創立104周年を迎えたKLMオランダ航空 「デルフトミニチュアハウス」の新作コレクションを発表
KLMオランダ航空は10月7日、同社の創立104周年に合わせ、デルフトミニチュアハウスの新作を発表した。
この「KLMデルフトミニチュアハウス」とは、オランダが誇る「デルフト焼き」の意匠を凝らしたミニチュアハウスのこと。デザインはオランダ各地にある歴史的建造物を象っており、KLMオランダ航空は同社の創立年とコレクションの数が並んだ1994年以降、毎年10月7日の同社創立記念日に新たなコレクションを発表。1950年代より大陸間フライトのワールドビジネスクラスの搭乗客にBols ジュネヴァ入りのデルフトミニチュアハウスが贈られている。
創立104周年にあたる2023年の意匠は、およそ170年前にオランダ南部(リンブルグ州)の町ファルケンブルグ・アーン・デ・グールに建てられた「ファルケンブルグ駅」。オランダに現存する駅舎としては最古で、国の文化遺産にも指定されている。先ごろ駅前で式典が催され、KLMオランダ航空社長兼CEOマルヤン・リンテル氏よりダン・プレヴー市長にミニチュアハウスが手渡された。
これを手にしたファルケンブルグ・アーン・デ・グールのダン・プレヴー市長は「オランダの鉄道史に重要な位置づけを持つファルケンブルグ駅が、KLMのデルフトミニチュアハウスコレクションに加わったことを非常に喜ばしく思います。ファルケンブルグは温かいおもてなし、街の歴史の保全、景観の美しさなど質の高い街づくりを進めており、信頼性と顧客満足度を追求するKLMと共通するアイデンティティを持っています。ファルケンブルグとKLMの新たな絆が生まれたことを大変光栄に思います」と喜びを語っている。
KLMオランダ航空は、過去にもデルフトミニチュアハウスのモチーフにリンブルグ州に現存する歴史的建造物を選定しており、今回の「ファルケンブルグ駅」は82番目(2001年発表)のマーストリヒトにある「ホイス・オプ・ディ・イェーカー」、84番目(2003年発表)のヴェールトにある「ムント通り7番地」に次ぐ3つ目のモチーフとなった。
華麗でロマンチックなファルケンブルグ駅舎
KLMオランダ航空が104番目のモチーフに選んだデルフトミニチュアハウスの「ファルケンブルグ駅舎」は、建築家のヤコブ・エンスヘデが設計した建物。初期英国ゴシックリバイバル様式を基に、タレットや狭間胸壁などが取り付けられるなど、ファルケンブルグの町並みふさわしい華麗な佇まいが特徴の建造物で、駅は1853年10月23日にマーストリヒト(オランダ)とアーヘン(ドイツ)を結ぶ国際鉄道の停車駅として開業した。
2005年に大規模修繕を経て、現在は現役の駅舎であると同時に人気の観光スポットにもなっている。
2022年にオランダ鉄道NSとProRailの調査によると、「ファルケンブルグ駅」は上位3位にランクインする人気の建造物。KLMはオランダのモビリティネットワークにおいて鉄道が果たしてきた重要な役割を再認識するとともに、自社ネットワークにおける鉄道提携促進のシンボルとして駅をモチーフとして選んだ。
オランダ鉄道NSとProRailは「ファルケンブルグ駅」以外にも、オランダ国内にある50の特徴的な様式で建てられた駅舎の保全と公開を進めている。
なお、KLMオランダ航空では、このデルフトミニチュアハウス(デルフトブルーハウス)のスマホ用アプリを配布し、104のハウスに秘められた、価値あるユニークなストーリーを紹介している。
アプリのダウンロードリンクは以下、同社ウェブサイト内に掲載されている。
KLM - Delft Blue houses
URL |
https://www.klm.co.jp/information/travel-class-extra-options/houses |
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