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どうなる? 香港観光


ダイナミックな方向転換

 1993年の10月、香港観光協会は日本市場を対象にした観光促進キャンペーンを実施した。
 その時、マーティン・バロウ会長(当時)は、旅行業界の記者に対し、「香港にはまだまだ知られていない魅力が沢山あります。今後はショッピング以外の観光魅力も紹介していきたいと思います。」と述べている。理事長エミー・チャンも、私との個人的な会話の中で、香港を『万象之都』と表現しながら、限りなく豊かな魅力が21世紀の香港観光を支えていくことになるだろうと言っている。
 つまり、ショッピングと中国料理を香港観光の主体的な売り物としてきた従来のマーケティング戦略を、ここにきて転換し、今後は、香港には観光客がわくわくするような、驚きと感嘆に満ちた魅力が一杯あふれているという事実、つまり、ショッピングや中国料理だけではなく、その他の限りなく豊かな観光魅力の存在を市場に浸透させながら、その『多彩性』とか『多様性』そのものを売り物にしていこうというのである。
 まさに全方位型「ワンダーランド」たらんとするダイナミックな方向転換といえよう。
 香港観光協会は1995年の始め、この「ワンダーランド」を形成する魅力は次の9つの要素にまとめられると発表した(香港観光協会発行”香港ニュース”)。
 即ち、
・エキサイティングな楽しみも、くつろぎも、1年中お好みのメニューで味わえる。
・占い、博物館、寺院、遺跡と伝統文化にふれる
・ショッピング天国
・数多いナイトスポットで大人のロマンティックな時間
・食文化をグルメする
・音楽・映画・アートの都
・沢山ある子供のワンダーランド
・トップクラスのビジネスインフラが完備され、ビジネスもまた快適
・競馬、その他のスポーツ観戦、ゴルフや太極拳などスポーツを観る、プレイする。
(以上原文のまま)
−−何故か「夜景」を眺める楽しみは特記されていない。


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