編集部便り

映画 『ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る』

更新日 : 2015年12月31日





アムステルダムを本拠地とする世界最高峰のオーケストラ「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」。同楽団の創立125周年を記念する­ワールドツアーを追ったドキュメンタリー映画 『ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る』が、2016年1月、渋谷・ユーロスペース(他全国順次)にて公開されます。


ドイツ木製人形最高級ブランド「ヴェント&キューン」

更新日 : 2015年12月16日



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「ヴェント&キューン」は、ドイツ木製人形最高級ブランド



クリスマスは、いよいよ後1週間後にまで迫りました。ちょうど今、伝統的なものから思考を凝らしたクリスマスマーケットまで、ヨーロッパの各地で様々なクリスマスマーケットが開催されていますが、もちろんその発祥の国であるドイツでも各所で魅力的なクリスマスマーケットが開かれています。

そんなドイツのクリスマスマーケットに並ぶ工芸品の多くは、チェコと国境を接するザクセン州のエルツ山地にある小さなザイフェンという村からやって来ます。「くるみ割り人形の故郷」と呼ばれるザイフェンは、15世紀後半から錫などの鉱業で栄えた村ですが、19世紀中頃に鉱脈が尽きたのをきっかけに、それまで鉱夫たちが副産業にしていた木工民芸品が主産業となりました。

以前、そのザイフェンを訪れ工房を取材させて頂いた時に、クリスマスピラミッドのパーツになるモミの木の作りの制作風景を見せて頂いたことがあるのですが、「木工ろくろ細工」を使った一寸の狂いも許さないその緻密な作業には、ただただ驚きの声しかでませんでした。ミニチュア好きなら、結構テンション上がります!

ドイツ木製人形最高級ブランドとして知られる「ヴェント&キューン(Wendt & Kühn)」も、そんなザイフェンにある工房の一つです。先日メディア関係者と旅行業界向けに行われたドイツ観光局主催の「クリスマス懇話会」で、なんと緑の羽に11の白いドットで有名なヴェント&キューンの「天使のオーケストラシリーズ」から、キュートなグランドピアノの天使が当たってしまいました!!! ちゃ~んと『野ばら』の楽譜が描かれていて、その芸の細かさには感動ものです。これ全部、木でできているなんて信じられませんよね?

ザイフェンには、このヴェント&キューン以外にも、本当にたくさんの工房があります。ドレスデンから日帰りできますので、機会があったら是非訪れてみて下さい。日本で買うよりずっと割安ですし、工房によってはお願いすれば丁寧に梱包して、日本まで郵送もしてくれますよ!


東日本大震災復興支援プロジェクト「第3回 UTAU DAIKU in ウィーン」

更新日 : 2015年12月16日



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東日本大震災の復興プロジェクトして2014年にスタートした「UTAU DAIKU in ウィーン」が、2016年の春にも開催されることとなりました。第3回目となる2016年の開催日3月7日。会場は、毎年元日に行われるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの会場としてもお馴染みのウィーン楽友協会大ホール「黄金の間」です。

来年もまた「UTAU DAIKU コンサート」のため、およそ150名の日本人で構成された合唱団が日本からウィーンへと出向き、ウィーン少年合唱団やアレクサンドラ・ラインプレヒト(ソプラノ)、マリアーナ・リポヴシェック(メゾ・ソプラノ)、ジョン・健・ヌッツォ(テノール)、甲斐 栄次郎(バリトン)、シュテファン・ヴラダー(指揮)、ウィーンカンマーオーケストラと共に、オーストリアで情熱を込めて『歓喜』の歌声を響かせます。

会場となるウィーン楽友協会は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地。「黄金の間」は、毎年元日に行われるそのウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの会場としても有名ですね。このホールだけでも一見の価値が十分にあります。
入場券は、一般が15ユーロから30ユーロ。本コンサートのチケットは、ウィーン楽友協会で販売されています。学生割引もありますので、この時期にウィーンを旅行される予定の方、是非ご来場ください。

初回に引き続き、2015年3月に行われた「第2回 UTAU DAIKU in ウィーン」も満席となり、チケットの収益金と当日会場で募られた義援金の合計額は、13,127.06ユーロ(1,706,518円)になりました。その義援金の贈呈式は、2015年6月3日に駐日オーストリア大使館にて行われています。その時の様子はこちら


「黄金の間」でウィーン少年合唱団と一緒に歌おう!


この「UTAU DAIKU in ウィーン」は、日本から出発するツアーを利用すると、歌う側でイベントに参加するこもできます。参加にあたってのオーディションはありませんが、 ベートーヴェン「交響曲第9番合唱付き」第4楽章を原語(ドイツ語)で、舞台で歌った経験があることが条件となっています。ソプラノパートは、あのウィーン少年合唱団が担当しますので、彼らと一緒に「黄金の間」で『第九』を歌う絶好のチャンスです。
2015年12月17日現在、まだJTBとクラブツーリズムの方で参加者を募集しているそうですので、もしご興味のある方はお問い合わせ下さい。詳細は こちら をご覧下さい。


「UTAU DAIKU」とは


日本の年末にベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章『歓喜の歌』が盛んに演奏されるようになったのは、第二次大戦後のこと。戦後の物資困難にあえぐ日本のオーケストラの年越しの資金確保の手立てとして、または労働者による音楽鑑賞運動の年末企画としてのことであった。それが毎年演奏され人気を博し、平和推進運動の高まりとあいまって、平和・復興を象徴する曲になったのだという。その結果、プロ、アマを問わず多くの合唱団が『第九』をレパートリーにとりあげ、やがて『第九』を歌うための合唱団が誕生するようになった。

その象徴とも言えるイベントが、1983年に大阪城ホール開館記念事業として行われた「サントリー1万人の第九」。同イベントでは一般公募で結成された1万人の合唱団に、部分的に聴衆も参加し壮大なる『第九』となった。現在、『第九』の合唱ファンは20万人にもおよぶ。こうした背景を受けて、同様の大規模な参加型『第九』演奏会が、全国各地で継続的に開催されるようになった。つまり、プロ・アマチュアが一緒になって『第九』を歌うという行為は、日本で生まれ育った日本独自の文化なのである。


「第2回 UTAU DAIKU in ウィーン」の様子


【 随時更新中!】 特集記事 「ベルナーアルプス絶景の旅」

更新日 : 2015年11月24日



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アルプス唯一の世界遺産「スイスアルプス ユングフラウ = アレッチ」



連載中の「ベルナーアルプス絶景の旅」、本日更新しました!

今回の旅は、アルプス唯一の世界自然遺産を有するスイス・ユングフラウ鉄道です。クライネ・シャイデックからアイガーとメンヒの山中を通り、ヨーロッパ最高地点(標高3454メートル)となるユングフラウヨッホ駅を結ぶ「ユングフラウ鉄道」。2012年に開通100周年を迎えたこの夢の登山鉄道の歴史やお得な鉄道情報、周辺の絶景スポット、グルメ、ショッピング、街歩きなど、スイス・ユングフラウ地方の魅力を余すことなくご紹介していきます。

3回目は、欧州最高峰の鉄道駅「ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ」の見どころと合わせ、最新のショッピング情報、この夏開催された前代未聞の特別イベントなどをご紹介しています。
是非、次回のスイス旅行のご参考になさって下さい。最新記事は こちら でご覧になれます。

≪取材協力:ユングフラウ鉄道グループ、インターラーケン観光局、レイルヨーロッパジャパン、スイスインターナショナル・エアラインズ≫


英国大使館でウェールズ首席大臣の来日記念イベント開催

更新日 : 2015年09月17日



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初来日したウェールズのカーウィン・ジョーンズ首席大臣


英国ウェールズからカーウィン・ジョーンズ首席大臣が初来日し、これを記念した駐日英国大使主催のレセプションが去る10日、東京都千代田区にある駐日英国大使公邸で催されました。

このレセプションに先駆けて、同会場で英国ウェールズ政府日本事務所によるフード&ドリンクのプロモーション・イベントも行われ、チーズやビールを中心に日本未入荷も含むウェールズの選りすぐりのプロダクツが紹介されました。


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美味しいウェールズのフード&ドリンク



山が多いウェールズには、人口300万人に対しておよそ1200万頭の羊がいます。ウェールズではこうした羊を中心とする酪農も盛んで、濃厚なチーズには定評があります。「カウズ・ケナース・チーズ社」は、英王室のチャールズ皇太子が支援する稀有な工房の一つとなっています。
一部のチーズについてインポーターさんが決まり、すでに日本で発売されている製品もありますので、チャンスがあったら是非お手にとってみて下さい。病みつきになる美味しさです!


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JATA副会長の菊間氏よりカーウィン・ジョーンズ首席大臣へ
「ヨーロッパの美しい村」の証書が手渡された



ウェールズのコンウィはまた、今年6月に日本旅行業協会(JATA)の Team EUROPE(※)観光促進協議会が選定し発表した「ヨーロッパの美しい村 30選」に選ばれました。これは300名の旅のプロが選定した「日本人が見て美しいと感じ、行ってみたいと思う」村々で、最終審査の結果、英国からは唯一、コンウィが30選に入りました。
これを受けカーウィン・ジョーンズ首席大臣へ、日本旅行業協会(JATA)副会長の菊間潤吾氏より証書が贈られました。


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2015年9月18日には英国で「ラグビーワールドカップ2015」が開幕



英国で今、一番ホットな話題と言えば、2015年9月18日(金)に開幕するラグビーワールドカップですね!
試合は10都市12会場で予定されていますが、ウェールズの首都カーディフにあるミレニアム・スタジアムでも一部の試合が行われる予定です。

この機会にぜひ、「美味しいウェールズ」や「美しいウェールズの村」に今後ご注目ください!


※Team EUROPE ・・・ ヨーロッパ旅行の新しい魅力をお客様にご提案する活動体です。 ヨーロッパの政府観光局、ツアーオペレーター、航空会社、鉄道会社、ホテル、 損害保険会社、アウトレット、日本旅行業協会(JATA)に所属する旅行会社で 活動を行なっています。


劇団四季のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』が絶賛上演中

更新日 : 2015年09月14日



四季劇場 秋


世界中で愛される映画『サウンド・オブ・ミュージック』の誕生から50年目を迎えた今年、都内にある四季劇場[秋]でミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』が上演されています。


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50周年イベントでも紹介された劇団四季のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』
中央にいらっしゃるのが、修道院長役でミュージカルに出演中の秋山知子さん



現在上演されているのは、『キャッツ』や『オペラ座の怪人』などで有名なミュージカル作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースしたバージョンで、東京公演は2013年以来の再演となっています。

同公演については、4月に都内で関係者を招いて行われた50周年イベント「Happy Birthday!『サウンド・オブ・ミュージック』」でも紹介されていました。
その会場には、本作品で修道院長を演じている劇団四季の秋山知子さんの姿もありました。


SHIKI-Sound-of-Music-Cast


本作品は8月9日から行われていまるのですが、先日ようやく機会に恵まれこのミュージカルを鑑賞してきました。

『サウンド・オブ・ミュージック』は、第二次大戦中のナチス占領下にあったオーストリアを舞台に、歌で人々を励ましたトラップ一家合唱団(実話)と、それに基づいたドイツ映画を原作としたミュージカルで、この日のマリア役は江畑晶慧さん、トラップ大佐を深水彰彦さんというキャストでした。


配信元:劇団四季 :: チャンネル



『ドレミの歌』や『エーデルワイス』といった誰もが聞き覚えのある曲がたくさん登場するこの作品は、みんなが一緒に歌を歌う「シング・アロング」(SING ALONG)が行われた初めての作品だとも言われています。

残念ながら、今回の東京公演ではこの「シング・アロング」という場面はありませんでしたが、上演中は子どもたちの名演技に笑いや大きな拍手がわいたり、時々場内からすすり泣く音が聞こえてきたりする場面も・・・。まったく古さは感じられず、観客の年齢や経験値によって様々な楽しめ方ができる作品であると、あらためて認識しました。

このあたりが、この作品が不朽の名作と言われる所以なのでしょう。また、耳だけでも楽しめるミュージカルということもあり、会場に視覚障害をお持ちの方のお姿も見受けられたのが印象的でした。


劇団四季の『サウンド・オブ・ミュージック』


劇団四季の『サウンド・オブ・ミュージック』東京公演では「ファミリーゾーン」を設定され、対象エリアのS席・A席で子ども料金が設けられているとのことですので、ぜひご家族揃ってご鑑賞下さい。チケットは現在、2015年12月6日の公演分まで発売されています。

この映画の舞台となったザルツブルクには、映画に登場する建物や場所が現存しています。今年は、50周年関連イベントも目白押しとなっていますので、この記念すべき年に物語の舞台を訪れてみてはいかがでしょうか。
(協力:ザルツブルク観光局)


英国初の“残念なテーマパーク”が、期間限定オープン!

更新日 : 2015年08月23日





ディズニーランドを風刺したパロディー・テーマパーク「ディズマランド」が昨日、ブリストルの南西に位置するウェストン=スーパー=メアに、期間限定でオープンしたそうです。

この英国初となる“残念なアトラクション”をプロデュースしたのは、ロンドンを中心に活動する覆面グラフィティ・アーティストのバンクシー(BANKSY)。荒廃した城をはじめ、横転したカボチャの馬車、やる気ゼロのスタッフ… 思わずハロウィンかと勘違いしてしましそうな「陰気さ」で、夢のかけらも感じられません。

この「ディズマランド」は、2015年8月22日から9月27日までの5週間のみ営業。館内にバンクシーの作品をはじめ、世界中から集まったアーティストらの作品も多数展示されれているそうですので、お近くにいらっしゃる方は足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。


欧州初の体験ワイナリー「シュロス・ヴァッカーバルト」へ

更新日 : 2015年08月21日



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自然に囲まれた時間を過ごすのが大好きなドイツの人々



残暑お見舞い申し上げます。

ピクチャーレポート「暮すように旅するドレスデン」を本日更新しました。

どこへ行っても交通インフラが整っているドイツの都市。バロックの都ドレスデンも例外ではありません。
ドイツ屈指の人気を誇るドレスデンには、一人旅でも家族旅行にも便利でお得な観光カードがたくさん揃っていて、ツーリストでも公共交通機関を使って自由気ままに動き回ることができます。また、町も大き過ぎず、かといって小さ過ぎず、しかも治安の良いドレスデンは、まさにローカル気分で旅を楽しむには理想的なデスティネーションといえます。

そこで、今回はドレスデンからトラムに乗って、近郊のラーデボイルという町にあるザクセン州立ワイン醸造所「シュロス・ヴァッカーバルト」へ出かけます。ここは一般に開放された欧州初の体験ワイナリーで、ドイツ語で「ゼクト」と呼ばれるスパークリングワインの醸造所としては、ドイツで2番目の規模を誇る醸造所です。

ひたすらワインを楽しむのも良し、ブドウ畑を散策するも良し、バロックの美しい城館にうっとりするも良し、と過ごし方は実に様々。自然との時間を大切にするドイツの人々の遊び方を学べば、ローカル度もグ~ンとUPすることでしょう!

ドレスデン旧市街からわずか35分という、アクセスの良さも大きな魅力的です。
850年以上の歴史を誇るザクセン州のワイン。「シュロス・ヴァッカーバルト」でワインを味わいながら、ドイツ流の過ごし方を皆さんも楽しんでみて下さい。(取材協力:ドイツ観光局、ドレスデン観光局、レイルヨーロッパジャパン)

>>> 記事はこちら    


ドレスデン観光局が「音楽の都」をアピール

更新日 : 2015年08月06日



Dresden Phil Concert 6 July 2015

ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団
来日公演ポスター(東京)



1870年に設立されたドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(以下、ドレスデン・フィル)は、かつてブラームスやドヴォルザーク、チャイコフスキー、R. シュトラウスといった錚々たる作曲家たちが指揮台に立ち、興隆を極めた名門楽団。そのドレスデン・フィルが今年6月末から7月上旬にかけて来日し、各地で公演を行いました。

これを記念して、ドレスデン観光局からも局長のベティーナ・ブンゲ氏が来日。東京で「音楽の都 ドレスデンの集い」を開催し、日本の旅行業界関係者やメディアに、ドレスデンが”音楽の都”であることをアピールしました。


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プレゼンテーションを行うドレスデン観光局のベティーナ・ブンゲ局長



音楽、絵画など洗練された芸術が集まるドレスデンといえば、音楽ファンなら「ゼンパー・オーパー」の愛称で親しまれている世界屈指のオペラハウス「ザクセン州立歌劇場」を最初に思い浮かべる方が多いかと思いますが、この劇場ではオペラやコンサートだけでなく、バレエも鑑賞できます。また、年明けに華々しく開催される「オペルンバル」でも注目される劇場です。


Semperoper

「ゼンパー・オーパー」の愛称で親しまれているザクセン州立歌劇場(内部)
当編集部撮影



「音楽の都!」と胸を張るドレスデンには、なんとオペレッタ専用の州立オペレッタ劇場もあります。
ブンゲ氏によると、2016年末にはドレスデンに新しい劇場「クラフトベルク・ミッテ」(Kraftwerk Mitte)が完成する予定で、こけら落としにはオペレッタが上演されるそうです。

ドレスデンで音楽と言えば、もう一つ忘れてはならないのが少年合唱団の存在です。ドレスデン聖十字架教会を拠点する「ドレスデン聖十字架合唱団」は、2016年に創立800周年を迎える名門の聖歌隊。9歳から19歳までの少年150人が在籍し、初期バロック作品からカンタータ、バッハの受難曲から現代まで、幅広いレパートリーを持っています。


Dresdner Kreuzchor

2016年に創立800周年を迎える「ドレスデン聖十字架教会合唱団」
画像提供:ドレスデン観光局



同少年合唱団は2015年も12月に来日し、都内のオペラシティ コンサートホールで「クリスマス・コンサート」が予定されていますが、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団や、先述のドレスデン・フィルとも定期的に共演しているので、ドレスデンを訪れた際には本場で楽しんでみましょう!

800周年に当たる2016年には、「ドレスデン・ミュージック・フェスティバル」(2016年4月15~24日予定)や、「第91回 国際バッハ・フェスティバル」(9月23日~10月3日予定)にも登場が予定されているとのことで、そこでもドレスデン聖十字架合唱団の美声に癒されそうです。ドレスデン聖十字架合唱団については、こちらもご参照ください。


Frauenkirche

フラウエン教会でのクリスマスコンサート
当編集部撮影



上記でご紹介した以外にも、ドレスデンではフラウエン教会などでも、バロックマイスターによるコンサートやコラールが行われています。
やはり、イースターのシーズンならバッハの「マタイ受難曲」、アドヴェントの時期なら「クリスマスオラトリオ」でしょう!


世界最古の外輪船のパレード
配信元:Gerd Burckhardt



音楽から少し離れますが、お勧めしたいドレスデンの楽しみ方は、まだまだたくさんあります。せっかくですので、ベティーナ・ブンゲ局長からお話があったその他の見どころも含めて、もう少しドレスデンの魅力をご紹介することにしましょう。

バロックだけでなく、サクラの名所としても知られているドレスデン。毎年5月1日にエルベ川で行われる世界最古の「外輪船パレード」や、「ディキシーランドフェスティバル」など、春限定のイベントも要チェックです!


Porzellansammlung

ツヴィンガー宮殿にある「陶磁器コレクション」
当編集部撮影



もちろん、アウグスト強王とその息子アウグスト3世が収集した陶磁器やマイセンで研究されていた試作品、研究途上品、完成品が収められている「陶磁器コレクション」は、日本からの多くの観光客には外せないポイントの一つでしょう。
同じ建物内には、ラファエロやフェルメール、ルーベンス、レンブラントなどの名作を収蔵する「アルテマイスター絵画館」もあります。


Zwinger

ハリウッド映画『シンデレラ』の舞台にもなったツヴィンガー宮殿
当編集部撮影



「陶磁器コレクション」と「アルテマイスター絵画館」が入っているツヴィンガー宮殿は、ディズニー映画『シンデレラ』(2015年公開)の中で、王子様が住むお城として登場しているのですが、皆さんご存じでしたか?


Schloss Wackerbarth

ドレスデン近郊にある「バッカーバルト醸造所」
当編集部撮影


ドレスデン周辺は、ドイツ屈指のワインの産地としても有名。ドレスデンの中心部からトラムで簡単にアクセスできるラーデボイルには、一般に開放された欧州初の体験ワイナリー「シュロス・ヴァッカーバルト」があります。

敷地内では醸造所の見学だけではなく、レストランやショップなども併設されていますので、ローカル気分で半日から1日ここでゆっくり過ごしてみるのもお勧めです。(こちらは後日、特集記事『暮すように旅するドレスデン』の方で、ご紹介を予定しています。)


Schloss-Dresden-Markt

ドレスデン城で行われる「中世のクリスマスマーケット」
当編集部撮影



最後にドレスデンの冬の風物詩といえば、やはりクリスマスマーケット!ドレスデンの「シュトリーツェルマルクト」の歴史は1434年にまで遡り、「世界一有名」と言われるニュルンベルクや、「世界最大」とのシュトゥットガルトと共に「世界最古」として世界の3大クリスマス・マーケットの1つに数えられています。

何でも話によると、このシュトリーツェルマルクトでは開催期間中の毎日、夕方4時になるとサンタクロースがやって来て、子供たちに小さなクリスマス・プレゼントをくれるのだとか。

「シュトリーツェルマルクト」だけでなく、(土日は有料となりますが)ドレスデン城の中庭で開かれている「中世のクリスマスマーケット」も個人的にお勧めです。
もちろん、このクリスマスの時期にドレスデンに行くなら、ゼンパー・オーパーでのバレエ『くるみ割り人形』もお忘れなく!


2015年9月19日公開、映画 『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』

更新日 : 2015年08月05日



Bolshoi Babylon

世界最高峰のバレエ団、ボリショイ・バレエを描いた
ドキュメンタリー映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』
(2015年/イギリス/英語・ロシア語/87分/シネスコ)



世界三大バレエ団の一つに数えられ、ロシアの至宝と謳われる「ボリショイ・バレエ団」。創立240年の歴史を持つこのバレエ団で2013年、同バレエ団の元スターダンサーで、現在芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリン氏が何者かに襲われ、顔に硫酸を浴びせられるという衝撃的な事件が起こりました。

世界中を震撼させた事件から2年、捜査が進むにつれて真相と共に明るみになったのは、事件の背景にあった勢力争いや横領、賄賂といったスキャンダルの数々。そして、事態は二分されたバレエ団の内紛のみにとどまらず、国家をも巻き込んでいきました。

そうした混乱の最中にあるボリショイ劇場の内部に、英BBCの撮影チームが史上初めて撮影を許され、秘密のベールに包まれた舞台裏をとらえたドキュメンタリー映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』(配給:東北新社/Presented by クラシカ・ジャパン/宣伝:セテラ・インターナショナル)が、今秋日本でも公開されることとなり、それに先駆け行われたメディア向けの試写会にお邪魔してきました。

本作品では、フィーリン襲撃を計画し、同年12月3日の裁判で懲役6年の判決を受けた同バレエ団のソリスト、パーヴェル・ドミトリチェンコの裁判や経過を追いながら、傷つきながらも最高の舞台を創り出すため、ひたむきにバレエに打ち込むダンサーたちの姿が見事に映し出されています。また、『白鳥の湖』『ラ・バヤデール』『スパルタクス』など、映画に登場する美しいバレエシーンも見逃せません。
このシーンを観ただけで、実際にヨーロッパまで行ってバレエ鑑賞したくなる方も、きっとたくさんいらっしゃることでしょう。

映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』は、9月19日よりBunkamuraル・シネマを皮切りに、全国で順次公開されます。ボリショイ・バレエ団の素顔に迫ったこのドキュメンタリー作品を、ぜひ劇場でご覧下さい。


映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』予告編


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