ウィーン美術収集室が再オープン
修復工事のため2年に渡り閉館していた美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)の1部門「ウィーン美術収集室(Kunstkammer Wien)」が、2013年3月1日に再オープンされることとなった。
精巧な美術工芸品の数々を所蔵する同博物館のハイライトは、ベンヴェヌート・チェッリーニの豪華なサリエラ(塩壷)、クルムロフのマドンナなど最高レベルの彫刻作品、精巧なブロンズ彫像、繊細で技巧を凝らした象牙細工、貴重な水晶を用いた壷類など。また、装飾的な時計、複雑な仕掛けの自動装置、奇妙な実験装置、貴重な遊具などもコレクションされている。
ハプスブルク歴代皇帝の美術工芸品・珍品をコレクションしたウィーン美術収集室には、中世後半からルネッサンス、バロック期の作品群が中心。こうした美術工芸品・珍品コレクションは、当時の総合的な知識を包括する百科全書的コレクションとして、数少ないもの、珍しいもの、例外的なものなどが優先的に収集された。
当時、宝石やダチョウの卵、サンゴ、サメの歯などは魔術的な力があると信じられ、サメの歯は恐竜の舌と考えられていた。
リニューアルされたウィーン美術収集室には総面積2700平方メートルに、そうしたコレクションが20におよぶテーマに分けられ、2200点以上が紹介される。
Kunstkammer Wien, Kunsthistorisches Museum
開館日 |
2013年2月28日 (一般公開は 2013年3月1日~) |
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住所 |
Maria-Theresien-Platz, 1010 Vienna |
ウェブサイト |