イスラエルの通貨はシェケル。IS又はNISと表される。また、1985年にそれまでの1000シェケルを1シェケルにしたため、現在のシェケルをニューシェケルと言うこともある。2シェケル以上は複数形になり、シュカリムと言う。
1シェケルは100アグロット。アグロットは複数形で、単数形はアゴラ。
観光客にとって関りのあるのは付加価値税と国境通行税、空港税位です。
付加価値税はすべての商品とサービスに課せられ、価格に上乗せされています(1996年度現在17%)。しかし、旅行者は外貨で払えば以下のものは付加価値税を免除される。
宿泊費(ホテル、ユースホステル、野外教室、キャンプ)、観光ツアー、運転手兼ガイド付きの車の使用料、レンタカー、国内線の料金や、国内線を使ったツアー料金、宿泊ホテルでとった飲食費で、ホテルの請求書に含まれているもの、ツアーのなかに含まれる食事代です。
ただし、エイラットは免税都市なので、旅行者がエイラットで買った商品やサービスには付加価値税はつかない。
観光局が推薦しているお店で、旅行者が50米ドル以上の買い物を外貨でした旅行者は、その場で少なくとも5%の割引をしてもらえる上、出国の際に空港などでVATの払い戻しを受けることができる。このような特典のある店には、右の様なマークが掲げられている。
ただし、この特典には、タバコ製品や、電気製品、カメラ、フィルムなどの写真用品には適用されない。
この特典を得るためには、ちょっとした手間が必要。お店で買った商品は、透明な袋に入れられて閉じられ、払ったVATの支払い額が記された領収書を貼り付けられる。この封印は、出国まで絶対に開けないこと。開けてしまうと払い戻しが受けられない場合がある。
出国の際、ベングリオン空港や、ハイファの港の出発ロビーで、Leumi銀行に申し出る。係官が開封し、手続きが整っているか確認し、書類にハンコを押しVATを米ドルでわずかな手数料で払い戻してくれる。また、その他の場所から出国する場合は、書類にハンコを押してもらい、払い戻しは、後日書類に書かれた自国の住所へ送らる。
イスラエルの休日である安息日(シャバット)は、金曜日の日没から、土曜日の日没までを指す。下記のユダヤ教の祭日も同様に、前日の夕方から当日の夜まで。
安息日とその他の祭日には、各種の店やオフィス、公共施設はすべて閉まる。ほとんどの交通期間はストップし、多くの娯楽施設は営業を停止するが、タクシーは動いており、映画館やナイトクラブは営業している。
大きなホテルでは、ユダヤ教徒の安息日(シャバット)のために、シャバット・エレベーター(安息日にはエレベーターのボタンを押すことでさえ労働としてみなされるため、各階に停止する)や、客室内にシャバット・コントロール・パネル(写真参照、客室内の電気が夜になると自動的に点灯し、就寝時に消灯する!)も備え付けられているという徹底ぶり。
イスラエルでは、日常生活には日本と同様の太陽暦を使っているが、宗教行事に使うユダヤ暦は、毎年祭日が変わる。(詳しくは下の表を参照)
祝祭日名 | 1997年 | 1998年 | いわれ等 |
---|---|---|---|
トゥ・ビシュバット(木の新年祭) | 1月23日 | 2月11日 | |
プーリム | 3月23日 | 3月12日 | |
ペサハ | 4月22日 | 4月11日 | 過越の祭1日目、エジプトで奴隷だった先祖がモーセに率いられてエジプトを脱出し自由な民となったことを記念する |
ペサハ最終日 | 4月28日 | 4月17日 | |
独立記念日 | 5月12日 | 4月30日 | |
エルサレム解放記念日 | 6月4日 | 5月24日 | |
シャブオット | 6月11日 | 5月31日 | 七週祭、ペサハから7週目にあたり、イスラエルで最初の大麦の収穫を祝ったことに由来、またシナイ山で律法を与えられたことを記念する日でもある |
ティシャ・ベアブ | 8月12日 | 8月2日 | 断食日、ユダヤ歴のアブ月9日、神殿が破壊されたことをこの断食日に嘆き、記憶を新たにする |
ロシュ・ハシャナ(新年) | 10月2・3日 | 9月 21・22日 |
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ヨム・キプール | 10月11日 | 9月30日 | 贖罪の日、新年から10日目のこの日、ユダヤ人は断食し、悔い改めの祈りを捧げる |
スコット・1日目 | 10月16 -22日 |
10月5 -11日 |
仮庵祭、エジプトを脱出したイスラエルの民が40年間荒野で仮庵に済んだことを記念する祭り、秋の収穫祭 |
シムハット・トーラー | 10月23日 | 10月12日 | 律法の歓喜祭、1年読み続けたトーラ(律法)を読み終えたことを喜び祝う祭り。次週から再び創世記より読み始める |
ハヌカ | 12月24 -31日 |
12月14 -21日 |
燈明祭、ギリシャの神々を押しつけようとした統治者に対し立ち上がったマカビーが紀元前164年エルサレムの神殿を奪還し浄めたことを記念する |
<郵便>
国際郵便局の営業時間は、日曜日・月曜日・火曜日・木曜日は8:00〜12:30と
15:30〜18:30、水曜日は8:00〜13:30 のみ、金曜日と主な祝日の前日は、8:00〜12:00。土曜日と主な祭日は休業。海外への手紙と小包の速達は、ほとんどの国々へ出せる。
<電話>
公衆電話は、電話用のコイン(英語ではトークン、ヘブライ語ではアシモン、またはアシモニムと呼ばれている)を使用してかける。アシモニムは、郵便局の他売店や自動販売機で売られている。テレフォンカードも郵便局で扱っている。
長距離電話や国際電話の申し込みは、ホテルへ。
コレクトコールは
●日本のオペレーター TEL:177-810-2727
●最新の電話番号のお問い合わせ 144
なお、国際電話がかけられる公衆電話も多くある。イスラエル国外から電話をする際には、イスラエルの国番号972を頭に付け、また、地域番号の0を取る。
救急
101番が主要都市部での緊急事態と救急に関する直通番号。救急医療のレベルは高く、いつでも安心して手当を受けることができる。ほとんどの医師は英語などの外国語を話すことが出来る。新聞(外語新聞も含む)には、救急当番の病院と歯科と、夜間や週末、祝日でも営業している薬局のリストが掲載されている。その他の医療センターは以下の通り。
●救急医療センター
テルアビブ TEL:03-546-0111
エルサレム TEL:02-523133
ハイファ TEL:04-522222
警察
100番が、主要都市における警察の直通電話。また、通常の警察官とは別に、旅行者担当の警官(Tourist Police)がおり、その支部は主な大都市とリゾート地にあって、旅行者に関する事象を扱っている。