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大食漢も唸る世界最大のクルーズ船の豪快な食事

10万総トン時代の口火を切ったカーニバルデスティニー

<パート2>


ギャラクシー・ダイニングルーム



 世界最大のクルーズ客船・カーニバルデスティニー(以下デスティニー)は、食事も豪快である。

 2つあるメインダイニングルームは、1114席のユニバース(宇宙)ダイニングルームと706席のギャラクシー(銀河)ダイニングルーム。名前も宇宙時代にはばたく船にふさわしい。いずれも、ガラス張り窓を施した2階建てレストランで、特にアトランティックデッキ最後部に位置するユニバースは、青い海に白い航跡を引く、後方の大パノラマが見渡せる眺望抜群のレストランだ。

 手頃な料金(7泊$1149〜)とカジュアルな雰囲気が売り物のデスティニーだが、夜ごとレストランのテーブルにはフルコースメニューが登場する。

 例えばある日のメニューを紹介すると

 ○前菜:海老のカクテル、椰子の芽とアーティチョークのドレッシングあえ、七面鳥入りクレープ、ムール貝クリームソースかけ

 ○スープ:英国風牛肉のスープ、南瓜のポタージュ、冷たいガスパッチョ

 ○サラダ:レタスサラダ、トマトサラダ、ミックスサラダ

 ○パスタ:フェットチーネ・アルフレッドソースあえ

 ○主菜:グリルチキン、シーフードの煮込み、子羊のあぶり焼き、フィレビーフのパイ包み焼き、マドラス風野菜カレー

 ○デザート:オレンジケーキ、ナポレオンチーズケーキグアバ風味、チョコレートムース、白鳥型シュークリームにアイスクリームとチョコレートソース添え、アイスクリーム&シャーベット各種、チーズ各種、コーヒ・紅茶各種、ホットチョコレート。この中から好きなものを好きなだけ注文できるわけだ。

陽光の入るサン&シーレストラン

 毎晩「さて今日は何にしようか」と迷うのも心楽しいひとときであった。

 しかも、ある夜は、ウエイターの掲げる花火のつきデザートパレート「ベイクドアラスカの行進」があったり、またある夜には、食堂中でマカレナを踊ったり、食べることにも愉快で鮮やかな演出が仕掛けられていた。

 このほか、朝、昼、夜食をブッフェ形式でとれる、サン&シーレストラン。昼食時には入り口に2つのカウンターがオープンし、1つはスパゲッティーやリゾットが注文でき、もう1カ所では日替わりの中華料理(炒め物や、点心、炒飯等)が楽しめる。

 特にこの中華料理コーナーは、カリブ海でも東洋の味が食べられると言う点で、日本人船客に非常に人気があった。



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