香港の「アベニュー・オブ・スターズ」がリニューアル・オープン!
1982年にオープンしたこのプロムナードは全長457メートル。2004年に「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」をモデルに「アベニュー・オブ・スターズ」と名付けられた。ブルース・リーなど、香港の映画スターの銅像や手形が多数集まる、絶好の撮影スポットでもある。
今回のリニューアルを手がけたのは、ニューヨークの観光名所「ハイライン」を設計した世界的な建築事務所ジェームズ・コーナー・フィールド・オペレーションズ。活力と美しさ、そして実用性を兼ね備えた空間に生まれ変わった。また、香港ウォーターフロントの魅力が体感できる場所であることから、連日多くの観光客で賑わっている。
新生「アベニュー・オブ・スターズ」5つのポイント
1. 新テクノロジーを採用した4つの彫像
「アベニュー・オブ・スターズ」のシンボルともいえる4つの銅像(ブルース・リー/俳優、アニタ・ムイシ/女優、香港アカデミー賞のトロフィー(レプリカ)、マクダル/人気アニメキャラクター)にQRコードが新設され、それをスキャンするとアーティストの経歴や出演映画のワンシーンが見られる。また、拡張現実(AR)テクノロジーを用いた携帯のアプリを使用して、お気に入りの銅像と一緒にセルフィー撮影もできるようになった。
2. 新たに加わった香港映画スターたちの手形
今回のリニューアルで新たなスターたちが加わり、合計で117名の手形が飾られている。手形は、以前は地面に埋め込まれていたが、木製の手すりの上に移動し、より見やすく、また写真も撮りやすくなっている。
3. 地元ブランドの限定アイテムが購入できるショップ
遊歩道沿いの路面ショップでは、香港の伝統的なお菓子の「美樂士多」や健康茶「好茶養生」、紙細工「POS Talk」、さらに香港のミニチュアグッズを販売する「微影」といった地元ブランドを取り扱う予定。ここでしか手に入らない商品や、ブルース・リーの記念品なども購入できる。
4. 世界的な建築家とデザインチームによる特徴的なデザイン
ジェームズ・コーナー・フィールド・オペレーションズによって刷新された「アベニュー・オブ・スターズ」のデザインには、美しい舗装、広範囲にわたる豊かな緑、豊富な日よけと椅子、波状の彫刻に至るまで、その独特な特徴が随所に見られる。さらに華やかに生まれ変わったウォーターフロントへのアクセスも良くなり、これまで以上に人々の交流を生みだしている。
5. 環境保護と持続可能性の原則
「アベニュー・オブ・スターズ」では、香港初となる波力発電を活用。中国の屋外スペースとしては初めて環境認
証「SITES」でゴールド認定を取得している。手すり、椅子、床などに持続性可能な素材が使われ、日光を反射してヒートアイランド現象を緩和する淡色の歩道を採用している。また、ゴミ(ペットボトル)削減のため、観光客向けの水飲み場も用意されている。さらにLED街灯は、照明やWi-Fi、モバイルシグナル、監視カメラ、スピーカー、電源など、1台で多くの役割を果たす仕様となっている。
(写真はイメージです)