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オランダでエコツーリズムを体験しよう



 オランダには運河や海岸線に代表される水辺の風景ばかりでなく、中心部や東部の豊かな森や全土を広く覆うヒースの原野などツーリストが親しめる自然がたくさんあり、35万ヘクタールの森と、砂丘、ヒース野、泥炭地合わせて15万ヘクタールがある。
 国立公園に指定されているところもあり、さらに自然保護や特に重要な水辺、森のため1000ヘクタールの地域が指定されている。
 有名な国立公園は、
 「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園」(オランダ中心部)
 「ビースボス国立公園」(オランダ南西部)
 「ケネマールダイネン国立公園」(ハーレム近くの海岸)
 「スキールモニコーグ国立公園」(フリージアン諸島の一つ)
の4つ。

 自然保護区を訪れようと思った旅行者は「ビジターズ・センター」(Visitor's center)で、主な見どころを回るルート(徒歩、自転車、車)をのせたエリア地図を手に入れよう。「ビジターズ・センター」は大抵これらのルートの出発点にある。 

水と牧草地

 都市を少し離れるだけで、いたるところに緑豊かな牧草地を見ることができる。かつては干拓地の水をかき出すのに用いられていた昔ながらの風車もある。ロッテルダム近郊のキンデルダイクには、緑の干拓地に囲まれて今でも19基以上の風車が観光客を歓迎している。 

野鳥保護区域

 オランダは渡り鳥、特に雁の冬の住みかとして重要な場所でもある。干拓地や湖、川や海岸はたくさんの水鳥の住みかとなっており、ざっと350種類の鳥が生息している。移住の季節には何百万という水鳥がゼーランドやワデン海にやって来る。
 オランダには野鳥保護区域がたくさんあるが、で特に有名なものは、東ファーデルブラッセン湖のヘラサギのコロニー、アムステルダムから50キロにあるナールデル湖の西ヨーロッパ最大の鵜のコロニーである。 

砂丘

 西海岸には「ゼーレーブ」として知られるビーチと砂丘の起点がある。マラムというイネ科の雑草に覆われた砂丘は、内陸に入るにつれ姿を変えていく。ヒース、潅木の茂み、ときには小さな森も現われる。
 すべての砂丘地帯を自由に散策できるわけではないが、大抵は一般向けにオープンしている。例えばアムステルダムの西30キロにあるケネマールダイネン国立公園には毎年何万もの人が訪れる。近場の湖やビーチで泳いだり日光浴もできる。 


東スヘルデ川

 オランダの南西部の突端の東スヘルデ川流域は、オランダ人が何世紀もの間水と戦うことを余儀なくされた低地帯の一つ。
 1953年異常な高波と激しい嵐が、ゼーランド州を襲い致命的な打撃を与え、その後ゼーランドの島々の間の海を堤防で締めだそうという決定がなされた。東スヘルデ川流域もその計画に組み込まれていましたが、一体が北海の魚の養育場となっていたため妥協案として、極端な高波が起きた際にのみ河口が閉じられるような「高潮を防ぐための水門」が1988年までに建設された。おかげで潮の満ち引きによる浅瀬の部分はほとんど残ることができた。
 ネールチェ・ヤンスにあるビジターズ・センターで堤防建設の大掛かりな計画の概要をスライドや、レプリカなどの展示にみることができます。


ビースボス国立公園

 ロッテルダムの南にあるビースボス国立公園は、ヨーロッパ有数の真水の潮流で有名なところで、牧草地や湿地に囲まれた大小様々な川が流れている。
 ここもゼーランドの大洪水の被害にあい、ハリングフリート川という主河川に堤防が築かれている。結果、水の流れは大きく変わり、より一層湿地が増えた。カヌーやボート、自転車を借りてこの地帯を巡ることができ、ボートでの周遊ツアーもでている。 

ワッデン海

 北部のワッデン海にはオランダ最大の自然保護区がある。テッセル、フリーランド、テルスケリング、アメランド、スキーモニンコーグ、ロットゥメローグの6つの島が海岸沿いにあり、ロットゥメローグ以外は公開されボートで簡単に訪れることができる。冬季の水鳥の移住地として重要なワッデン海はアザラシがやってくることでも有名。テッセル島やピータービューレンの北には病気のアザラシのためのシェルターがあり、一般にも公開されている。
 

フェルウェ


 アムステルダムから車で45分、20万年前の氷河期に形成されたフェルウェには、”フェルウェズーム”、”デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園”の2つの有名な国立公園がある。
 ヒース原野や森、草原、砂丘といった自然が見渡すかぎりに広がっており、野性の鹿や猪などの動物に出会えるかも知れない。
 世界最初の地下博物館ミューゼオンダーでは、例えば樹齢135年の木が地下80平方メートルにわたって根を張りめぐらせているところなど、地中にすむ動植物の興味深い生態が見られる。
 また、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園中央にある『クレラー・ミュラー美術館』はゴッホのコレクションで有名。 

ハイキングやサイクリング

 フェルウェの自然をより一層親しもうと思ったら、徒歩での散策かサイクリングがお勧め。オランダのどこへいっても気持のよいハイキング・コースやサイクリング・ロードが見つかる。
 経験豊富なハイカーならばLAW routes (Long Distance Walking Trails)でよいハイキング・コースを 見つけられる。VVVというツーリスト・インフォメーションか、ANWB (Automobile Club Office)でこれらのハイキング・コースの地図を手に入れることができる。
 また、オランダはサイクリングが盛ん。平地の多い国土なので経験の少ない人でもサイクリングにトライしやすい。特別なサイクルロード標識として「白いキノコ」がオランダのどこにでもある。VVVやANWBにサイクリング・コースのアドバイスを聞くこともできる。 

情報コンタクト先 
Naardermeer(ナールデル湖)
Vereniging tot behoud van Natuurmonumenyen in Nederland
Noordereinde 60, 1243 JJ 7's-Gravenland
Tel:+31(0)35-6559933 

Biesbosch(ビースボス国立公園)
Bezoekerscentrum De Hollandse Biesbosch
Baanhoekweg 53, 3313 LP Dordrecht
Tel:+31(0)78-6211311

Veluwe(フェルウェ)
Bezoekerscentrum de Aanschouw/Museonder(地下博物館)
Apeldoornseweg 250, 7351 TA Hoenderloo
Tel:+31(0)318-591627 

Oosterschelde(東スヘルデ川)
Delta Expo Neeltje Jans (デルタ・プロジェクト)
P.O.Box 19, 4328 ZG Burgh Haamstede
Tel:+31(0)111-652702 


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