お薦めクルーズクルーズ考へ戻る旅コムの目次へ


レジェンドオブザリンクス ゴルフコース


 この船の語り草ともなっているのがが、世界初の18ホール船上ゴルフコース「レジェンドオブザリンクス」である。パターゴルフコースとはいえ、ラフあり、バンカーあり。ニッカボッカを履いたゴルファーやロングスカートで球を打つ貴婦人などの銅像が、所々に置かれ、より楽しく、複雑なレイアウトとなっている。
 10デッキ後部にあるこのゴルフ場を初めて見た船客達は、まず目を丸くし、やがて「こいつあ、傑作なゴルフ場だ!」と笑い出す。さすがは、陸上のゴルフツアーとクルーズを組み合わせた「ゴルフ・アホイ」という企画まで用意するほど、ゴルフにも力を入れているロイヤルカリビアンクルーズ社ならではの趣向である。そして、初日の夕食の席は「あのユニークなゴルフ場を見たかい?」の話題で持ち切りとなった。
 3日目は、グレーシャーベイをクルージング。いよいよレジェンドオブザシーズとアラスカ大自然との対面である。グレーシャーベイの入り口では、偶然にも3頭のクジラに出会い、船客達はエキサイトした。

ジョンホプキンス氷河

 優雅に潮を吹き上げる姿を見ながらしばらくは、レジェンドとクジラのランデブーが続く。興奮覚めやらぬ船客達に追い討ちをかけるように、やがて氷河が見え始める。正面は黒く輝くグランドパシフィック氷河。左手には、ブルーの花が咲いたように美しいマージョリー氷河が展開する。船は今にも手が届きそうなくらい氷河に近づく。
 「ゴゴーン」時折すさまじい音をたて、氷河が解体する様は迫力満点である。そんな好天は年に1、2回だそうだが、太陽の光が氷河を一段と輝かせる。  勿論、屋外デッキから氷河を見物するのも良いが、長丁場になるとどうしても体が冷え疲れる。そこで、アウトサイドキャビンなら、自分の客室の窓から眺めるのもまた一興である。
 大きな四角窓のある暖かな部屋では防寒コートも不要。映画のスクリーンを見るように眼前の大パノラマがゆっくりと動いて行った。

 また忘れてならないのが、ロイヤルカリビアンクルーズ社のシンボル「バイキングクラウンラウンジ」からの眺めである。船のファンネルを取り囲む円盤型の眺望ラウンジで、360度の視界を誇る名物ラウンジである。ちなみに、同社の全クルーズ船にはバイキングクラウンラウンジがある。

バイキングクラウンラウンジ



 この日は、このほかジョンホプキンス氷河とランプルー氷河を巡り、まさに「グレーシャーデー」となった。十分に氷河を堪能した船客達を乗せ、レジェンドは最初の寄港地・スキャグウエーへと向かった。

-2-

お薦めクルーズクルーズ考へ戻る旅コムの目次へ