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現代人にアピールする新造客船・ビジョンオブザシーズが誕生

コンセプトは「全ての人にパーフェクトバケーションを!」


サザンプトン港
ヴィジョンオブザシーズ

 映画「タイタニック」の空前のヒットで、今や巷はちょっとしたタイタニックブーム。この映画をきっかけに多くの目が船旅に向けられたことは喜ばしいことだが、反面、いやらしいスノビズムがはびこる船上生活や、惨事の傷口を広げた階級差別などが、いまだに現在のクルーズにいきづいているような誤解を生じたことは残念なことだ。
 では、現在のクルーズの実体とはどんなものなのか?コンテンポラリーなクルーズ思想で常に業界をリードし、世界最大級のクルーズ会社に躍進したロイヤルカリビアンインターナショナル社の最新客船・ヴィジョンオブザシーズを通して、その魅力を探ってみたい。

 本年4月、イギリス・サザンプトンに於て、ヴィジョンオブザシーズ(問い合わせ先:ミキ・ツーリストクルーズセンター 電話03-5434-4809)の披露クルーズが行なわれた。
 総トン数78,491トン、乗客定員2,435名、乗組員数765名の巨大客船は、ガラスを多用した明るく開放的なデザインが特徴で、船内には9基のエレベーター、2つのプール、6つのジャグージ、劇場、レストラン、バー、ディスコ、フィットネスセンターなど、陸上のリゾートホテルが顔負けするほどの設備が整っている。


アクエリアス ダイニングルーム
 「当社は、ノスタルジックな船旅を追い求めない。現代的で、誰もが楽しめるパーフェクトバケーションとしてクルーズを提供してゆく」。これは、同社の副社長アダム・ゴールドステイン氏の言葉だ。
 確かにこの船には、現代人のニーズを的確に把握した独自の施設やプログラムが豊富だ。
 例えば、健康ブームに合わせた「シップシェイププログラム」。年代や難易度別に分かれたエアロビクス、ストレッチング、ウオーキングなどのフィットネスプログラムや、楽しく身体を動かせるダンス教室やバレーボール大会など、10種を超えるプログラムが用意されている。
 また、全天候型プールのあるソラリウムは、マヤ文明をテーマにデザインされたユニークなリラクゼーションの基地。プールの回りには、2つの頭を持つヘビ像や双子の英雄像が立ち、マヤ遺跡を彷彿とさせる像を見ながらのんびり泡風呂につかれば、現代人のストレスも癒される。奥にあるスパには、美容室、マッサージ室、ハイドロテラピーバス、サウナなどが完備し、アロマテラピーやタラソテラピーなど話題のボディーケアーにも事欠かない。
 お望みの方には、低カロリー、低脂肪の料理で構成されたシップシェイプダイニングメニューや野菜料理で構成されたベジタリアンメニューもある。とかく豪華客船には、美食と怠惰な生活に満ち満ちたイメージがつきまとっているが、現代のクルーズでは総合的に健康増進を計ることも可能だ。

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