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免税のための基礎知識と手続き方法

☆パリで買い物をすると、外国人旅行者の場合は品物にかかっているTVA付加価値税が免除されますが、免税が受けられるのは一つの店で総額が1200フラン以上の買い物をした場合に限られます。

☆免税の手続き方法は3種類あります。

免税店での買い物→特に手続きは必要なく、パスポートさえ提示すれば、その場で税金分を差し引いた金額で売ってくれます。

一般店での買い物→パスポートを提示し、免税の手続きを取ってもらいます。ピンク色の販売明細書の写し2通と緑色の写し1通、切手の貼った封筒が1枚渡されますから、明細書の自分の日本の住所、氏名をしっかり確認してください。  

(1)出国時の手続き  空港の税関に「免税対象の品物」「上記の書類」「パスポート」「搭乗券」を提示し、承認の印を受けてください。免税対象品は税関に見せる前に機内預けにしてしまわないように。ピンク色の販売明細書のうち、1通は税関に保管され、もう1通は店でもらった封筒に入れて、販売店に返送します(税関のそばにたいていポストがあります)。緑色の書類は自分の控えになりますので、大切に保管しておいてください。

 以上の手続きを買い物をした日から3か月以内に行わなければなりません。税関は混んでいる時も多いので、手続きがある場合は早めに空港に行きましょう。

(2)帰国後  約2〜3か月後に免税分の小切手が送られてきます。外国為替のある銀行で手続きをしてください(手数料がかなりかかり、金額によってはほとんど手元に残らないこともあります)。買い物の支払いを現金ではなく、クレジットカードにすれば、免税分の金額がカードの引き落とし口座に振り込まれます。

〔注意〕

*鉄道で出国する場合は、車内の税関職員に空港と同じ手続きをしてもらいます。ただし、税関職員が乗り込んでいない場合があったり、夜行だとできなかったりするので、鉄道、船、自動車で出国する場合はあまり手続きは期待できません。

*また、欧州統合により、EU圏最終国で手続きをとることが原則となりましたので、例えばフランスからイタリアを回って帰る場合、フランスでの買い物分もイタリアで手続きをすることになります。

*買い物をした時、何ヵ月くらいで返金があるかを聞いておき、それを過ぎたら控えのコピーを送って催促した方がいいでしょう。

*最も大切なことは、日本に帰ってきてしまったら、いかなる手続きもとれない、ということです。


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