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絨毯&キリムの見分け方

  
 トルコの絨毯とキリム(毛足の短い平織りの織物)は、世界中に知られている特産物のひとつで、観光客にとって人気の土産アイテムとなっている。特産品は他に、陶器、タイルや革製品、ナザールボンジューゥ(邪視から守るといわれているお守り)が有名だ。

 絨毯は大きく分けると毛足の長いシルクやウールの絨毯と、毛足の短い平織りのキリムに分けることができる。大きさ、素材、デザインや染料(化学染料か草木染めか)の違いで価格は決まり、店の立地条件や販売形態といった条件によっても金額に差がでる。

 絨毯やキリムは、織り手の感情や体調が織り目に現れるため、目が均等でないこともあるが、だからこそ機械織りにはない風合いが出る。柄には各々意味があり、良く使われるのは自然の花や草木、動物、鳥など。鳥には幸福、愛、幸せな人生などの意味があり、双頭の鷲はオスマン帝国時代の勢力を表している。また、木と鳥を組み合せた家系図がデザインされた物もある。尚、完璧なものは妬まれるとして、手織りの絨毯は左右対称のデザインでも必ずどこかの柄が違っていたり、連続した柄のどこかの色が異なっている。

 

★ 絨毯〜シルクとウール
 
 シルク絨毯は、中部アナトリア地方の町、ヘレケとカイセリで主に生産され、ヘレケ産のシルク絨毯は世界的にも有名。ヘレケ産は、高品質の糸を使用して、大変細かい結び目が織り込まれているのが特徴だ。一方、ウール絨毯の特長は、使えば使うほど糸に光沢と艶が出てくること。手で紡がれた質の良いものは使っていくうちに、シルク絨毯のように光の加減で色が変わるほど美しくなる。

★ キリム
 
 キリムの選び方の重要ポイントは糸の品質にあり、一般的に薄いものが良いとされているが、薄いものは機械糸の細かい糸を使用したもので、糸が細い分、モチーフが滑らかに描かれている。一方、手紡ぎ糸は糸自体が太いため、厚めでざっくりとした暖かい雰囲気が生み出されている。

情報提供:トルコ政府観光局
最終更新日:2002年11月21日
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