エストニアの首都タリン 「ユネスコ音楽都市」に認定
「ユネスコ音楽都市」は、ユネスコが2004年にスタートしたプロジェクト「創造都市ネットワーク」の一つ。音楽の他にも、デザインや食文化など7つの創造分野が設けられている。その「ユネスコ音楽都市」に、エストニア最大の音楽文化の中心地で、歌やダンスのフェスティバルなど、大規模な国際フェスティバルやコンサートが開催されている首都タリンが、2022年から新たな「ユネスコ音楽都市」に認定された。
1869年に始まったエストニアの「歌と踊りの祭典」は、5年ごとにタリン郊外の専用会場で開催(「XIIIユースソング&ダンスフェスティバル」は2023年6月30日から7月2日まで、「XXVIII ソングフェスティバル」と「XXI ダンスフェスティバル」は2025年7月3日から6日までの開催予定)。この街の豊かな音楽を代表するイベントで、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている。
それから100年以上の時を経て、1988年に歌の祭典会場で大規模な合唱デモが行われ、いわゆる「歌の革命」が始まったとされている。この出来事は、エストニアや隣国のラトビアやリトアニアの、ソビエト連邦から独立に大きく貢献した。「タリン・ミュージック・ウィーク」も、タリンに根付いた音楽イベントとなっている。
タリンの他にも2022年よりアブダビ(アラブ首長国連邦)をはじめ、バトゥーミ(グルジア)やベルファスト(アイルランド)、フアンカヨ(ペルー)、イバゲ(コロンビア)、ハリコフ(ウクライナ)、ロンドン(カナダ)、ポートルイス(モーリシャス)、レシフェ(ブラジル)、サンティアゴ・デ・クーバ(キューバ)、ハラパ(メキシコ)が、今回新たな「音楽都市」に認定されている。
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