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7.同じような品物を売っている店は沢山あるといったが、店の、あらゆる意味での善し悪しを我々ビジターが見分けるには、大ざっぱにいって一つの方法がある。それは、観光客ではなく土地の人で混んでいる店を選ぶことである。土地の人が誰も行かない店は、何か問題があることが多い(勿論時間帯もあるが)。休日などに土地の人が押すな押すなと押しかける店は、我々が知らない何かいいところがあるのである。

8.ブランド品などはペニンスラ・ホテルやリージェント・ホテルのアーケードなどにある代理店か、日本の百貨店など、信用のおける名の通った店で買うべきである。
 信用のおける店はその他、沢山あるので、自分のホテルに近い都合の良い店を、先にいった香港観光協会の『日本語テレフォン・サービス』に尋ねるのがいい。ブランド品は単純に安い値段だけを追ってはいけない。値段より信用なのだ。領収証に必ずブランド名を書き入れてもらうのは当然である。

i) クレジット・カードのことについて一言。
 香港では大抵の大きな店はクレジット・カードで支払いができるが、カードによっては受けてくれないものもあるので注意。
 さて、ショッピングを済ませ、いよいよ金額が記入されたフォーム(チャージ・レコード)にサインをする時、金額の頭にHK$と書かれているかチェックしよう。数字だけの時、後でUS$と書き込まれても分からない。HK$とUS$では日本円で精算する時、えらい違いがある。つい日本でのくせでサインだけすることがあるから気をつけよう。
 HK$と記入する時、数字の頭にもう一つ数字を書き加える余裕がないよう最初の数字に接して書き込む必要がある。そういう私もしばしば忘れる。そのような時、同行している観光協会のスタッフが、私の手からペンをもぎとり書き入れてくれたものである。念には念を入れよである。

9.日本人は値切るのが下手というか、妙なプライドのようなものがあって、しつこく食いついて値切るのを好まない。しかし、サマー・バーゲンやクリスマス・バーゲンでは値切らなくても始めから30%引きから50%引きなど普通で、値切りの達人はそこから値切り始める。
 バーゲンでない時でも20%引きなどは当たり前で、物と場所によっては半額から交渉を始める。値切りのコツは、絶対に「欲しい」顔はしないこと。交渉する時の姿勢は、あくまでも『そんなものは欲しくないし、第一、半額分の金しか持ち合わせがない!』だが、相手の顔色を伺いながら、少々折れて、幾ら幾らなら買ってもいいと、絶対に買うガイドラインはハッキリ示すことが必要だ。
 それを示したら早急に店から離れることである。「じゃそれでいいよ」と追いかけてくればしめたものだが、追いかけて来なくても、帰りがけにもう一度ひやかし半分に立ち寄ると、こちらが指示したガイドラインか、それに近いところでOKとなる。これは一つの値切りのパターンで必ず成功すると請け合っているものではないので念のため。要はいかにしてこちらがイニシアテイブをとるかということで、いろいろ権謀術策をろうするのも香港ショッピングの楽しみだということ。

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