【ミニ・メモ】 HONFLEUR (オンフラール)
オンフラールはセーヌ河の西側の河口近くに位置する、ノルマンディーで最も古い港町である。町の幾つかの港とセーヌ河とは運河で繋がっている。写真などで有名な旧港は現在ではヨットハーバーの感がある。旧港の周りには古い木造の建物が並び、中世からの美しい景観が保たれている。
印象派のモネの師である画家ブーダンが住んだ町で、コロー、シスレーなど多くの印象派の画家達もこの町を訪れ、旧港などを描いている。この町にあるブーダン美術館にはブーダンやモネの作品はもとより、多くの印象派の画家の作品が展示されている。
町の後方の丘に登ると、オンフラール全体の景観に加え、広大なセーヌの河口とオンフラールの港に繋ぐ運河,対岸のル・アーヴルの町の眺望が楽しめる。
オンフラールは鉄道が通っていないので、カン、リジュー、ル・アーヴル、あるいはドゥーヴィルあたりからのバスを利用するしかないがバスの便は少ない。パリからはリジューへ出てバスを利用するのが最短。
90年代に入ってセーヌ河口近くにノルマンディー橋が開通してからは、ル・アーヴルとの距離がかなり短縮された。