世界初!オープンデッキ付き2階建てのロープウェイ
ルツェルン湖の南に位置する標高約1900メートルのシュタンザーホルン山頂へ結ぶロープウェイが、世界初となる革新的なロープウェイに生まれ変わる。
新たに登場するのは、上階がオープンデッキになっている2階建てキャビン。スイスはもちろん各国のロープウェイを手がけているガラヴェンタ社が極秘で開発していた最新のロープウェイだ。名称はオープンカーでおなじみの「カブリオレ」と「ケーブル」をもじり、『カブリオ®』と命名された。
このカブリオ®は、従来のように1つのケーブルに吊り下げるのではなく、上層と下層の間を2つのケーブルで挟み込むように支えて結ぶという斬新な発想から生まれた。ガラス張りで開放感あふれる下層のキャビンと、風が心地よい上層デッキが小さな階段で結ばれ行き来できるようになっている。定員はキャビンが60名、上層デッキが30名の計90名となる。
そもそもこの路線は、シュタンザーホルン山頂に造られたホテルまでの長い距離を、1892年から1893年にかけて3区間のケーブルカー(フニクラ)に分けて敷設されたが、1970年の大嵐でホテルと最後の区間が壊滅的な打撃をうけ、最後の2区間のケーブルカーの代わりに1975年からロープウェイとして開通した。
世界最新のロープウェイに生まれ変わりるが、麓の町のシュタンスからケルティまでの最長区間1556メートルは、100年以上の伝統を誇る歴史的なケーブルカーで運行され、山頂までレトロとモダンの両方の旅が楽しめる。開通は6月29日を予定しているが、5月には公式記念切手も発行され早くも話題となっている。
Stanserhorn-Bahn
開通日 |
2012年6月29日(予定) |
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ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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