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夜はディスコになる眺望ラウンジ
ナビゲータークラブ

 夜の部の招待客は千名。こちらは1泊2日のクルーズ形式でレセプションが進行する。7時15分からカクテルパーティーが始まった。着飾った人々を迎えるのは、マーキュリーの初代船長、キャプテン・アンドリアナトス、セレブリティークルーズのサッソ社長、ミケダキス・ホテルマネージャー、そして販売部長のオドネル氏だ。会場のパビリオン・ナイトクラブは、カラフルな円錐形の柱が印象的。実際のクルーズでは、洒落た大人の雰囲気のレイトナイトショーやバンド演奏を行なう、本格的なナイトクラブとなるそうだ。

 8時30分、メインレストランに席を移し、ギャラディナー開始。セレブリティークルーズといえば料理の良さにも定評があり、世界的に有名なスターシェフ、ミシェル・ルーが監修する斬新でアイデアに富んだ食事は船上のクルーズライフをますます豊かにしてきた。
 この日も、前菜はヘルシー感覚の「森の茸テリーヌ海苔巻き」。次に登場した「黄金ドームコンソメ」」は、パイ皮を被せたダブルコンソメの壺焼。パイの蓋を開けると、ほかほかの湯気にのって、フエンネルの香りが立ちのぼり、肉の旨味を凝縮し、かつ澄んだスープが顔を見せる。メインディッシュは牛ヒレのフォアグラ載せ。チーズとブーケのように束ねたレタスの盛合せは花園のように美しい1皿だ。そして3種のチョコレートを使ったリッチなアイスクリーム。味覚も視覚もほころぶ、ゴージャスな晩餐会となった。


いよいよアメリカ大陸へ出発
見送り

 食後は、007ジェームズボンドとボンボヤージを掛けたショー「ボンドボヤージ」を鑑賞。ビデオスクリーンを合成したスノーモービルのカーチェイス、ラスベガスから墓場まで次々と場面が変わるスピーディーな展開、花火を多用した迫力ある仕掛けは見る者を引き込み、さすがにコンピューターを駆使したニュータイプショーと感心した。

 興奮覚めやらぬままにディスコに行くとこちらも大盛況。しかも今夜はどのバーも飲み放題。新造船マーキュリーは、本番のクルーズを前に盛大に盛り上がった。
 スペーシャスな船内は遊びも豪快。だが、メガシップにありがちな大ざっぱなクルーズではなく、小型船のように目の届いたサービスや上質の食事は、たいしたものだ。きっと姉妹船センチュリー、ギャラクシー同様、誉れある5つ星船の評価を獲得するに違いない。

 マーキュリーは、4月迄、毎日曜発7泊8日のカリブ海クルーズを行なう(クルーズ料金1379$〜)。世界最大級のパナマックスサイズである本船は、5月、パナマ運河をこえるスペシャルクルーズを行ない、夏場はアラスカクルーズに投入される。最新鋭のメガシップから眺める氷河はきっと見応えがあるに違いない。そして10月からは再びカリブ海クルーズに戻ってくる予定だ。
 サザンプトン港で披露レセプションを終えた翌日、マーキュリーはアメリカ大陸へその雄姿を現わすべく、大西洋横断に船出した。        



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