ドイツ、2026年は文化・食・都市・自然を軸に観光の魅力を発信
日本市場においては、以下に紹介するグローバルキャンペーンテーマおよび重点テーマの中から「Culinary Germany」キャンペーンを中心に、「都市観光」や「クリスマス」のコンテンツマーケティングを展開。うち「Culinary Germany」およびクリスマスキャンペーンにおいては、DZTナリッジグラフを活用したウィジェットを、日本の旅行ウェブサイト上で展開を予定している。

© DZT/Dagmar Schwelle
重点テーマにおいては「バイロイト音楽祭150周年」は、オペラファンの多い日本では特に重要なコミュニケーションテーマとして位置づけ、クラシック音楽・オペラファン向けのメディアにおいて、ワーグナーおよびバイロイト音楽祭をテーマにしたコンテンツを発信予定。
また「IGA国際園芸博覧会」は、かつての工業地帯の緑化やサスティナブルな地域づくりの側面を強調した情報を発信し、日本国内にある似たような産業構造を持つ地域への、具体的な活用事例としての視察需要の掘り起こしを図る。
都市キャンペーン ~ Your Next Stop: Travel Destination Germany
ドイツ観光局がAppinio社と共同で実施した調査によると、世界の海外旅行者にとって「都市観光」は3本の指に入る関心度の高いテーマ。国際色豊かな文化シーンと多様な都市ライフを有するドイツは、欧州域内からの旅行者にとってもナンバー1の旅の目的となっている。
そうした拝見を受けドイツ観光局では『Expedia』を活用し、主要都市のライフスタイルや、中小都市の独自の魅力を紹介するインスピレーション重視の販売促進キャンペーンを2026年3月、7月、9月の3回にわたり展開し、ホテル、飲食業、小売業への需要拡大を図る。
本キャンペーンでは『Expedia』内にコンテンツハブを設置するほか、ブランドムービーを活用したターゲット別ストーリーテリング、Netflixでの「Pause Ads」、ソーシャルメディア施策、プレスおよびB2Bコミュニケーションを実施する。
キャンペーン ~ Culinary Germany
国際的な都市・文化旅行者にとって「食体験」は、文化遺産や観光名所の訪問に次いで関心の高いアクティビティ(出典:Appinio社)。ドイツ観光局では2026年、ドイツを多彩で魅力的な美食の旅のデスティネーションとして世界に発信するため「Culinary Germany」キャンペーンを展開する。食は、四季折々の食材や地域特産品を通して、常に地域性と体験価値の文脈で語られる。
キャンペーンの中核は、ユーザーをドイツ各地の食の旅へと誘うウィジェット。利用者の興味やニーズに基づき、地域、観光スポット、レストラン、ホテル、フードイベント、ワイン祭りなどを具体的に提案していく。また、新キャンペーン映像、ソーシャルメディア、プログラマティック広告などを組み合わせ、包括的なプロモーションを展開する。
心に残るサステナブル体験 ~ Feel Good – Erlebnisse, die bleiben
ドイツ観光局のサステナビリティ戦略は、認証取得済みの「持続可能な観光商品」を数多く有する目的地として、ドイツを位置づけること。国際的に数々の賞を受賞したキャンペーン「Simply Feel Good」は、自然の中でも都市でも、環境と調和した多彩な休暇の可能性を提示してきた。
2026年は「Feel Good – Erlebnisse, die bleiben(心に残る体験)」をキャッチフレーズにキャンペーンを展開していく。
Season’s Greetings from Germany
ドイツでは、国際宿泊数の約5分の1は11月・12月に集中している。特に大規模で多彩なクリスマスマーケットを有する都市、ミュンヘン、ケルン、フランクフルト、ニュルンベルクなどが高い人気を誇り、その経済効果は小規模都市や地方にも波及している。
ドイツ興行師協会によると、2024年のクリスマスマーケット来訪者による売上は、会場内が41億7,000万ユーロ、会場外では48億8,000万ユーロに達した。ドイツ観光局では毎年、特別な雰囲気を持つクリスマスシーズンを前面に打ち出す「Season’s Greetings from Germany」キャンペーンを実施しているが、これは2026年も継続される。
キャンペーン専用マイクロサイトでは、DZTナレッジグラフのデータを活用し、ドイツ全国3,400以上のクリスマスマーケットを検索できるウィジェットを提供。アドヴェント期の、さらなる旅行需要喚起を図る。
2026年 重点テーマ

© DZT/Jens Wegener
1. バイロイト音楽祭150周年
「バイロイト音楽祭」は今年、150周年を迎える。ドイツ観光局ではこれを契機に「リヒャルト・ワーグナーゆかりの都市・地域」を文化観光の灯台として発信する。
祝祭劇場および辺境伯歌劇場を擁するバイロイトは、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ2026年の「52 Places to Go」に選出されている。さらにライプツィヒ、ドレスデン、アイゼナハ、ニュルンベルクなど、ワーグナー関連の多彩な観光資源を紹介し、ドイツ全土に広がる「文化体験」の魅力を訴求する。
2. Family and Friends in Nature
2025年、欧州からの旅行者において農村部での休暇は前年比4%増を記録(出典:IPKインターナショナル)した。そうしたトレンドを受け、ドイツ観光局ではハイキング、サイクリング、水辺体験など「自然の中で楽しむアクティビティ」を、重点テーマとして展開する。
特設ページではDZTナレッジグラフを活用し、ファミリーフレンドリーなホテル、農家民宿、樹上遊歩道、野生動物公園などの情報を紹介する。
3. 2027年 国際園芸博覧会(IGA)ルール地方
10年ごとに開催される世界有数のガーデンフェスティバル「国際園芸博覧会(IGA)」が、2027年にルール地方で開催される。この地域は「世界で最も緑豊かな工業地域」としてのポジショニングを強化し、ルール渓谷サイクリングロードの拡張・整備も進められている。
ドイツ観光局では2026年からIGA主催者および連邦園芸博覧会と連携し、国際市場でのプロモーションを実施する。特にオランダ、ベルギー、英国といった近隣市場に向けた旅行情報を発信し、予想来場者260万人の滞在期間延長を目指す。
