メルボルンは、1851年バララットのゴールドラッシュとともに急成長しロンドンやニューヨークについで世界の急成長都市となり、オーストラリア連邦政府発祥の地に選ばれ、1927年まで首都をつとめました。現在では、「ファッションならシドニーよりメルボルン」といわれるように、ビクトリア州の州都メルボルンは、都会のおしゃれなエッセンスが凝縮された南半球最大のおしゃれな街。おだやかな流れを見せるヤラ川に沿って広がる町にはヨーロッパの香りが残り、文化都市としても知られていて、初めて訪れる人にオーストラリアの他の都市との違いに気づかせます。メルボルンは、別名ガーデン・シティといわれるように市内に450以上の公園があり、それが町の表情を豊かに彩っているのです。さらに国際的にも、アメリカ・ワシントンの人工調査機関が、あらゆる角度からメルボルンの環境分析調査をおこなった結果、最高ポイントをマークし、「世界で最も住みよい町」に選ばれました。近代的な都市空間のなかに点在するビクトリア時代の建物はオーストラリア経済の中枢を担う都市の中に見事に調和しています。
メルボルンのあらゆる空間で展開される密度の高い都市文化も大きな特徴です。イベントの都メルボルンでは、1年中色々な行事でにぎわっています。文化面ではバーゲンハンターから、アンティーク、世界の一流品を求める人々までくまなく満足できるショッピング環境、オーストラリア一の環境を求めてこの都市を目指す料理人が築いてきた層の厚いレストラン群、幅広いツーリストの期待に応えることのできる宿泊施設、そして、ビクトリア・アート・センターに象徴される、レベルの高い文化施設……。スポーツ面では、F1レース、テニス、オーストラリアン・ルール・フットボール等、あげていけばきりがないほど、ツーリストが都市に求める要素のすべてが揃っているのです。
中心部から少し足を延ばすだけでオーストラリアの自然を堪能できることも、メルボルンの魅力です。ビクトリア州は小さいながらオーストラリアの自然のすべてが凝縮されているといわれるように、海岸から雨林の茂る森、山岳、砂漠まで、変化に富む景観が広がっています。市中央部から数時間の移動の範囲で、フェアリー・ペンギンのパレードで有名なフィリップ・アイランドや、ダイナミックな海岸線が続くグレートオーシャンロード、南半球のスキーのメッカといわれるビクトリアン・アルプス、秀逸なワインが堪能できるワイナリーが点在するヤラ・バレーなど、幅広いデスティネーションが選択できるのです。