マウリッツハウス美術館 2015~2016年の企画展

2015年06月18日 掲載

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Mauritshuis


2014年に改修を終えリーニュアルオープンしたハーグのマウリッツハウス美術館は、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』やレンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』など、オランダ黄金時代の名画を所蔵する珠玉の美術館。
マウリッツ公が暮していた17世紀の雰囲気を今に伝える美しい本館に加え、新たに企画展や講義などが行われる新館が加わったこのマウリッツハウス美術館で2015年から2016年に行われる企画展のスケジュールが発表された。中でも2016年の秋冬には、フェルメールの『音楽の稽古』も登場する貴重な企画展となっている。

レンブラント? 「サウルとダビデ」


近年研究が進められ、修復が行われた絵画『サウルとダビデ』に着目した企画展。かつては、レンブラントの重要な作品の一つと考えられていたが、1960年代と70年代にそれが疑問視されるようになった。
本企画展では最新設備と研究技術を用い、この絵画がどのように生まれどのような歴史をたどってきたのか、最新の研究結果をもとに紹介する。なお、最新の研究では、この作品は本物だという結果がでている。

Minister Bussemaker opent Rembrandt? De zaak Saul en David

会期

2015年6月11日~9月13日


オランダ黄金時代の自画像


17世紀当時、オランダほど自画像が多く描かれた国はなかったであろう。とすれば、自画像はオランダ黄金時代の絵画を象徴する一つと言えるだろう。紳士然として家族と一緒に、または装飾物を身に着けて何かに扮するなど、様々なパターンの自画像が描かれていた。
自画像は、単に自分がどう見えているかを描くだけでなく、多くの場合が職業や地位を表したり、自分の作風を見せたりするものであった。同企画展では、特にオランダ絵画らしい貿易の小道具が使われている自画像に焦点が当てられる。

Hollandse zelfportretten Selfies uit de Gouden Eeuw

会期

2015年10月8日~2016年1月3日


所蔵庫のハイとロー (仮題)


マウリッツハウス美術館の所蔵庫に眠る、通常展示されていない作品にスポットを当てた企画展。なぜこの作品は展示されないのか、どのような修復を経て展示されるようになるのか、なぜ他の美術館に長期貸し出しをするのかなど、興味深いテーマが語られる。マウリッツハウス美術館の所蔵とは思いもよらない、アンディー・ウォーホルの作品なども展示される予定だ。

Hoogte- en dieptepunten uit het depot

会期

2016年2月4日~5月8日


ヴィック・ムニーズ (仮題)


マウリッツハウス美術館が行う初の現代アートの企画展。ヴィック・ムニーズは、ニューヨークやリオデジャネイロなどで世界的に活躍するブラジルのアーティスト。最初は彫刻家であったが、次第に写真での表現に興味を持つようになっていく。砂糖、糸、ダイヤモンド、チョコレートシロップ、そしてゴミなどを使い、大胆でアイロニーな作品を創作。本企画展には、ニューヨークのMOMAやワシントンのナショナルギャラリー、ロンドンのテート・ギャラリーからも作品が貸し出される。

Vik Muniz

会期

2016年6月9日~9月4日


日常の巨匠たち:フェルメールの時代のオランダ画家
英国王室コレクションから (仮題)


英国王室のオランダ訪問を機に開催される特別展。オランダ黄金時代の日常生活を紹介する作品を中心に約20点、これまでにない規模の作品が英国王室コレクションから貸し出され、展示される貴重な展覧会となっている。ハイライトは、フェルメールの『音楽の稽古』。他にもヤン・ステーン、ヘラルド・テル・ボルフ、ピーテル・デ・ホーホ、ハブリエル・メツーなどの作品が展示される予定だ。

Hollandse genrestukken uit de Royal Collection

会期

2016年9月29日~2017年1月8日

Mauritshuis

ウェブサイト

http://www.mauritshuis.nl


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