100にも上る信心会の一行が村を目指す「ロシオの巡礼祭」
ウエルバやセビージャ、カディスなどの各地から、それぞれのロシオ信心会が出発するのが祭りの1週間前。土曜日に村に到着し、そこから月曜日まで続く巡礼祭に参加する。最も伝統的なのが、フラメンコ衣装を身に纏い、馬もしくは馬車、あるいは歩いて行われる巡礼で、日中は民謡などを声高く歌いながら賑やかに進み、夜はキャンプを張り、焚き火のまわりで歌い、踊り、食べ物や飲み物を分け合いながら、夜半過ぎまで楽しい宴を続ける。
村までは、カディスからドニャーナ国立公園を通る「サンルーカルの道」、アルモンテからの「リャノスの道」、ウエルバからの「モゲールの道」の他、その他の地方や国からのロシオ信心会がよく利用する「セビージャの道」の4つのルートがある。到着した巡礼者たちはテントを張り、他の信心会の到着を待つ。
土曜日には、鐘が鳴り響く中、マリア像へシンペカド(信心会のシンボル)を捧げるための行進が行われる。日曜日にはミサが捧げられ、誰もが眠るのも忘れ、夜に行われる最も感動的な瞬間「柵越え」を心待ちにする。そして、月曜日の朝になると、アルモンテの人々が礼拝堂から担ぎ出されたマリア像を肩に乗せて練り歩く。
これらの行事がすべて終了すると、信心会の人々は帰路に着くが、頭の中ではすでに翌年の巡礼のことを考えているという。
Romería del Rocío
開催日 |
2018年5月20・21日 |
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開催地 |
ロシオ |
ウェブサイト |
(動画はイメージです)
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