パリを中心に半径およそ100 kmの地方はイル・ド・フランスとよばれています。パリの市街を出るともうすぐに森や畑や牧場など豊かな田園地帯が広がります。そうした中に点在する小さな町や村にも見たいところがいっぱい。ここでは簡単にパリから気軽に行ける観光名所をご案内します。
◎ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユはパリの西南約20km。17世紀、フランス絶対王制の華麗な世界が広がっています。
[パリからの行き方]
(1)RER利用
☆C5号線利用 高速郊外地下鉄RERのC5線でパリから約30分。およそ15分おきに運行。終点のヴェルサイユ・リーヴ・ゴーシュ VERSAILLE RIVE GAUCHE 下車。
☆C7号線利用 サン・カンタン・アン・イヴリーヌ SAINT-QUENTIN-EN-YVELINES行きでヴェルサイユ・シャンティエ VERSAILLES-CHANTIERS 下車。
(2)国鉄SNCF利用
☆パリのサン・ラザール駅 GARE SAINT-LAZAREから終点ヴェルサイユ・リーヴ・ドロワット VERSAILLES RIVE DROITEまで約30分、15分おき。
☆パリのモンパルナス駅 GARE MONTPARNASSEからヴェルサイユ・シャンティエ駅下車。約15分。
(3)観光バス利用
半日または1日の観光バスが多数あります。各社ともほとんど同じ内容で、日本語案内付き。宮殿見学のみで、離宮や庭園は回らないものが多い。ホテルで予約できます。
〔見学の要領〕
宮殿、離宮、庭園と全部見るなら1日かかります。宮殿だけでも半日は必要でしょう。シーズン中は切符売り場にも長い列ができます。離宮と宮殿の間にはプティ・トラン PETIT TRAINが運行されていますので片道だけでも利用してみては? 宮殿1階、庭園側の北のアーケードに発着します。庭園北側の「王妃の門」PORTE DE LA REINE にはレンタサイクルもあります。広大なので徒歩で全部回るには体力が必要。
宮殿の見学
個人で訪れた場合、宮殿の見学コースは以下の3コースに分かれます。それぞれ見学できる部屋が微妙に異なります。初めて訪れるなら、まずは入口Aから入場する個人自由見学(1)から始めましょう。
(1)個人自由見学(入口A):
案内カセットを借りて(日本語あり。有料)説明を聞きながら見学することもできます。その場合、見学に要する時間は1時間30分くらい。このコースで見学できる部屋は
*礼拝堂(外から内部を見るだけで入れない) *王の居室 *戦争の間 *鏡の回廊 *王妃の居室 など。
(2)個人ガイド付き見学(入口C):
予約は特に必要ありませんが、必ず宮殿のガイドの説明を聞きながら、または案内カセットを聞きながら見学します。所要時間1時間30分。このコースで見学できる部屋は
*ルイ14世の居室 *鏡の回廊 *貴婦人たちの間 *王太子、王太子妃の居室
(3)個人ガイド付き見学( 入口D):
当日予約をし、ヴェルサイユ宮殿のガイドの詳しい解説(英語または仏語)を聞きながら見学します。所要時間は1時間。1時間に1回の割合でガイドツアーがあるものから、1日に1〜2回しかないものまであり、また実施時間もかなり頻繁に変更がありますので、朝のうちにヴェルサイユに行き、時間を調べて予約するのが良いでしょう。待ち時間が長い場合は庭園などを散歩してゆっくり待ちましょう。
○ルイ14世の寝室・鏡の回廊・オペラの間
○ルイ15世、16世の居室
○マリー・アントワネットの私室
○王太子、王太子妃の居室
○オペラの間、礼拝堂
○その他、宮殿における食生活、医療と衛生などについてのテーマ見学 (仏語のみ)
なども用意されています。
[見学時間]
5 月2 日〜 9月30日 9 時〜18時30分 (宮殿・離宮)
10 月1 日〜 4月30日 9 時〜17時30分 (宮殿)
10時〜12時30分 14時〜17時30分 (離宮)
[料金]
宮殿 40フラン
グラン・トリアノン 21フラン
プティ・トリアノン 12フラン
庭園 無料