駐日イタリア大使館と政府観光局(ENIT)が『イタリアの最も美しい村』の魅力を訴求
ジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使閣下臨席の下で行われた本セミナーには、現地から『イタリアの最も美しい村』協会の会長であるフィオレッロ・プリーミ氏と、『イタリアの最も美しい村』を専門とするツアーオペレーター「ボルギ・イタリア・ツアー・ネットワーク」のローザ・マリア・ムスコ社長が来日。業界関係者に向けてその魅力をアピールするとともに、ツアー造成に向けヒントとなるキーワードを紹介した。
『イタリアの最も美しい村』とは
『イタリアの最も美しい村 – I Borghi più belli d’Italia』とは、数千年にもおよぶイタリアの歴史が体現できる村。2001年にイタリアの小都市に残る偉大な遺産や歴史、芸術文化を再認識し、その素晴らしさを国内外に向けてアピールすべくイタリア自治体協会(ANCI)のイニシアチブで協会を設立し、プロモーション活動を展開している。
協会のカルタ・ディ・クアリタ(クオリティー憲章)には、同協会の商標を使用する際の条件や参加資格が定義され、参加する村々の卓越した観光ルートは、その憲章に基づいて作られる。中でも「おもてなし」「保存」「発展」は、常にチェックされる重要項目となっている。
『イタリアの最も美しい村』には2018年4月現在、厳しい基準をクリアした282の村が加盟している。2016年の観光統計をみると、近年はそうした小さな村を訪れる国内外の観光客が増加傾向にあるという。
「ボルゴ」の魅力を活かしたツアー造成のキーワードとは?
その「カルタ・ディ・クアリタ」に基づいて、現地の手配を行っているのが『イタリアの最も美しい村』専門のツアーオペレーターである「ボルギ・イタリア・ツアーネットワーク – Borghi Italy Tour Network」。同社は「イタリア全土に分布」「地元の機関との協力体制」「信頼性の高いサプライヤー」を強みとし、「レジャー」「インセンティブ」「ウェディング」において、「ボルゴ」の魅力を存分に活かした高品質なプロダクトを提供している。
協会の名称にもなっている「ボルギ」とは、中世からルネッサンス期にかけて要塞化された、非常に魅力的な小さな町村のこと。イタリアには北から南まで260ものボルゴ(ボルギの単数形)があり、伝統と建築遺産、そして美食といったイタリア文化のシンボルにもなっている。
そうした一つ一つの「ボルゴ」の魅力を熟知したボルギ・イタリア・ツアーネットワークでは、レジャーにおいては「文化と伝統」「自然とスポーツ」「食とワイン」「工芸品」「ゴルフ」「ボルゴ(村)での経験」「伝統的な製品」をキーワードとするテイラーメードのツアーパッケージを、インセンティブにおいては古城などのユニークな会場の活用の提案などを行っており、より具体的には「ボルゴを貸し切ってのディナーイベント」「クッキングクラス」をはじめ、「ガイドによる文化ツアー」や「ボルゴでの芸術ワークショップ」などの手配が可能としている。なお、ボルゴの独占使用は、ウェディングにも応用できる。
また、2018年は6月に200ものボルゴが参加して開催される恋する若者向けのイベント「優雅な夕べ – La Notte Romantica」をはじめ、「音楽の夕べ – La Notte della Musica」や「美しい村郷土料理フェスティバル – Ciborghi」「ウンブリア フィルム フェスティバル – Umbria Film Festival」などのイベントもユニークな企画素材として紹介された。
BS日テレ『小さな村の物語 イタリア』の制作会社代表に伊日財団が「ウンベルト アニェッリ 新聞雑誌賞」を授与
BS日テレで放送中の『小さな村の物語 イタリア』を制作するテレコムスタッフ株式会社の代表取締役である寺島高幸氏が、日本により深いイタリアの情報を広めることに貢献したとして、伊日財団が設立した「ウンベルト アニェッリ 新聞雑誌賞」を受賞した。これを受け20日、プレゼンテーションに先立ち、ジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使閣下よりその伝達式が行われた。
I Borghi più belli d’Italia
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