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台湾コーヒーの饗宴 |
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阿里山古坑 |
日本統治時代、総督府の手でコーヒーがもたらせられ、台湾東部と南部の山間部に実験農場が設置された。中でも雲林の古坑は環境がよく、良質のコーヒーを産出、宮中にも献上されたことから「御用コーヒー」とも呼ばれた。 戦後、コーヒー栽培は衰退したが、近年になって再興。4年前から古坑郷の主催で台湾コーヒーカーニバルが開催されるようになり、台湾コーヒーの名が内外に知られるようになった。今回は、雲林と嘉義の台湾コーヒーのメッカを訪れてみる。 |
◆ 台湾コーヒーの故郷 古坑郷 | ||||
雲林古坑(クーカン)郷は、山間の純朴な村。台湾コーヒーを探訪するなら、深い関係がある3ケ所のスポットが欠かせない。まず当地で「珈琲山」と称される荷苞山(ハーパオサン)。随所にコーヒー園があり、街道にはコーヒー樹が並んでいる。よく見ると、枝いっぱいに実った真っ赤な小さな実がある。 荷苞村の古い廟のそばにあるカフェは、草分け的存在の「巴登(バーデン)珈琲店」。看板メニュー「巴登珈琲」の特色は、生クリームとコーヒーが3:7にアレンジされていること。甘みと苦みがミックスし、ウインナーコーヒーに似ている。 | ||||
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◆ 剣湖山世界コーヒー博覧館 | ||||
台湾初のコーヒーをテーマにした博覧館がある、テーマパーク「剣湖山(ジェンフーサン)楽園」。外観は中国伝統の風格をもつ建物だが、内部は欧州や中南米のコーヒーにまつわる文物が展示され、東洋と西洋のコントラストが鮮烈だ。コーヒーにまつわる様々な知識を入手できる、コーヒー百科全書といった趣きだ。 参観を終えたら、付属のカフェテリアで挽きたての台湾コーヒーを楽しみたい。芳醇な香りと濃くで、酸味や苦味も気にならない。ノンカフェインコーヒーも用意されている。お茶請けもコーヒーを使ったスイーツが用意されている。 | ||||
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◆ 重点珈琲 | ||||
109県道に沿って華山(ホアサン)コーヒー園に向うと、沿道にカフェが林立している。数年前はわずか3軒に過ぎなかったが、コーヒーカーニバルの成功を受けてその数は62軒に急増した。 今回は、そのひとつ「重点珈琲」を訪問。華山は夜景が有名で、灯りがともる古坑郷を眺めながらの一杯は格別だ。見通しがよい時は、澎湖群島まで見える。 | ||||
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◆ 富農珈琲農荘 | ||||
嘉義阿里山の麓にある、コーヒー農園へと向かう。阿里山といえば「茶」だが、「三合院(中央の庭を建物が囲んだ造り)」と呼ばれる台湾伝統の家屋で有機栽培のコーヒーが味わえる。 この古びた三合院の向かいには、樹齢百年の老木から栽培したコーヒー畑が広がっている。お茶請けには、天然の香りが香ばしいワイルドジンジャーから作ったビスケットと、季節の食材を使ったスイーツが味わえる。 また、ここではコーヒーは飲用・食用のほか、パックにも活用されている。研究によると、コーヒーの果肉はカフェイン以外にも多くの酵素を含み、美白・美肌効果がある。小さなコーヒーの豆に、さまざまな恵みが込められているのに驚く。 | ||||
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◇ 掲載の内容は予告なしに変更されることがありますのでご注意下さい ◇ 情報提供:台湾観光協会東京事務所 掲載開始日:2008年1月11日 最終更新日:2008年1月11日 |
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