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コスタビクトリア・地中海クルーズ


 クルーズは、水の都イタリアのベニスから出発した。コースは、イタリアのバリで、南イタリア地方からの船客を乗せ、古代オリンピア遺跡に程近いギリシャのカタコロン、エフェソスの遺跡見学への起点港トルコのクサダシ、奇岩の上に建つ修道院メテオレへのツアーが催行されたギリシャのボロス、そして港町ピレウスと巡り、再びベニスへ戻る7泊8日間である。

古代オリンピア


 満船2240名の船客を乗せ、クルーズは陽気に進む。実は、この前も、この次のクルーズも満船だったと言う。その人気の理由をパロンボ船長はこう分析する。「日曜日に出発し、日曜日に帰る7泊8日の日程。有名な歴史的名所を巡り、しかもありきたりでなく、地元ヨーロッパの人々もなかなか訪れる機会の少ないコースとなっている。そしてこれが一番のポイントでもあるが、客層を限定せず、幅広い層の人々にも楽しめる料金設定とクルーズ内容になっていることである。娯楽面も充実し、夕食もフルコース。若い人にも気軽に楽しめる新しいリゾートの提案が成功の秘訣なのです」。


 確かに、昼・夕食はフルコース。他にもピッツアリアでは焼き立てのピッッツアが振舞われ、お夜食も、シーフードやコールドミート、ケーキにクッキーと結婚式のブッフェ料理のように豪華絢爛である。

 しかし、悲しいかな、残念なことに少食の私は毎日満腹で、なかなかお夜食まで手が出ない。海老のカクテルを山盛りに皿に積み上げ、豪快に食べるイタリア人船客を横目に、見学だけで帰ってしまうことも多々あった。勿論、食事料金は乗船料に込みなので、大食漢にはうってつけだ。

船上ショー


 チャチャチャやサンバのラテン系リズム流れる屋外プールサイド。世界各国からやってきた船客達のカラフルな水着がデッキチェアーを埋め尽くす。1600人のイタリア人客を筆頭に、スペイン280人、フランス150人、イギリス・アメリカ100人等々とてもインターナショナルな雰囲気だ。
 船内放送は5カ国語。イベントはイタリア語、スペイン語、英語が飛び交い、にぎやかに繰り広げられる。
 ゴージャスな衣装のミュージカルショー、手に汗握るナイフの曲芸、素人さん大歓迎のカラオケ大会、ダンス自慢が華麗なステップを競うダンスコンペ等々。真夜中のホラーパーティーには、骸骨やミイラ男に扮したクルーズスタッフがあちこちに出没する。船客達も負けずにゾンビや、ドラキュラ伯爵姿で登場し、夜が明けるまでダンス・ダンス・ダンス!コスタビクトリアは洋上に浮かぶ不夜城と化した。


 巨大客船のクルーズは、豪快にして爽快。スケールの大きさと、賑々しさで、誰をもノリノリの気分にさせてくれる。コスタビクトリアはまさに「大船に乗った気持ち」を味あわせてくれた。

(コスタビクトリアの問い合わせ先:
 オーバーシーズトラベル 03−3567−4101)


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