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DUBROVNIK(ドブロブニク)



 国連から文化遺産都市として指定されている。1991年のクロアチア独立に際しての戦闘で、この街が「残骸ユーゴスラヴィア」政府(今の新ユーゴスラヴィア)によって砲撃を受けたのは本当に残念なことであった。西側諸国にとってはセルビア人はヨーロッパ人と価値観を共有していないと映ったことであろう。

 日本のマスコミはともするとセルビアの肩を持つことが多いように思えるが、旅行者としても、セルビアが未だに共産主義国家である、ということは頭に入れておいた方がよいようだ。

城壁に囲まれた
古いお馴染みの街並みグラート
 クロアチアはその昔からヨーロッパでも有数の観光資源に恵まれた国であったが、紛争で一時中断、そして再び国際観光の舞台に復帰しつつある。為替レートの関係もあってスイス、オーストリア、フランスといった観光先進国から、観光客の関心が比較的コストの安い南ヨーロッパや北アフリカに移ってきており、南ヨーロッパの観光の中心地であるクロアチアもそのひとつである。

 クロアチア政府も昨年末のデイトンでの和議の後、今年からの観光客の招致に懸命の努力をしている。その目玉がドブロブニクである。

ドブロヴニク観光の目玉
であるサンブラズユズ教会
 昨年5月私もこの街を、4月にドブロブニク空港がまた5月3、4日にザグレブがそれぞれロケット砲撃された直後に訪問した。その時でもホテルはすでに整備されていた。ただその当時はまだ戦争中で、砲撃を受ける心配もあったが、今は平和が戻りまずその心配はない。

 ドブロブニクについては、下手な説明はする必要はない。「アドリア海の真珠」と呼ばれ、街全体が中世を思わせる博物館で、小型のヴェネチアといった風情もある。昔はラグーサと呼ばれヴェネチアとコンスタンチノーブルを結ぶ重要な港であった。

ドブロヴニク最大の通りが走る東広場


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