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エコツーリズムと海外旅行 3 |
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開発と保全をどう調和させるか |
エコツーリズムアドバイザー |
ローリー・ルーベック |
生態系的にみて傷つきやすい地域の多くが、なぜ旅行者の立ち入り禁止をうたっていないのかと疑問に思う人もいるかもしれません。これは好奇心の強い多くの旅行者が新しい場所を見たがることから、なかなか難しいことです。国によっては、獲得した外貨を自然保護地域や絶滅に瀕している種を救うための資金に充てています。 従って、それはどこで折り合うかということだと思います。旅行の与えるマイナスの影響と環境への貢献の面との調和をどうとってゆくかということや、催行している旅行で環境綱領を確実に実行していくにはどうしたらよいか、全て旅行業者の意識にかかっているのです。だからといって利益の確保やお客様を満足させる点で妥協することはないのです。 エコツーリズムは販売される製品ではありません。エコツーリズムは自然や文化を基盤にした旅行を計画したり、催行する時に適用すべき環境的・社会的倫理であり、その環境を維持するための、また環境に与える影響を少なくするための要素なのです。 お客様はお店にやって来て「環境にやさしい」旅行を求めるわけではありません。やってみたい冒険や見てみたい美しい地域について尋ねるのです。ヒマラヤでのトレッキングやコロラド川のいかだ下り、アフリカのサファリなどを。 各地で旅行者をひきつけている様々な新しい旅の要素を見る時に、必ずしもパッケージ旅行にこだわらない旅行者にとっては、この地球上にあるものは殆ど何でも旅行の対象になり得るものです。冒険旅行やエコツーリズムがアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの旅行市場で急速に広まるのにわずか2〜5年しかかかりませんでした。 次は日本の番かもしれません。 |