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カリフォルニアの新しい風を楽しむ
カリフォルニア・ワインのふる里を訪ねる


写真=『豊潤』な谷間、ナパ・バレーの風景
(Robert Holmes 氏撮影)


<その3> ナパ・バレーの新しい楽しみ方


■ ナパの新名所「コピア」

 サンフランシスコの北70キロ、最初にこの地に住みついたワポ族がこの谷間を『豊潤』を意味する「ナパ」と呼んだことから名づけられたナパ・バレー。今やカリフォルニアを代表するワインの名産地だ。
 ナパの楽しみ方と言うと、そのワインの知名度の高さから「ナパ=ワイナリー巡り」とイメージしがちだが、実は他にも楽しみ方はたくさんある。
 そこで今回紹介するのが、ワイントレイン出発駅のすぐ近くにある「コピア (COPIA:The American Center for Wine, Food and the Arts)」だ。

 この「コピア」とは、「アメリカの食文化」をテーマにしたカルチャー・センターのこと。ナパに豊かな実りを約束する豊潤の女神からこの名が付けられた。
 会長には、この「コピア」の設立の立役者となったワイナリー「ロバート・モンダヴィ(Robert Mondavi)」のオーナー、ロバート・モンダヴィ氏が就任。
 ここでは、アートとヒューマニティをワインとフードに関連付けながら、生活、文化、伝統を追求している。

写真=今やナパのランドマーク「コピア」
(COPIA提供)

 「コピア」には、シアター、コンサート・テラス、デモンストレーション用キッチン、教室、ギフトショップ、展示ギャラリー、ガーデンなどの施設が完備されているが、中でも注目したいのがレストラン「ジュリアズ・キッチン(Julia’s Kitchen)」だ。この「ジュリアズ・キッチン」という名は、アメリカの主婦たちから絶大の信頼を誇った料理人、ジュリア・チャイルド(Julia Child)に因んで付けられた。



写真=コピアのオリーブ園
(COPIA提供)
 ここでは単なる料理のテクニックだけでなく「食」とはどうあるべきかを説いてきたジュリアに敬意を表し、敷地内のオーガニック・ガーデンで収穫された野菜やハーブをふんだんに使った料理を通じて彼女の精神を伝え続けている。

 「コピア」では常設展示のほかに期間限定で行われる特別展、講師を招いて行われるワインやフードをテーマにしたコンサーベーションやワインのティスティング、料理教室、コンサート、映画上映など実にさまざまなイベントを開催している。一部有料のものもあるが、「コピア」をより楽しむのであればこういったプログラムに積極的に参加してみると良い。

 また、ダイニング、ショップ、コンサートや映画(パフォーマンスはその鑑賞券のみ)のみ利用であれば入場券は不要。気軽に足を運んでみよう。


■ ナパで“究極”のカリフォルニア体験

 ナパのダイナミックな自然をよりアクティブに楽しみたいという人にお勧めしたいのが、「熱気球(Balloon Ride)」だ。その日の風の状態により異なるが、気球は1000フィートから3000フィートまで上昇、眼下にはナパ・バレーの絶景が広がる。その絶景を眺めながら、風とたわむれるように楽しむひと時の空中散歩は爽快感抜群だ。

 ナパの熱気球は、ハリウッド・スターからサウジアラビアのプリンスまでもが楽しみにナパへやってくる人気ぶりで、やみつきになる人も多いと言う。あのニューヨークタイムズ誌も「究極のカリフォルニア体験」と絶賛したほどだ。


写真=ナパで大人気の熱気球
(Robert Holmes氏撮影)

 熱気球ツアーを催行している会社はいくつかあるが、その中の一つ「ホット・エア・バルーン・ライド社(Hot Air Balloon Rides)」では、最新の設備と経験豊なスタッフが快適なフライトをアシストしてくれる。また、宿泊や「シャンペン・ブランチ (Champagne Brunch)」とセットにしたツアーの催行。もちろん、プライベートでのチャーターもOKだ。服装は軽装で大丈夫だが、上空は風が冷たいので上着を持参するのを忘れずに!

取材協力:カリフォルニア州観光局
最終更新日:2006年6月26日
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