Part 1: レンヌ

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9:20にパリ・モンパルナス駅を出たTGVアトランティックは定刻通り11:24にレンヌ駅に着いた。

木組み建築の長屋(?)

ここレンヌはノルマンディーではなく、ブリターニュ地方の玄関とも言うべき主要都市である。本来は30分ほどの乗り継ぎでサン・マロ(St.Malo)へ向かうつもりだったが、せっかく立ち寄った街なので2時間ばかり散策することにした。

最初にめざした大聖堂は残念ながら工事中で中へ入れなかった。
周りを歩いて見ると、ノルマンディーからブリターニュにかけてよく目にする木組みの家が多く見られる。レンヌは18世紀に大火があって街の大半はその後に立て直されたらしいが、古い建物も結構残っている。

同じ木組みの家でも、鮮やかな緑や茶色で彩られた木組みの家はかなり新しいものである。
一方、古いも家の中には煤ぼけた壁と不揃いの古い木骨で組まれたものがある。
多くの家の屋根はスレートで葺かれているが、家の壁面までスレートで覆ってあるのは、他の地方では見られないように思う。

 

パン屋さんの看板(左)と壁面もスレート葺きのレストラン(右)

1階が石の柱、2階以上が木組みで支えられた古い建物の中に、なにやらお店が見える。近寄ってみると、この街では高級な部類に入る婦人服店と判る。看板は周りとの調和を乱さないような小さなもので,むき出しの石柱は礫石混じりでぽろぽろと崩れそうに見える。周りの町の景観と合わせて妙に外装を変えないということだろう。

実際,この町を歩いていると,マクドナルドなどのファーストフードのお店なども町の景観に合わせて,企業のオリジナル・カラーを押さえて周囲との調和をはかっていることが良く判る。

駅に近いホテルのBARで、パテのサンドウィッチとビールを頼み、腹ごしらえをして駅に向かう。
目指すはサン・マロの町である。


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