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美しい吹き抜けのロビー |
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昨年9月、クイーン・ヴィクトリアの地中海クルーズに乗船した。スタートはイタリア・ローマの外港チベタベッキア。クイーン・ヴィクトリアの新しく優美な姿が港に映える。
船内にはキュナードの歴史を語る洋上博物館。吹き抜けの優雅なボウルルーム・クイーンズルーム。海図のあるユニークなバー・チャートルームなどなど、大西洋豪華客船黄金時代を知り尽くしたキュナードならではの部屋や施設の数々。色使いもシックで上品だ。
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ティータイムのウエイトレス |
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一方、2007年の新造船なので、船上初のプライベートボックス席のある2階建て劇場ロイヤルコートシアターや、エキサイティングなダンスクラブ・へミスフェアなど現代的で斬新な施設も多い。
船長主催の歓迎パーティーはクイーンズルームで開催された。船長は入り口に立ち、乗客たちと握手と挨拶を交わす。
最近、客船の巨大化等々に伴いこのような入場方法も減ってきたが、女王の船上では、まだクルーズの伝統的スタイルが守られていた。
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イズミールの時計台 |
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ナポリでは、世界遺産にも登録されたポンペイの遺跡を訪問。ギリシャのサントリーニ島では、白壁の家並み、青いエーゲ海、そしてクイーン・ヴィクトリアが織り成す絵葉書以上の風景を楽しんだ。
英国といえばアフタヌーンティーが有名だが、英国船クイーン・ヴィクトリアの優雅なアフタヌーンティーはまさに「ホワイトグローブサービス」。
白い手袋をはめた給仕たちの盆の上にはスコーン、ケーキ、サンドイッチなど・・・・。ハープの演奏を聞きながら洋上のティータイムに酔いしれた。
トルコのイズミールでは迷路のように入り組んだバザールへ。付近のコナック広場には町のシンボルである時計台が建っていた。
イスタンブールで下船したが、夕刻、港を離れるクイーン・ヴィクトリアを見送ろうと対岸で出港を待った。
やがてイスタンブールの町に別れを告げる三笛を鳴らし、エレガントな船体が動き出した。
ボスポラス海峡を悠々と走り去るクイーン・ヴィクトリアの姿は、まさに新しい海の女王にふさわしい貫禄であった。
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