されている。 見学ツアー以外にもデラックスツアーやナイトツアーの催行もあり。詳細は、ホテルのウェブサイトを参照。 (2010年5月)
|
かつて毛織物業で知られた町ティルブルグに、テキスタイル・ミュージアムがある。歴史的建造物として保護指定された毛織物工場を改装し、2009年春にリニューアル・オープンした話題のスポットだ。 オランダは、スタジオ・ヨブやキキ・ファン・アイクらテキスタイル・デザインの先端を行くデザイナーをたくさん輩出しており、その制作の秘密を垣間見るようなラボ形式のショールーム「テキスタイル・ラボ」では、最新の技術のデモンストレーションを見たり、スタッフと一緒にワークショップに参加したりできる仕組みになっている。デモンストレーションで作られるのは、実際に商品となるもので、最新のデザインが作られ、新素材等の選択が行われる過程が見られる、エキサイティングなラボといえる。 隣接するスペースでは、18世紀の機械を使った昔ながらの毛織物工場の作業風景を再現。大がかりな動力の仕組み、レトロな機械を使ってのウール毛布やダマスク織の手順公開などがあり、ミュージアムの「過去」と「未来」をつなぐ場所というコンセプトそのもののように、新旧の技術が隣り合わせに展示されている。また、併設する展示ルームでは入れ替わりの特別展が開催されており、テキスタイルや織糸を使った斬新で質の高いアート作品が見られる。 このティルブルグ・テキスタイル・ミュージアムへは、デン・ボス駅もしくはブレダ駅からティルブルグ駅まで鉄道(約15分)を利用し、そこから徒歩で約20分。タクシーを利用すれば5分程度で到着する。 (2010年1月)
|
アペルドールン近郊にあるトゥーヘ空港に、とびきりユニークなホテルが出現した。 それは、なんとロシアの60年代製の「イリューシン18型旅客機」を使った1日1組限定のスイートホテル! 全長40メートルの機体はそのまま、内部がクール・モダンなデザインホテルへと変身。ジャクジーや簡単なキッチン、ゆったりしたラウンジルームなどがついた、2人のためのデラックスホテルだ。 驚くのはそれだけではない。何とも嬉しいことにコックピットはそのまま残されているので、操縦席に座ることもできる。 マニアにはたまらない飛行機ホテルだ。また、空港ならではのサービスで、飛行レッスン・プログラムなどもオプションで提供している。 料金は、朝食付きで2名1泊350ユーロ。15名までなら、パーティやミーティング・ルームとしても利用が可能だという。なお、予約はオンラインでも受け付けている。1日1組限定なので、早めの予約がお勧めだ。 (2009年11月)
|
オランダの公共交通機関では、新交通システム「OVチップカード」への移行が進んでいる。 OVチップカードは、ほぼクレジットカード・サイズのプラスチックカードで、プリペイド方式になっている。種類は全部で3つ。個人の名前の入ったもの、無記名のもの、使い捨てのタイプがあり、発行にはいずれも2.50ユーロの手数料がかかる。 無記名のものと使い捨てのものは、OVチップカードの自動販売機で購入可能。カードのデザインや料金は、利用する会社により異なる。 OVチップカードは、原則として購入日から5年間有効。利用方法は、日本で普及しているスイカやパスモ等と同じで、カードを機械に乗車時と降車時にそれぞれ1回ずつ触れさせる。 課金システムにていては、使い捨てのカードは従来通りのゾーン制が適応されるが、それ以外のカードは距離に応じて課金される。乗車時に平均約4ユーロが引かれ、降車時に清算(4ユーロに満たない場合は払い戻し)されるシステムとなっている。 (2009年11月)
|
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害から逃れるため、1942年から1944年までアムステルダムに隠れ住んだ少女、アンネ・フランク。 その後アンネは、ナチスに捕まり強制収容所で悲劇的な死を遂げたが、アムステルダムの家で書き記した日記が出版され、戦争の残酷さや平和への尊い願いを、世界中の人々の心に訴えるベストセラーとなっている。この夏、その『アンネの日記』がユネスコの世界記憶遺産に認定された。 『アンネの日記』の草稿は、長年オランダ戦時資料研究所(NIOD)が所有していたが、この世界記憶遺産への認定を受け、すべての草稿が「アンネ・フランクの家」に永久貸与されることとなり、アンネ生誕80年の誕生日の前日、関係者により協定が執り行われた。 アンネが実際に隠れ住んでいた「アンネ・フランクの家」は、当時の内装を残し一般に公開されている。アンネのオリジナルの著作はここ新設された展示ホールで今秋(11月1日)より公開される予定だ。 (2009年9月)
|
2009年7月、ファッションをテーマにしたヨーロッパ初のホテルがアムステルダムにオープンした。 高速道路(A10線)沿いレンブラント公園の近くに建つ、クリーンでシックな内装が印象的な260室を有する4ッ星ホテルで、トラムを使えばライツェ広場まで10分でアクセス可能。また、RAI国際見本市会場への好アクセスなので、観光だけでなくビジネスでの利用にも便利な大型ホテルだ。(2009年9月)
|
国立博物館やゴッホ美術館といった世界屈指のミュージアム有し、常に芸術や文化をリードしてきたアムステルダムに、この夏「エルミタージュ美術館」がグランドオープンした。 この美術館はロシアのサンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館の世界最大のサテライト館で、展示スペースはこれまでの10倍に拡張された。同館では特別展の開催が多数予定されており、アムステルダム市民も大きな期待を寄せている。 このエルミタージュ美術館へは、トラムを利用する場合4番のレンブランド広場(Rembrandtplein)、もしくは9番か14番を利用してワーテルロー広場(Waterlooplein)で下車。地下鉄を利用する場合は、51番、53番、もしくは54番のワーテルロー広場で下車し、新ヘレン運河出口(Uitgang Nieuwe Herengracht)から徒歩でアクセス可能。 今後もより一層、観光都市としてのアムステルダムの魅力が深まりそうだ。 (2009年8月)
|
アムステルダムから北へ車で30分、ベルヘンのアーティスト村にほど近い「ブルーミング・ホテル」は、タオルやシーツにはフェアトレード・リネン、マットレスにはココヤシと馬毛と海藻を原材料にしたエコ・マットレスなどが使用されている他、天然素材の家具、ハンモック、暖炉、レインシャワーなどが完備された、ロハス的な要素が散りばめられた新しいタイプのリゾートホテルだ。宿泊客のインスピレーションを高めようと、各室には異なったスタイルが取り入れられている。 同リゾートではプールやサンルームでリラックスしたり、北海に面した砂丘という独特の自然に親しみながらのピクニックやサイクリングを楽しんだりするのがお勧めだが、リゾートが実施している太極拳のワークショップや夜の自然観察ツアーなどに参加してみるのも楽しいだろう。農園の有機栽培のハーブを摘むところから始まるクッキングコースでは、初夏にはホワイトアスパラガス、9月にはキノコ、11月にはジビエなど、季節に合った地のものを使った料理に挑戦できる。 (2009年2月)
|
オランダへEU圏外から入国する旅行者が非課税で持ち込める物品のルールが、2008年12月1日より改定された。 主な変更事項は以下の通り。(2009年1月)
|
オランダの「レッカー」は、海外で発行されているゴーミヨやミシュランなど除きオランダで最も読まれて、また信頼されているレストランガイド。昨年、そのレッカーのベスト・レストラン賞を受賞したのが、南部のゼーランド州のスライスいう町にあるレストラン「アウド・スライス」だ。 実はこのレストラン、2006年まで4年連続でベスト・レストラン賞を受賞していたが、2007年に「ベルーガ」にその座を奪われ、今回再びトップの座に返り咲いた。 このレストラン「アウド・スライス」の味を守っているのが、シェフのセルジオ・ヘルマン氏。オランダ料理というと、ジャガイモや豆の煮込み、コロッケ(クロケット)など素朴で家庭的な味わいが想像されるが、北海の海の幸や新鮮な野菜、豊かな酪農製品、進んだバイオ農法から生まれるオーガニック食材など、良質で新鮮な食材に恵まれている。また、ゼーランド州は小ぶりだが味の良い牡蠣の料理も有名で、調理方法の異なる6つのメニューが楽しめる。 同氏はこれらの地元の食材にこだわり、新鮮な海の幸を様々なハーブを使って調理する。味はもちろんのこと、目にも美しい季節感溢れる料理の数々も、どうやら大きな人気の秘密のようだ。 (2009年1月)
|
2008年11月28日、アムステルダムにダッチデザイン・ブームの牽引者の一人、マルセル・ワンダースがプロデュースするデザインブランド「モーイ」のギャラリーがオープンした。同ギャラリーには、モーイのコレクションに加え、スタイリストやアーティストのインスタレーション、19世紀以前のスウェーデン家具、マルセル・ワンダースの特別作品など、コンテンポラリー・デザインのシーンをリードするモーイ・シグネチャーのクリエイティブな作品が並んでいる。 (2009年1月)
|
英国のスリーパーマガジンが主催する『ヨーロッパホテル・デザインアワード』。同アワードのイノベーション部門で、今年オランダの「シチズン・エム・ホテルズ」が2008年度の大賞に輝いた。 今夏、アムステルダム・スキポール空港に最初のホテルをオープンさせた同ホテルは、宿泊料金(2008年11月末現在)は100ユーロ前後とリーズナブルに設定されているものの、ヴィトラ社やフィリップス社といった企業と協力し、デザインの優れた共用スペースやコンパクトながら機能的な客室を実現。新しいタイプの宿泊施設を提供するそのコンセプトが認められての受賞となった。 2009年4月には、アムステルダムに2つ目のホテルがオープンさせ、その後グラスゴー(スコットランド)を初めとする、ヨーロッパ各地に展開していく予定だ。(2008年12月)
|
「ザイデルゼー・ミュージアム」 1948年に創設された「ザイデルゼー・ミュージアム」は、ザイデル海が海からアイセル湖という淡水湖になる1932年以前の歴史・文化遺産を展示しているミュージアムだ。その展示数は20,000点以上に及び、屋外には伝統家屋や風車、農家、店舗、教会、魚市場など100軒の建物が移築されている。 その一部には当時のインテリアがそのまま残され建物もあり、さながら民族村といった感じだが、近年はデザインプロダクトやモダンアートなどもコレクションに加えられている。今年から「新しいオランダ(Hollandse Nieuwe)」と名付けられた展示スペースも新設され、ヴィクトール&ロルフやスタジオ・ヨブら最新デザイナーのアート作品も紹介している。 また、3軒の建物をアーティスト用のスタジオにしたり、斬新な企画展を主催したりするなど、時代を超えたアートとの融合を試みている。その他にも南米のスリナムで野外ミュージアム建設の支援を行うなど、ユニークな活動を続けるミュージアムだ。 (2008年12月)
|
アムステルダムから北に約1時間、ザイデル海沿岸の町として栄えたホールンとメーデンブリック間では、毎年3月中旬から11月中旬までミニSLが運行されている。日により異なるが、ミニSLは1日1〜3往復運行。風車が点在するオランダらしい田園地帯を、春には車窓に広がる一面の花畑を走り抜ける。 さらに、メーデンブリックとエンクハウゼンの間には、昔ながらの蒸気船がアイセル湖畔を往復。ホールン、メーデンブリック、エンクハウゼンをミニSLと蒸気船で周遊できる。所要時間は、ホールンとメーデンブリック間が1時間15分で、メーデンブリックとエンクハウゼン間が1時間半(ザイデル海博物館に寄らない場合は1時間15分)。 アムステルダム中央駅からホールンまでは、列車で30分。汽笛や木製の列車の継ぎ目の音に思いを馳せながら、ちょっぴりノスタルジックなSLの旅を楽しんでみてはどうだろうか。(2008年11月)
|
その昔、オランダのどの町にも公式の秤があり、チーズや穀物、羊毛といった産物や商品が計量されていた。ところが、西暦1500年頃から1600年頃にかけて、秤にかけられていた人間がいた。それは魔女の疑いをかけられた人たちだった。それが、ヨーロッパ各地で行われた悪名高い「魔女裁判」だ。 魔女裁判には大きく分けて3つの方法があった。その一つが、体重を計るというものだ。 魔女の容疑をかけられた者は、白い服を身にまとい秤にかけられた。その結果、身長から100引いた数字以上体重がない者が魔女と見なされた。当時、魔女は箒にまたがって空を飛ぶため、普通の人より極端に軽いと信じ込まれていたからだった。だが、オランダ中部のアウデワーターにある1482年に設置された魔女裁判用の秤では、魔女と判定された者は誰一人としていなかった。それは、秤の役人が買収されることなく、公正に体重が計られたからだと言われている。 1545年に神聖ローマ帝国の皇帝だったカール5世がこの地方を訪れた際、アウデワーターから5キロ南にあるポルスブルックの村で、皇帝はお忍びで魔女裁判を見た。魔女の容疑をかけられた一人の女性が秤にかけられたところ、買収された役人が女性の体重はわずか5ポンド(2.5kg)しかないと言った。それを耳にした皇帝は、その女性をアウデワーターに連れて行き体重を測定。すると、彼女の体重が100ポンド(50kg)あることがきちんと証明され、女性は直ちに自由の身になった。 そこで、カール5世はアウデワーターにある特権を与えた。それは「この町の発行する証明書は、彼の支配する帝国全体に通用し、その所持者は2度と再び魔女の嫌疑を受ける事はない」というものだった。 すると、アウデワーターの証明書を手に入れようと、ヨーロッパ各地から数多くの人々が遥々この町にやって来るようになった。暗い迷信が取り除かれ1729年に秤の役目が終わるまで、アウデワーターの秤では一人の犠牲者も出すことはなかった。 アウデワーターにある「魔女の秤の家」では、500年以上たった現在でもその秤が残されている。希望者にはその秤で体重を計り、魔女(もしくは魔法使い)でないことを証明した由緒正しい証明者を発行してもらえる。 「魔女の秤の家」へは、アムステルダム中央駅からユトレヒト中央駅まで快速列車(IC)を利用して30分、ユトレヒトからゴーダ行きの180番のバスに乗り換え約40分。タクシーなら20分程度で到着する。 (2008年11月)
|
アムステルダムの北へ約15キロの場所にあるザーンセ・スカンスは、世界で最初の産業地区の一つに数えられている。町には昔ながらの家並みや風車、そして倉庫が残され、17〜18世紀のザーンストレーク(ザーン地方)の生活を今に伝えている。当時、ここに多くの外国人がやってきた。ロシアのピョートル大帝が造船について学んだのがこの場所で、ナポレオン・ボナパルトはこの地区の美しい風景を「類まれなる場所!」と表したと言われている。 ナポレオンやモネを感動させたものの多くが時の流れと共に変わりつつある中、ザーンセ・スカンスは昔ながらのザーンストレークを保存する保護地区として生まれた。 ザーンセ・スカンスには、現在も使用されている風車が5基ある。その中の1基は製材用で、3基は油、顔料、マスタードを挽くためのもの、残りの1基はポルダーの干拓用風車として使われている。 ザーンセ・スカンスのミュージアムでは、時計や伝統的なパン屋などオランダ人の生活の様々な側面を紹介している。また、オランダの大手スーパーマーケットチェーン「アルバート・ハイン」のかつての姿、食料品店「ヘット・ノールデハウス」がある。 さらに、木靴作り工房、チーズ作り工房、造船所、ピューターの店では、伝統的な職人技を見ることもできる他、ミュージアムショップでは、ザーン地区やオランダならではの製品が販売されている。 (2008年10月)
|
〜アムステルダム〜 アムステルダム中央駅から徒歩5分。アイ湾を眺めるウェスタードックスダイク(Westerdoksdijk)に今夏、新鮮な魚料理が楽しめるレストラン「ネイビー」が誕生した。ボートで乗り付けることのできる、テラス付のアムステルダムらしいレストランだ。 同レストランは、エンビーやヴァインといったトレンディなレストランを手がけた有名なオーナーの3つ目の店舗目で、ブルー、ホワイト、ゴールドを基調にしたお洒落な内装が人気を呼んでいる。メニューは、ミシュラン星のシェフのロベルト・クラネンボルグがコーディネート。新鮮な魚介を自分で選んで調理してもらうことができる。本格的な味が楽しめる大人のダイニングだ。 (2008年10月)
|
フリースランドで最も古く大きな港町、スタフォーレンには、15,000リットルの容量の樽を改造した宿泊施設がある。4つの丸窓がくり抜かれたかわいらしい部屋は、木のぬくもりに包まれていてとても居心地が良い。現在もアイセル湖やフリースランドの湖を行き来する船で賑わっている。 (2008年8月)
|
オランダ南東部、マーストリヒトのショッピングモール「アントレ・デュ」に、国際ショッピングセンター委員会から優れたショッピングセンターに与えられる賞"ICSCヨーロッピアン・ショッピングセンター・アワード2008"が授与された。 このショッピングモールは、マーストリヒト市の中心部に都市開発の一環として生まれたもので、14世紀の聖ドミニカ教会など6つの歴史ある建物を改装して造られた。モダンで明るいデザインを取り入れつつも、マーストリヒトの古き良き町並みと一体化した造りになっており、ショッピングモールの店舗面積は12000平方メートルにもおよぶ。モール内には、ZARAやH&Mなどが入店しており、高級マンションや駐車場も併設されている。 同ショッピングモールは、2007年にもカンヌのMIPIMのアーキテクチュアル・レビュー・フューチャー・プロジェクツ部門で特別賞を受賞されるなど、その設計とデザインはヨーロッパでも高く評価されている。また、英国のガーディアン紙は、モール内の書店セレクサイズ・ドミニカネンを「世界で最も美しい書店」と評している。 (2008年7月)
|
ハーリンゲンの「灯台ホテル」は、1998年まで灯台として使われていた建物をデラックスな宿泊施設に改装したホテル。 宿泊は1組限定。ベッドルームやバスルームのほか、光を点していた最上階部分は、ダイニングセットやソファのある寛ぎスペースになっている。360度のパノラマが広がる特等席だ。また、港には「リラ・マラス号」という船を改装して造られた、船のオーナー気分が味わえる同系列のホテルがある。 (2008年6月)
|
1922年、Ing.P. Joostingが建造した当時稼働式の鉄道橋の上に建てられた「オープン」は、まるで水の上に浮いているような感覚を味わえるダイニング。全面ガラス張りの水上に張り出した未来的な外観が、ひときわ目を引く。 MOOOIやモロッソのプロダクトを手掛け、Supperclub、de Bijenkorf、Hotel Derlon、NL Hotelなどの内装を手がけたStudio Edward van Vlietがインテリアを、建築はロッテルダムのコップファンザウド地区のデ・ラントング、ユトレヒト大学にあるCapGeminiなど多くのモダン建築を設計しているCieが掛けている。 (2008年6月)
|
オランダでは2002年より公共の建物内や職場での禁煙化を段階的に進めてきたが、今年はさらに禁煙を推進する法律が施行されることになった。 これにより、2008年7月1日からオランダのホテル(一部喫煙室、および屋外テラスを除く)、レストランやバー、カフェが全面的に禁煙になる。なお、アムステルダム・スキポール空港のターミナルビルでは、2008年1月1日から全ての公共の場で禁煙になっており、カフェ、レストラン、航空会社ラウンジを含め、空港ターミナル内には喫煙所は設けられていない。 (2008年5月) |
あちらこちらで再開発が進むアムステルダムで今注目されているのが、中央駅の北向こうにある「NDSM-WERF」というエリアだ。 MTVのオフィスなどが移転してきたりと、話題にも事欠かない。また、21世紀のアーティストビレッジのようなNDSMでは、ピッピー系の若手アーティスト達がアトリエを借り、一般向けの展示会なども行っている。 「NDSM-werf」へは、駅の裏側から出ている無料のフェリーを利用する。所要時間は10分ほど。船着場には、気持ちのいいブラッセリー感覚のカフェ・レストラン「アイ・カンティーン」がある。カフェの店内は一面ガラスになっており、窓越しに見えるアイ湾の景色と、10メートルもある高い天井が何とも開放的だ。無料のフェリーには、自転車の持ち込みも可能。自転車をレンタルしての散歩に絶好の場所だ。 (2008年5月)
|
今、ロッテルダムで人気なのが、ヨーロッパ最大の港を一望におさめるランドマーク、ユーロマストの頂上からロープを使って降りる「アブセリング」というスポーツだ。これは船のマストからロープを伝って下りるような感覚を味わうスポーツで、通常は自然の崖などを使って行われる。 ユーロマストの展望台がある100メートルの高さから足をブラブラさせたまま、ロープ伝ってをあっという間に降りてくる様は、見ているだけでもスリリング。希望すれば、専門家の指導のもと初心者も参加できるという。 「ロッテルダム港を見渡す360度の景色は最高!」だそうだが、景色を見る余裕があるかどうかは別の話。今年は5月10日からスタート。勇気のある人はチャレンジしてみよう! (2008年5月)
|
個性的な店舗が多いアムステルダムの自由な空気に惹かれ、海外から移住してくるショップオーナーもいる。カリフォルニア出身のカップルがオープンした雑貨店「エッグ・マーカンタイル」もその一つだ。 同店は、アムステルダム旧市街の個性的なショップが集まる「9つの通り」の一角にある。 クラフト感覚たっぷりの1点もののハンドメイド商品が多く、ここでしか見つからない若いアーティストの物も数多く取り扱っている。 吹き抜けの店内が覗ける大きなウィンドウにはユニークなぬいぐるみが、そのほか毛糸の編みぐるみサボテン鉢、陶器の華奢なボタン、春を告げる植物の洒落たボックス・ディスプレーなど、カラフルで可愛らしい雑貨やアクセサリーが店内にはところ狭しと並べられている。(2008年4月)
|
2007年冬、アムステルダムに突如登場したアイスカフェ&バー「エキストラコールド」。 氷でできたこのアイスカフェ&バーは、去る1月11日に日本でも知られているK1ファイター、ピーター・アーツが、今年のテーマ「スポーツ&アイス」のオープング・イベントに参加したことでも話題を呼んでいる。 その際、「エキストラコールド」にはアーツ本人の氷の彫刻も含め、スポーツにまつわる展示を60トンの氷の塊を使って行った店内が披露された。 蝋人形で有名なマダム・タッソーとコラボして作られる氷の彫刻は、今後も半年ごとに新たなテーマに変えていくという。 (2008年4月)
|
アムステルダムにある「ザ・トーレン」は、1618年のカナルハウスのクラシックな外観をそのままに、商業施設のインテリアデザインで名高い Wim van de Oudeweetering が内装を手がけたデザインホテルだ。 客室は全部で38室。対岸には、西教会の塔を眺める運河沿いにある。 同ホテルはディレクトリーや予約サイトではなかなか見つけることが出来ないホテルだが、何故かいつも予約でいっぱいだ。 (2008年3月)
|
去る1月26日、オランダ人ファッションデザイナーのマーリース・デッケルが、「クリエーター・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞し、パリの近代美術館でパリ市長からトロフィーを授与された。 "Your body, My Canvas" と言い放つマーリースが手がけるのはランジェリー。デコラティブで斬新なデザインが、新しい女性の美を引き出す。今年1月に開催されたアムステルダムのファッションウィーク 2008でもセクシーかつ洗練したショーを見せてくれた。 オランダではアムステルダムに2店舗、ロッテルダムとマーストリヒトに1店舗ずつ展開している。 (2008年3月)
|
日蘭修好通商条約締結150周年、そして徳川家康により日蘭貿易が開始されてから400周年という記念すべき年となることから、2008年と2009年は「日本オランダ年」に制定された。 この2つの節目の年を記念し、日本ではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の公演、フェルメール展などの芸術イベントの他に様々なスポーツイベントが、オランダでは雅楽コンサート、着物展、写真展など、両国で様々な記念祝賀行事が開催される。 (2008年2月)
|
水上の船を家として使っている「ハウスボート」。アムステルダム市内や近郊の運河を散策していると、ハウスボートの周りを美しく花で飾ったり、船の上でのんびり日光浴を楽しむ人々の様子を目にすることも多いだろう。そのハウスボートの中を見せてくれるのが、プリンセン運河沿いにある「ハウスボートミュージアム」だ。 見た目は小さなハウスボートだが、中は日本のマンション並みに広い。中にはリビングルームやシャワールームなど、生活に必要なものは揃っていて快適に暮らせるようになっている。一度に入場できるのは15名程度まで。オランダ人の生活を垣間見る、一味違った観光スポットだ。 (2008年2月)
|
クラシックからモダンまで、幅広い芸術作品を鑑賞できる国として知られるオランダで、2009年から2010年にかけて、「オランダ・アート・シティーズ 2009/2010」が開催されることになった。 これは、オランダのアムステルダム、ロッテルダム、ユトレヒト、ハーグの4大都市が共同で様々な文化イベントを開催するというもので、期間中には20を超える特別展覧会が予定されている。また、2009年から2010年にかけては、エルミタージュ美術館アムステルダム、国立博物館アムステルダム、ステデライク・ミュージアムといった主要美術館が、順次リニューアルオープンする。(2008年1月)
|
アムステルダムのミュージアム広場に面したこの「ハウス・オブ・ボルス」では、イメージ、フィルム、音楽、匂いなど、五感を使った様々なイントラアクティブな演出が施されたカクテルとジュネバのミュージアムのミュージアム。 アムステルダムのクリエイティブ・エージェンシー、スタートがプロデュースした「ハウス・オブ・ボルス」が、2007年度のオランダ・デザイン賞を受賞した。 これは、全体の展示物のプロデュースから、館内で使われているビデオクリップの制作まで全てに関わり、伝統的なジュネバメーカーのボルスとコンテンポラリーなダッチデザインを、芸術的なまでに融合させた点などが評価されものだ。ミュージアムの見学を終えたら、館内のミラーバーでお決まりのジュネバのカクテルが試飲出来る。(2008年1月)
|
2007年11月初旬、アーネムの街中にハイパーアクティブなデザイン・ショップ「カミング・スーン」がオープンした。 カミング・スーンで扱うのは、全てオランダ人デザイナーの作品で、アレクサンダー・ファン・スロベ(オルソン+ボディル)、ビクトール&ロルフ、フランシスコ・ファン・ベンタム(ウルフ)、スパイカース&スパイカースなど。ショップオーナーのジュディス・テル・ハールは、『お店が常にアヴァンギャルドでいるように、最新のデザインを仕入れる』と言う。 また、洋服の他にも、陶器、靴、アクセサリー、本、雑誌などオランダ人の若手デザイナーのプロダクトも扱っている。 (2008年1月)
|
2007年春、オランダ最南端の町、マーストリヒトにオープンした「AQUIマーストリヒトは、スタジオタイプの部屋が1室と、アパートメントタイプの部屋が2室のこじんまりしたB&Bだが、快適な滞在を約束するファシリティ全てが揃っている。 全ての部屋にキッチンが付いており、オープン・マーケットで買った食材を使って料理もできるし、ネスプレッソマシンや、多くのフレーバーを取り揃えたお茶がセットされている。また、ホテルの前には、マーストリヒトで評判のパン屋さんもある。 料金は、1泊70ユーロから120ユーロ。朝食は8ユーロで利用可能。暮らすように旅したい人にお勧めのホテルだ。 (2008年1月)
|
「ホテル・オークラ・アムステルダム」は、オランダで唯一の日系ホテル。市内でも珍しい高層ホテルで、23階にあるフランス料理レストラン「シェルブルー」からは、アムステルダム市内を一望することが出来る。この程、その「シェルブルー」が、ミシュランの2ッ星を獲得した。 2007年9月に大規模な改装工事を終えたばかりの「シェルブルー」は、室内が茶系の豪華インテリアでまとめられ、暖かい雰囲気が演出されている。また、ディナーの前に寛ぐラウンジでは、ゆっくりメニューを選ぶことが出来る。同レストランのオンノ・コクメイヤー氏は、ロンドン、ロサンゼルス、パリとレシピを求めて世界中を飛び回る探究心旺盛なスターシェフだ。 同ホテルには、もう1軒ミシュランの1ッ星を獲得したレストラン「山里」がある。こちらの方は、オランダでもロイヤルファミリーがお偲びで来る程人気の高級日本食レストランだ。 「ホテル・オークラ・アムステルダム」では、今回のミシュランの星獲得を記念して、2008年1月と2月の毎週日曜日に、最初の3コースを「山里」で、その後残りの3コースを「シェルブルー」で頂くという「Dine Around」メニューを提供している。これは、2つのミシュラン星付きレストランの味が一度に味わえる絶好のチャンス。この機会をお見逃し無く! (2008年1月)
|
アムステルダムに数日滞在するなら、是非活用したいのが「I amsterdam Card」だ。 これは、オランダ鉄道を除く市内の公共交通機関(バス、トラム、地下鉄)が乗り放題になるチップ式のカードで、国立博物館、ゴッホ美術館、市立近代美術館や、レデライ社の運河クルーズなどの観光アトラクションが無料になる。 購入時に配布されるカラー版のガイドブックには、カード利用者だけが特典を受けられる観光アトラクションやレストランなどが掲載されている。カードは、観光案内所、もしくはオンラインでも購入可能。みっちりアムステルダム観光を楽しむ人には欠かせないアイテムとなりそうだ。 (2007年10月)
|
2007年4月、オランダを代表する画家、フェルメールの作品に対する姿勢や生涯を紹介する場として、フェルメールの故郷である古都デルフトにオープンした「フェルメール・センター」が現在閉館している。閉館の原因など、詳細については不明。最新の情報は同センターのウェブサイトなどで確認を。 (2007年10月)
|
オランダ人は甘い物好きとあって、アムステルダム市内にはチョコレートショップが数多くあるが、中でも一押しなのが「ブッチーニ・ボンボーニ」。 ここのチョコレートは全て、ショップ内で製造されているハンドメイド。ハーブやスパイスを使ったり、びっくりするようなアルコールを入れたり、フルーツをあしらってみたりと、どれも驚きに満ちた味わい。また、コーヒーと紅茶などと一緒に味わえるだけでなく、ワインやポルト、コニャックなどとの相性の良さも特徴だ。 場所は、ドローグデザインなどのインテリアショップが軒を連ねる、スタール通りを市庁舎方面に進んでいった角。クレジットカードは使用できないので要注意。 (2007年10月)
|
アムステルダムでも屈指のブランド・ショッピング通りのPCホーフト通りに、今年8月にオープンした「ブティックホテル・パトウ」。 ミニマリズムでまとめられたインテリアデザインを担当したのは、建築家のイェン・アルケマ。客室は、アティックルーム(屋根裏部屋)、スタンダードルーム、デラックスルームの3タイプあり、全室に著名なファッションデザイナーであるジャン・パトウの写真が掲げられている。 また、1階には、通りに面したブラッセリー&テラスが併設されている。向かいはエルメスで、隣はグッチ。アムステルダムには珍しくスノビッシュな人達が集まる通りだけあって、ここでの人物ウォッチングも楽しい。ブラッセリーは、8時から18時まで毎日営業している。 (2007年10月)
|
2007年9月、アムステルダムのフォンデル公園近くの高級住宅街にオープンした「レストラン・ソフィア」は、スタイリッシュなレストラン。「ホスピタリティと料理に対する情熱」をモットーにした同店では、気取らないインターナショナル料理が味わえる。 料理はオランダには珍しく、小振りで繊細な盛り付けが美しい。ランチメニューは5コース(37.50ユーロ)、ディナーが6コース(50ユーロ)、もしくは8コース(67.50ユーロ)で楽しめる。また、イケメン揃いのバーテンダーを配したカクテルバーも併設されている。 (2007年10月)
|
アムステルダムの観光といえば運河クルーズが有名だが、今シーズンより名所を回る観光バスも運行されるようになった。 同観光バスは、NHバルビゾン・ホテル(Prins Hendrikkade 59)から出発し、ワーテルロー広場/蚤の市、レンブラントの家、マヘレのはね橋、ムント塔/シンゲルの花市場、スパイ広場、ミュージアム広場(ゴッホ美術館、国立博物館)、ライツェ広場、フォンデル公園、アンネの家/西教会、ダム広場/王宮などを巡る。なお、日本語ガイドはない。 (2007年9月)
|
値段の安さや家庭的な雰囲気から、個人旅行者に人気のB&B。ホテルがない小さな町や、農場にも泊まれるため個性的な旅を演出してくれる宿泊施設だ。オランダのB&Bはこの数年で爆発的に増え、その数は現在4000軒にも上る。 とは言え、部屋の広さや設備、サービス内容などは施設により様々。そこでオランダでは、B&Bでどのようなサービスや設備が期待できるのかを明確にするため、B&Bの格付けを開始した。 これは、オランダ・ベッド&ブレックファスト協会が取り決めたガイドラインに則り、ホテルと同様、アメニティや設備、サービスなどを基準に、1ツ星から5ツ星までのカテゴリーをチューリップマークの数で表記されている。青いマークは暫定だが、ピンクは確定したもの。 (2007年9月)
|
この程、フランケンダール公園にユニークなレストランが登場した。これはアムステルダム市営の温室を改装して作られたレストランで、昨今のヘルシー志向の高まりもあって地元でも話題となっている。 料理には、レストランの敷地内で栽培されたハーブや野菜、その他の野菜や肉、魚も有機栽培をしている契約業者から直接仕入れるなど、安全で新鮮な食材が使用されている。 洗練された料理の美しさや味に加えて、評判なのがそのロケーションだ。大きな厨房やハーブ栽培所を入れても余裕のある、1000平方メートル広さの温室に、100名が収容できるダイニングが設けられている。ホール部分の天井までの高さは、なんと8メートルもあるゆったりとしたスペースだ。夏には、ハーブ園と池に囲まれた気持ちのいいテラス席が予約でいっぱいになる。 春から夏にかけて、21時から22時に日没を迎えるオランダ。中心街の喧騒を離れ、ガラス張りの温室で公園の緑を眺めながらのディナーは格別だ。 (2007年8月)
|
2007年6月9日、アムステルダム市長のヨブ・コーヘン氏により、世界でも類を見ないユニークな博物館がオープンした。 その名も「バッグ・ミュージアム」。これは、中世ヨーロッパのから現代までのバッグ、ポーチ、スーツケース、財布やアクセサリーなど3,500点にもおよぶコレクションに加え、17世紀から19世紀までの150点の扇子のコレクションを借り受けて展示された、バッグとお財布のために捧げられた博物館だ。 1664年に建てられたへーレン運河沿いの同博物館には、カフェと中庭が併設され、バッグ愛好家だけでなく、バッグのデザイナーやアーティストなど、幅の広い層の人々が楽しめるミュージアムとなっている。 (2007年8月)
|
日本でも人気の高い子供服ファッションブランドの「オイリリー」は、1963年にウィレムとマリケ・オルストホーンの二人が創業したオランダ生まれのブランド。特徴は、その鮮やかな色彩と子供服とは思えない程の洒落たデザインにある。最近では、子供服だけでなく、アクセサリーや大人の女性向けのファッションなども見られるようになってきた。 「オイリリー」はオランダでも高級ブランドとして人気が高く各地に直営店がある。アムステルダムなら、高級ショッピング通りとして有名なPCホーフト通りや、花市場近くのショッピングセンター「カルファートーレン」に店舗がある。 (2007年8月) |
機能性を追及したデザインホテル 2007年6月、アムステルダムの南に位置するオフィス街、ザイダスと呼ばれる地区に新たなデザインホテル「Q ビック・ヒップ・ホテル」がオープンした。『セルフサービスがベストサービス』をモットーに、近代的で機能的な施設をお手頃価格で提供している。 建物は、キュービ(Cubi)と呼ばれる箱型のスペースをコンセプトにデザインされた。各スペースの大きさは7.2メートルと、その狭さは否めないが、ベッドはHastens、バスルームはフィリップ・スターク、テレビ、ラジオ、セーフティーボックス、無線インターネット、デスクとチェアのセットなどが見事にフィット。実用的でなおかつ個性的なデザインに溢れている。 ホテルの価格ポリシーは「早割り」。同じ部屋でも予約時期により、1泊39ユーロから139ユーロと差がでる。予約は、全てオンラインで受け付けている。 (2007年8月)
|
アムステルダム市民の憩いの場といえば、フォンデルパーク。便利なロケーションという事もあり、待ち合わせにも最適な場所で、園内にはユースホステルやカフェ、フィルムミュージアムなどもある。 「ヘット・ブラウ・テーハウス」は、"青いティーハウス"というその名の如く青い外観を持つ、約70年もの間アムステルダム市民に親しまれてきたティーハウスだ。 天気の良い日にはテラス席もオープンし、友人とおしゃべりする人、日光浴を楽しむ人でごった返す。週末にはDJも登場し、日曜ともなると大勢のアムステルダムっ子で賑わう。 (2007年8月)
|
ランジェリーデザイナーのマリー・デッカースは、今オランダでも特にホットなファッションデザイナーの一人。斬新なグラフィックデザインもさることながら、素材とディテールに凝った作りで注目されている。また、世界を視野に入れたビジネス活動が評価され、2007年のビジネス・ウーマン・オフ・ザ・イヤーにも選ばれた。 この春には、6軒目となる自分のショップをパリにオープン。アムステルダムのショップは、フォンデル公園近くの高級ショッピングストリートにあり、女性用ランジェリーだけでなく、男性用下着、ナイトドレス、サングラスなどを扱っている。なお、マリー・デッカースのランジェリーは、世界各国850のアウトレットで販売されている。 (2007年7月) |
アムステルダムのアイ湾の北側にオープンした「ホテル・ハウドファザント」。工業地帯のど真ん中に建ち、見晴らしが抜群だが外観はまるで巨大な格納庫。内装はシンプルで、あまりお金を掛けていないのが一目瞭然だ。 名称にホテルと付いているが、実はここレストラン。供される食事の質の良さから、アムステルダムでも評判のレストランだ。 (2007年7月)
|
審査員が派遣されての現場チェックや会議室でのプレゼンテーションに加え、自分たちでPRビデオを作り、それをホテル業界のプロ1500名が見て投票する「ダッチ・ホテル・アワード」。2007年のオランダ最高のホテルに、リンブルグ州にある「シャトーホテル・セント・ヘルラーヘ」が選ばれた。 この「シャトー・ホテル・セント・ヘルラーヘ」は、マーストリヒト郊外の緑豊かなエリアに建つホテル。10年前、元男爵の邸宅をその雰囲気やインテリアを残したまま風格やスケール感を損なうことなく改装され、庭園に囲まれた美しいホテルに生まれ変わった。総勢150名のスタッフがゲストへ最高のサービスを提供する。ちょっぴり贅沢な旅を楽しみたい時にお勧めのホテルだ。 (2007年7月)
|
「ジン」と言いうとイギリスを連想する人が多いが、実はジンのルーツはオランダにある。17世紀にオランダ・ライデン大学のシルヴィウス博士が、オランダ語でジュネヴァと呼ばれる薬酒を作り、それがオレンジ公ウィレムの時代にイギリスに渡り、「ジン」へと発展した。 ジンよりまろやかで香りとコクのあるこのジュネヴァの製造で有名なのが「Lucas Bols 社」。1575年に創業された同社では、現在ジュネヴァを含む30種類以上のリキュールを製造し、世界110ヶ国に輸出している。また、KLMのビジネスクラスのお土産にあるデルフト焼のカナルハウスには、このBols 社のジュネヴァが入っている。 この春、ジュネヴァのの代名詞とも言える同社が、アムステルダムに「ハウス・オブ・ボルス」をオープンした。ここでは、ジュネヴァの歴史や秘密が分かり易く解説されているほか、様々なフレーバーを使ったジュネヴァや、ジュネヴァを使った好みのカクテルの試飲も楽しめる。この他、併設されたバーテンダー・アカデミーでは、バーテンダーのレッスンも受講できる。 (2007年6月)
|
日本でも人気の高いオランダの画家、ヨハネス・フェルメール。1632年オランダのデルフトに生まれ、生涯デルフトの町で制作活動を続けた。2007年4月20日、フェルメールの故郷デルフトに「フェルメール・センター」がオープンした。 場所は、フェルメールが長年にわたって画家ギルド長を勤めたかつての聖ルーカス・ギルド。一生で30数点しか作品を残していないフェルメールだが、センターではその全作品のレプリカを展示。再現されたフェルメールのアトリエでは、その構図の取り方、光の使い方、色の生み出し方について学ぶこともできる他、作品の裏側に隠れたストーリーやフェルメールの人生、パトロンについても紹介されている。 フェルメールの名作を所蔵するハーグのマウリッツハウス美術館や、アムステルダム国立博物館と組み合わせて訪れてみたい場所だ。フェルメール・センターへは、デルフト駅から徒歩10分。 (2007年5月)
|
写真・情報提供:オランダ政府観光局 最終更新日:2011年5月16日 掲載の内容は予告なしに変更されることがありますのでご注意下さい |
Tourism World Inc All rights reserved. |