2013年のウィーン芸術週間
今年も5月10日からウィーンで「ウィーン芸術週間」が開催されるが、その開幕式が市庁舎前広場で行われる(入場無料)。
今年は「ウィーン、かけがえのないウィーン?」をモットーに、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、エルンスト・モルデン、フィルハーモニア・シュランメルン・ウィーン、ミヒャエル・シャーデなどが登場する。
今年度はジュゼッペ・ヴェルディの生誕200周年を記念し、芸術と権力の相互関係が中心テーマ。ヴェルディ三部作の最後には「イル・トロヴァトーレ」が上演され、映画やオペラを手掛けるフィリップ・シュテルツル監督のもと、イスラエルの若手指揮者オメール・メイア・ヴェルバーがタクトを振る。また、マーティン・クリンプのテキストには、2012年度エクサンプロヴァンス音楽祭で大成功を収めたジョージ・ベンジャミン作曲のオペラ「リトゥン・オン・スキン」がウィーンにも登場する。
演劇部門では、マルティン・クージャイ演出によるミロスラヴ・クルレジャの「断末魔」が上演。クルレジャは、ユーゴスラヴィア文学において特に重要な作家の一人で、その三部作は第一次大戦における古きヨーロッパの没落が描かれている。
クリストフ・マルターラーは、ユニークな音楽劇プロジェクト「最後の日々、前夜」の舞台に、国会議事堂の歴史的な会議室を選択。ここでは音楽家、歌手、俳優が、1914年以降のヨーロッパ政治と対峙する。戦争直後1946年のウィーン、ある地下室を舞台にした「ウィーンの子供たち、あるいは、ハウエヴァースティルアライヴ」は、ユダヤ系作家ロベルト・ノイマンの風刺小説に基づく新演出で行われる。
なお、ウィーン芸術週間の一環として5月11日から6月29日までコンツェルト・ハウスで催される「国際音楽祭」は、世界トップのオーケストラ、指揮者、ソリストが、数々の重要な作品を演奏、コンサート・シーズンのハイライトとなっている。
Wiener Festwochen
開催日 |
2013年5月10日~6月16日 |
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開催地 |
ウィーン |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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