少々脇道にそれたが、いずれにしても、英国がつけた英国流の名前や名称は、我慢のできないものは返還と同時に、何とかしばらく我慢できるものは徐々に、中国名に変えられるだろう。
また、英国の植民地時代の歴史的名残り、『英国的香港』の抹殺は、道路の名前や地名のみにとどまらず、他の分野にも及ぶのは当然である。
例えば、1855年に完成した『総督府』という貴重な歴史的建造物がある。返還後中国が植民地時代の遺物であるとして撤去したら一大事と、英国(香港政庁)はこれを急いで『第一級文化財』に指定したが、果たして中国がこの英国の土壌場の指定を認めて、返還後も大切に保存していくだろうか?多分、この文化財の保護は「基本法」にのっとり50年間は守られるとは思うが・・・。
また、こんな問題もある。それは祝日はどうなるかということである。祝日として明らかに残りえないのは「女王誕生日」や、日本敗戦後の英軍による香港再占領を祝う「重光記念日」などである。代わりにメーデーや国慶節などが入ってくるだろう。