オーストラリア文化の中心地といわれるように、メルボルンのカルチャー/アートシーンは、施設の質、数、催されるパフォーマンスのレベルなどあらゆる面で秀逸です。特に市中央部南側には、キングス・ドメイン、王立植物園といった緑豊かな公園に抱かれたビクトリア・アートセンター、ナショナル・ギャラリー・オブ・ビクトリアが並ぶ文化ゾーンが広がり、プレ・アフタシアターを充実させる粋なレストラン、クラブが点在しています。最近では文化ゾーンのゲイトウェイとしてヤラ川沿いにレストラン、ショップ、カフェなどの複合施設サウスゲイトがオープンし、カルチャー/アートシーンをいっそう華やかに彩っています。次に、主な施設をご紹介します。
独創的な近代建築がランドマークにもなっている、カルチャー/アートのコンプレックス。4つの劇場とコンサートホールがあり、岩城宏之氏が常任指揮者として活躍するメルボルン・フィルの本拠地になっています。オーストラリア最高レベルのオペラ、コンサート、バレエが鑑賞できるのが大きな魅力ですが、バックステージ・ツアーの開催、シャンパンプレゼント、ディナーショーなど、観客を楽しませる工夫も見逃せません。また、オペラやバレエの衣装、楽器が展示されているパフォーミング・アーツ・ミュージアムや、ガラス、陶器、ジュエリーなどのオリジナル品が買えるショップをのぞくのも、鑑賞前後の楽しみの一つです。
ビクトリアン・アーツ・センターの南側にある、オーストラリア最大の美術館。所有する作品は7000点以上におよび、国内外の名作、アボリジニアートを展示しています。この美術館とビクトリア・アート・センターの相乗効果で、メルボルンのカルチャー/アートシーンは誰にでもわかりやすく、満足度の高いものになっています。
カールトンにある、オーストラリア演劇発祥の地といわれる劇場。演劇ファンなら必見です。