ドイツ観光局、2017年11月の観光統計を発表
ドイツ連邦統計局の発表によると、2017年1月から11月までに10床以上の宿泊施設を利用した外国人観光客の延べ宿泊数は、前年比3.5%増となる7,800万件を記録したと発表。2017年の統計締め切りを目前にし、昨年ドイツを訪れた外国人観光客の数はさらに上回り、年間を通じて素晴らしい結果となるとの見通しを示した。
ドイツ観光局の局長であるペトラ・へードルファー氏は、「2017年は1年を通じて、ドイツを訪れる観光客が前年度以上に力強く成長した年。2016年の外国人宿泊件数は前年度比1.4%の伸びであったが、2017年は現時点でその倍以上の伸びとなる見通しで、ドイツに観光客を送り出している国々の経済状況と政治的安定が追い風となり、ドイツは『シンプリー・インスパイアリング』の国として観光大国の地位を確実なものにした」とコメントしている。
アメリカ市場で平均値を上回る成長
ドイツを訪れた外国人観光客の大半は欧州域内からで、全体の72.9%を占めている。欧州圏外からで成長の原動力となっているのがアメリカ大陸で、ドイツのインカミングで常に上位を占めているアメリカ合衆国は8.6%の伸びを見せた。また、ブラジル、カナダ、中米諸国からの観光客も高い成長率を記録しており、アジア市場の成長率は前年度比3.9%となっている。
新興経済諸国(BRIC)からの観光客の数は2桁成長を維持しており、2017年も安定した成長を続けている。ブラジル市場も回復し、2017年11月末時点で宿泊件数は前年度比14.7%の増加。また、ロシアが20.6%、インドが12.6%、中国が10.6%増となっている。
アジア太平洋地域で力強い成長を続けているのは、日本(7.0%)、韓国(12.3%)、台湾(13.2%)。2017年11月の日本からの宿泊総数は93,064泊(8.2%増)で、1月から11月までの総数は延べで1,052,348泊となった。
なお、圧倒的多数を占めるヨーロッパ市場で際立った成長を遂げたのは、オーストリア(6.4%)、ポーランド(10.1%)、ルーマニア(19.6%) 、ハンガリー(8.9%)となっている。