ウィーン19区に新しい「ベートーヴェン・ミュージアム」がオープン!
大作曲家ベートーヴェンの人生と作品を最新の研究レベルで紹介する新しい「ベートーヴェン・ミュージアム」が、2017年11月25日、ウィーン19区にオープン。見学コースには、ウィーンの文化史とベートーヴェンの業績を集めたモダンな展示が施されている。
1770年にボンで生まれたベートーヴェンが、モーツァルトに師事するため初めてウィーンを訪れたのは17才の時のことた。以降、る1827年にこの世を去るまでウィーンで暮らした。大作曲家の住んだ3つの住居はウィーン・ミュージアムが管理し、記念館として公開されているが、その一つであるウィーン19区のハイリゲンシュタット地区プロブスガッセ6番地の記念館が、大規模なベートーヴェン・ミュージアムへと拡張された。
ここはベートーヴェンの『運命』と深い結び付きがある場所で、悪化する難聴の治癒あるいは状態の改善を求めて、この地に滞在した。1802年、ベートーヴェンは弟たちに宛て、いわゆる「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた。その手紙は悪化する難聴への絶望感が記されていたが、その手紙が発送されることはなかった。また、ベートーヴェンはこの建物で、交響曲『第2番』や交響曲第3番の『英雄』の最初の草稿など、重要な作品を作曲している。
19世紀前半、ハイリゲンシュタットは独立したワイン産地であった。とりわけ現在ハイリゲンシュタット公園となっている場所にあったミネラルを含む温泉施設が、この地域の発展に寄与した。温泉治療に効果があり、当時はウィーンの著名人も訪れていた。
Beethoven Museum
住所 |
Probusgasse 6, 1190 Wien |
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