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メガシップ時代到来! 巨大客船の魅力とは?

〈その3〉
「陸、海、空から大自然にアプローチ」
レジェンドオブザシーズ・アラスカクルーズ
Part2

チルキットダンスショー

 美しいグレーシャーベイに別れを告げたレジェンドオブザシーズ(70,000総トン以下レジェンド)は、4日目の朝、スキャグウエーに到着した。
 ゴールドラッシュに沸き、往時は数万人を越えたスキャグウエーの人口も、今では約750人。まさに、ゴールドラッシュの盛衰と共に笑い、泣いた町だ。現在、町の主要産業は観光である。メインストリートのブロードウエイ通りには、ゴールドラッシュ時代を再現したカラフルな建物が並び、当時の衣装に身を包んだ人たちが運転する観光バスや、馬車で町を練り歩く。
 スキャグウエーでは、ヘリコプターに乗ってウエストクリーク・グレーシャーを訪れてみた。飛行場で氷河用の長靴を借り履き替えていると、突然係員にヘンな質問をされた。「あなたの体重を教えてください」
 私は耳を疑った。自慢じゃないが、とても大声で言えるような代物ではない。

ウエストクリーク氷河に着陸したヘリコプター
 少々サバを読もうかという良からぬ知恵も浮かんだが、それでも、もごもご口ごもりながら、正直に申告した。すると「次回のフライトは5機の編成で飛びますが、あなたはブルーグループのヘリコプターに乗ってください」と言われた。
 つまり体重の申告は、各ヘリコプターの乗客の重量を均等に組み分けるための質問だったのだ。
 ブルン、ブルン。アドベンチャー気分をかき立てるプロペラ音を響かせヘリコプターはウエストクリーク・グレーシャーへひとっ飛び。無事に氷河の上に着陸した。所々に溶けだした氷河の水が清らかに流れている。かがんで手を浸すと千切れるように冷たい。無色透明に輝くクリスタルアイスに触れ、互いに体を支えあいながら、深々と口を開けるクレバスをのぞき込む。あたりには不思議な静寂が漂い、大自然の懐に抱かれていると言う爽快感に満たされた。
 レジェンドのアラスカクルーズは、早い船足を活かして見所がふんだん。午後4時45分にスキャグウエーを発ち、午後6時にはその日2つ目の寄港地ヘインズに到着した。

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