エコツアーの基準

旅行業界の利益はかなりの部分が、手付かずの自然や独特な文化などを呼び物にした主催旅行や個人の旅行に依っています。
自然志向旅行と謡っているものでも、ただ単にエアコンのきいたバスの中から美しい景色を眺めたり、滝の前で写真をとるためにバスを止めるだけのものも中にはあります。

しかし、自然志向旅行と言う場合は、自然と人との相互のふれあいがなければなりません。例えば、国立公園で植物が自生する大地をハイキングしたり、マングローブ湿原をボートで下ったりというものです。自然志向旅行の中には、人々の趣味や山、谷、湖上、川、海などの大自然の中でその魅力をあくこのなく追求する、体力的にもきついものもあります。
通常の自然志向旅行とエコツアーを区別する基準はいったい何なのかとお思いでしょうか。また「自然志向旅行がエコツアーになるためにはどのような条件を備えている必要があるのだろうか」とたずねる人もいるかもしれません。

エコツアーはもっとも簡単に言えば、訪問地のために何等かの役に立つ自然志向旅行のことです。その土地から得られるものよりも、多くをその土地に与えることができるような旅行のことです。このことは地域の保護基金に寄付をしたり、求められればボランティア活動をしたりすることを含んでいます。エコツアーの本質は、その地にいたといる痕跡を殆ど残さない筏下りやキャンプなどのような、冒険旅行的なものかもしれません。