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実際にどこを訪れるかだが、カナダを観光的に大きく分けると、バンクーバーやビクトリアなどを中心とした太平洋地域、山岳リゾートのカナディアン・ロッキー、ナイアガラ滝、モントリオール、古都ケベックを中心としたメープル街道、「赤毛のアン」のプリンスエドワード島などの4エリアとなるだろう。
初めてカナダを訪れるならば、このエリアから目的地を選択してコースを組むことになるだろうが、2回目以降の場合は、それぞれ違った場所を訪ねれば、まったく違った旅になるだろうし、目的を変えてみるのも一つの方法だ。
1回目の旅はたいていが観光中心だろうから、2回目以降の場合は何かテーマを決めて行くのも良いかもしれない。
例えば、西海岸へ行くなら、今大人気のホエール・ウオッチング、カナディアン・ロッキーならハイキングや乗馬、サイクリングなどを中心に日程を組むと、同じ場所を訪れても旅行の内容、印象はまったく異なったものになる。
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レイクルイーズ |
せっかく個人旅行で行くなら、ツアーではまず行かないような地域をコースに組み入れてみるのも良い。世界有数のホエール・ウオッチング・スポット、バンクーバー島の太平洋岸、米加国境にまたがるウォータートン国立公園、果樹園の続くオカナガン地方、カナディアン・ロッキーの秘境、ヨーホー、グレーシャー両国立公園、カナダの「松島」とも言えるサウザンド・アイランズ国立公園、新緑、紅葉の美しいローレンシャン高原、独特のフレンチ・カナダ文化が息づく秘境ガスペ半島、カナディアン・ロッキーや西海岸とはまったく異なる自然美が展開するアトランティク地方、先住民イヌイット(エスキモー)が昔ながらの生活をする北極圏など、数え上げれば限りがない。
季節的なものとして、秋の紅葉、冬のオーロラ、夏の北極圏の白夜などがあげられる。
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サンシャインメドウ |
そしてもう一つ、お薦めしたいのが、オフ・シ−ズンの旅。とくに空気も澄んで、美しい雪景色が際だつ冬もお薦めシーズン。カナディアン・ロッキーの冬景色や凍りついたナイアガラ滝などは、神々しさでは、個人的にはこちらの方に軍配を上げるといってもいいほどだ。
確かに外は寒いが、室内車内は完全暖房で、日本の冬より快適といえる。またクリスマス1カ月前には、どんなところを訪れても、ホテルからショッピングセンター、そして民家までデコレーションするので、街はクリスマス・ムードいっぱい。ほのぼのとした気分で旅が楽しめる。
さらにお店は大バーゲンセール。ショッピングにはぜったいお薦めのシーズンだ。
カナダへ10日間以上、旅行する人をよく見かけるが、行っても行っても、旅の素晴らしさは尽きないという。カナダは広さだけでなく、楽しみ方においても無限なのである。
今回はだいぶ紙数をオーバーしてしまったので、次回は具体的に個人旅行のコースを組んで、バーチャル・トリップを楽しんでみたいと思う。
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