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クサナキス氏ファミリー

　このクルーズに、招待してくださったのは、セレブリティークルーズ社の造船担当重役アレックス・クサナキス氏。毎夕食は、彼のご家族と共にテーブルを囲めるのも、今回の楽しみだった。なぜなら、クサナキス夫人のてる子さんは、山口県出身の日本女性である。２０年ほど前、ギリシャからクサナキス氏が新造船の担当者として宇部の造船所に赴任したときに出会ったという素敵なご夫妻だ。長男レオ君、長女エリカちゃんを交えて、クイズを出したり、食べ物談義に花が咲いたり。まるでホームステイをさせてもらっているような団らんの場であった。 　

　某日、クサナキス氏と船上ゴルフシュミレーションに挑戦した。必要登録事項をクルーズスタッフにインプットしてもらうと、スクリーンに写し出された、シュミレーションゴルフコースに、球を打ち出す。驚いたことに日本語でプレイもできるシステムで「１番目のプレーヤー打ってください」と、言う音声が、カリブ海をゆく客船の模擬ゴルフ場に響くのがなんとも愉快でかつ不思議だった。そしてクルーズは、飛躍的な新時代に向かっていることを実感した。

　これまで、どちらかといえば、古き良き時代を懐かしむノスタルジックな船の旅というイメージに支配されていたクルーズ。しかし、伝統は活かしつつも、最新鋭のシステムを導入し、、便利さと快適さをとことん追求するギャラクシーはまさに、未来指向の客船といえよう。２１世紀に目を向けた宇宙時代の銀河号の活躍が大いに期待される。

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ミキ・ツーリスト　TEL:０３−５４３４−４８１１