コロナ後の旅先をお探しなら、新スポットとメモリアルイヤーが満載のドイツ・ザクセン州へ
今後も注目イベントが目白押しのザクセン州
ここまではコロナ前から現在までの最新情報を中心にご紹介してきたが、2023年から2025年にかけてもザクセン州から目が離せなさそうだ。
◆ J.S.バッハ 音楽監督就任300周年
2022年、世界唯一の「メンデルスゾーンハウス」創立から25年、メンデルスゾーンの没後175年という2つメモリアルイヤーで盛り上がりを見せたライプツィヒの町だが、今年はJ.S.バッハがライプツィヒの音楽監督に就任してから300周年となる記念イヤーを迎える。
永眠するまでの27年間、このライプツィヒで活躍したJ.S.バッハだが、時代に埋もれ忘れ去れていたバッハの復活運動を牽引したのがメンデルスゾーンだった。
毎年6月にライプツィヒで開催されている「バッハ音楽祭」の今年のテーマは「BACH for Future」。この記念すべき年に、世界各地から超一流と謳われる音楽家たちがライプツィヒに集結する。
◆ カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ生誕250周年
2024年は、昨年、東京・上野にある国立西洋美術館で企画展が行われた画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの生誕250周年にあたる。18世紀から19世紀のドイツのロマン主義を代表するこの画家は、生涯の多くをドレスデンで過ごし、その遺骸は町にあるトリニティ墓地に埋葬された。
宗教的な要素を表現した風景画で知られ、《海辺の僧侶》や《山上の十字架》《雲海の上の旅人》などの代表作で知られ、作品の多くをドレスデンの「アルベルティヌム」が収蔵。また、ブリュールのテラスには、モニュメントが残されている。
◆ 2025年の「欧州文化首都」ケムニッツ
ザクセン州で3番目に大きな街ケムニッツが、2025年の「欧州文化首都」に選ばれた。歌劇場やミュージアムなどの文化施設を擁するケムニッツには、特にザクセン州の工業の歴史を未来に伝える「産業博物館」で良く知られているが、エルツ山地の玄関口となることから、ザクセンスイスへのハイキングも楽しめる。2025年のイベントにも注目したい。
掻い摘んで最新情報をご紹介してきたが、とにかく今後も目が離せないドイツ・ザクセン州。
コロナ後の旅先に迷っているなら、新スポットやリニューアル、メモリアルイヤーが満載のザクセン州を選んでみてはいかがだろう?