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今世紀のフィナーレを飾る壮大な船旅


日本の客船による2000年ロングクルーズ案内


商船三井客船
代表取締役社長 宮崎通氏

 近年、日本の客船によるクルーズのうち、もっとも話題を呼んだのが、世界一周を始めとするロングクルーズであった。
 6月7日、日本最大の客船・飛鳥(2万8千856総トン/郵船クルーズ)が、96日間の世界一周を終え、神戸に凱旋した。6月23日からは、23日間のハワイグランドクルーズと、再び長期クルーズを行う精力的な活躍だ。
 一方、日本最新の客船・ぱしふぃっくびいなす(2万6千総トン/日本クルーズ客船)は、5月7日初のハワイアラスカクルーズに旅立った。名前の故郷とも言える太平洋を横断し、その雄姿を披露。そして、6月8日、東京港に戻り、33日間の長旅を完了した

 加えて、4月20日、91日間の世界一周クルーズに繰り出した、日本の代表的客船・にっぽん丸(2万1千903総トン/商船三井客船)は、6月中旬、ちょうどこのクルーズのハイライト南米大陸を巡り、パナマ運河を通過した後、野生動物と氷河の地アラスカへと向かい、7月20日東京に帰ってくる。

 このように、今年もロングクルーズが花盛り。何といっても日本の客船によるロングクルーズは、他の海外旅行と比べて類を見ないほど利便性に優れている。たとえば、荷物。宅急便を利用すれば自宅から船室まで届くので、いちいち荷物を持ち歩くことなく、世界の寄港地を次から次へと身軽に訪ねる事ができる。
 もちろん、船内の公用語は日本語。和食もでれば、寄港地にちなんだ名物料理やおしゃれなフルコースディナーなど、食事も楽しみ。そして、港での民族芸能等の歓迎、セレモニーも、なかなか他の旅では味わえない思い出を作ってくれる。つまり、言葉も食事も文化も、親しみやすく遠い世界の国々をめぐることができるので「もっとも楽な海外旅行」とさえいわれご年配の方にも、安心感の高い旅だ。
 また、冬場に行われるロングクルーズは、暖かな地を訪れる避寒クルーズが主流。寒い日本を抜け出して,心も体もぬくぬく、ぽかぽか。のんびりと海を見ながらリラックス。南の別天地へと連れて行ってくれる。
 こんな理由からもロングクルーズは人気の的。発表直後に予約が埋まってしまう場合も多々ある。また、クルーズによっては早期申込割引料金が設定されているものもある。 そこで、今回は来年予定されている日本の客船による主なロングクルーズをご紹介してみよう。(なお、旅行代金は2名で1室を利用した場合の大人1人分)


飛鳥
飛鳥
(2万8千856総トン 問い合わせ先:郵船クルーズ TEL03ー3284ー6001)
日本最大の客船・飛鳥。広い船内を生かした充実の設備と快適な空間が心地よい。これまでも多数のロングクルーズを手がけ、世界各国にも日本を代表する客船として名を知らしめた。インターナショナルな雰囲気。洗練されたサービスで、しゃれたクルーズを作り上げる。

●飛鳥2000年オセアニアグランドクルーズ
期間/2000年1月25日〜3月5日
コース/横浜→大阪→パラオ(パラオ共和国)→ケアンズ(オーストラリア)→シドニー(オーストラリア)→ホバート(オーストラリア)→ミルフォードサウンドのフィヨルド(ニュージーランド)→ダニーデン(ニュージーランド)→リトルトン(ニュージーランド)→オークランド(ニュージーランド)→ヌーメア(フランス領ニューカレドニア)→グアム(アメリカ)→横浜→大阪
旅行代金/150万円〜760万円(99年6月30日迄に申し込みの場合、早期申込割り引きあり130万円〜680万円)
◎ミクロネシアの楽園パラオ。ネプチューンが船上に現れる愉快な赤道祭も、クルーズならでは。カンガルーとコアラに出会い、船上から見上げるフィヨルドに興奮!自然味溢れる避寒クルーズ

●飛鳥 2000年世界一周クルーズ
期間/3月25日〜7月3日
コース/横浜→神戸→香港(中国)→シンガポール→マーレ(モルジブ)→ムンバイ(インド)→アデン(給油のみ・イエメン)→サファガ(エジプト)→アレキサンドリア(エジプト)→アシュドッド(イスラエル)→ピレウス(ギリシア)→サントリーニ(ギリシア)→リボルノ(イタリア)→バルセロナ(スペイン)→リスボン(ポルトガル)→ルアーブル(フランス)→アムステルダム(オランダ)→ベルゲン(ノルウエー)→グドバンゲン/フラム(ノルウエー)→ロサイス(スコットランド・英国)→テルベリー(英国)→ハリファックス(カナダ)→ニューヨーク(アメリカ)→バミューダ(英国領)→サンファン(プエルトリコ)→パナマ運河通過→アカプルコ(メキシコ)→サンフランシスコ(アメリカ)→ホノルル(アメリカ)→横浜→神戸
旅行代金/380万円〜1800万円(99年6月30日迄に申し込んだ場合、早期申込割引あり340万円〜1600万円)
◎1996年の世界一周クルーズ以来、毎年大好評。特に2000年は北欧を組み入れた新しさが目を引くコース。また、イギリスから大西洋を横断し、タイタニックの救難基地として活躍したカナダのハリファックスを訪れるドラマチックな世界一周クルーズとなりそうだ。


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