オランダの小京都、ハーレム
オランダ黄金期に繁栄したハーレムは、ニューヨークのアフリカ系アメリカ人の文化の中心として知られる町。この地に入植したオランダ移民によって名づけられたと言われている。
そんなイメージとは程遠いオランダの元祖ハーレムは、スパールネ川沿いに発達した静かな古都。アムステルダム中央駅から鉄道で15分、スキポール空港からは直通バスで30分と至近であることから、アムステルダムはもちろん、主要観光地への拠点としても便利な町である。古くは毛織物や造船などで栄え、現在は周辺の球根栽培などで知られている。
ハーレムには、ランドマークの聖バーフォ教会をはじめ、アントワープ出身、家族と共にハーレムへ移り住み、17世紀の繁栄の時代に活躍した画家フランス・ハルスに捧げられたミュージアム「フランス・ハルス・ミュージアム」、「アドリア―ンの風車」、高齢のために働けなくなった人や未亡人などのために裕福な市民が慈善事業として建てられたかつての救貧院「ホフィエ」、オランダで最も古いミュージアム「テイラー・ミュージアム」などの見どころが集まり、13世紀中頃から続く古都の史跡、アムステルダム門(1355年)、市庁舎(1250年)、聖バーフォ教会(1559年)が豊かな町の歴史を感じさせてくれる。
また、春には北海沿岸のノールドワイクからハーレムまでをチューリップやヒヤシンスなど春の花をあしらった山車が1日かけてパレードする「春の花パレード」(2015年は4月25日開催)が行われ、沿道から無料で鑑賞できる他、ハーレム市内にて山車の展示も行われる。また、春の2ヶ月のみオープンする「キューケンホフ公園」(2015年は3月20日~5月17日開園)まで、直通のバスで1時間でアクセスすることもできる。
(写真はイメージです)
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