2015年は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台へ
2015年は、史上最も成功したミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の公開から50周年を迎える。物語の舞台であるザルツブルクは、このハリウッド映画によって世界中に知れ渡った。かつてトラップ一家の住まいだった「ヴィラ・トラップ」は現在、ホテルとして営業している。
ヴィラ・トラップでは2015年、映画公開50周年を記念した特別展「偽り、存在、第三帝国」展を開催。「偽り」のパートでは、トラップ一家の歴史を元にした脚本で世界的な名声を得たミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』を紹介。しかしそれが現実のストーリーとは差異があるため、「存在」のパートでは、実在した家族の歴史に光を当てる。
コルベット艦のキャプテン、ゲオルク・リッター・フォン・トラップは、第一次大戦の傑出した人物であった。彼はナチス側として戦うことを拒否し、結果的に家族と共にアメリカへの移住を余儀なくされた。そして、ナチスの指導者ハインリッヒ・ヒムラーが、1940年にこのヴィラ・トラップを自身の屋敷とした。
建物の1階では、トラップ一家がこの家で過ごしたありのままの生活や、オーストリア=ハンガリー二重帝国海軍の立役者として最も成功したゲオルク・リッター・フォン・トラップをフーチャーして帝国海軍の歴史などを展示、2階部分にバヴァリア・フィルムの協力により、新作映画「真実の物語」が紹介されるという。建物のその他の部分はそのままホテルとして営業され、庭園の室ではハインリッヒ・ヒムラーの時代の家が紹介される。
Villa Trapp
1名料金 |
〔1~3月、11月〕 ツイン:40ユーロ (スイート:210ユーロ) |
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住所 |
Traunstrasse 34, A-5026 Salzburg |
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