● 「サン・ペドロ」は西海岸クルーズの母港
アメリカ西海岸にあって一週間程度のメキシカン・クルーズの中心母港になるのが「ロサンゼルス港(ローカル名は、サン・ペドロ港)」。数多くのコンテナが積まれる港内の一角に、クルーズ専用の「ワールドクルーズセンター」がある。3月に就航した「ダイヤモンド・プリンセス」(現在は別のクルーズ船が運航)はじめ、その他3社のクルーズ船が母港としている。さらに2005年からはディズニー・クルーズラインも就航することが決まるなど、一挙に賑わいを増すものと期待されている。
ロサンゼルス市の南部に位置するサンペドロ港は、24時間活気溢れるロサンゼルス国際空港からはタクシーやバスで20〜30分の距離にあり、国際港にふさわしい設備が整ったターミナルがある。港を管理するロサンゼルス港湾局ではこれまでのクルーズ船を受け入れてきた実績をもとに、今後とも拡大するクルーズ市場や港湾地帯の整備をすべく、10年計画で港全体の再開発事業をはじめている。将来的には数隻の大型クルーズ船が同時に停泊できる桟橋の建設や新ターミナルの整備を行うと同時に、メキシコ情緒たっぷりのサン・ペドロの街並みの整備なども行うことにより、母港周辺の観光面にも配慮した港湾都市を目指している。
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