|前頁へ|お薦めクルーズ|クルーズ考へ戻る|旅コムの目次へ|


ますます魅力的に
なった自慢料理
 そして、99年版に、いよいよその結果が発表となった。中型船部門で世界第6位を獲得。ちなみにこの部門は、1位クリスタルシンフォニー、2位クリスタルハーモニー、3位ロイヤルバイキングサン、4位オイローパ、5位ビスタフィヨルドと世界トップクラスの客船ばかりがひしめいている激戦地帯。そして、全部門を通じて堂々19位。ぱしふぃっくびいなすは、デビューと同時に世界最高峰の客船達と肩を並べる評価を勝ち取ったのだ。

 これは、快挙といっても差し支えないだろう。評論家は総じて、はっきりとした物言いをするが、ワード氏も例外ではない。例えば、ビジョンオブザシーズの船上で行なわれた4役(会長、社長、国際担当副社長、マーケティング担当副社長)会見で、当時はまだプロジェクトイーグルと呼ばれていた、同社の今世紀最大の客船計画に質問が集中したが、まだ未発表だった船名をズバリ尋ねたのが彼であった。
 また、報道関係者用のパーティーが屋内プールサイドで開かれ、プラスチックグラスに入ったシャンペンが振舞われた時のこと。私個人としては、プール付近では破損の危険が高いクリスタルグラスを使用しないのも止む終えないと考えるが、彼は「これはいただけないね」と、きっぱり。しかし、この目敏さや厳格さが彼の評価に対する信頼度を高めていることも事実だろう。そして、日本に久しぶりに誕生した客船が、早速、厳しいクルーズ評論家の眼鏡に叶ったことは、誇りでもある。

 さて、本年4月。ぱしふぃっくびいなすの「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」に乗船した。満1歳を迎えたビイナスは、益々磨きがかかり、愛らしく、魅力的になっていた。例えば、ケーキやパンを担当するパティシェが、スイス人から日本人に変わり、一層口に会う美味しさ。事前に船客リストを調べ、乗船者の出身地の比率により、お米のブレンドまで変えているそうだ。「この船に乗ったら2キロは太ってもらいます」という、殺し文句が生まれるのも頷ける。

スタッフもにこやかにお出迎え
 そして、世界トップクラスの座に慢心することなく、向上心に溢れた感じ良いサービスは、デビューの時より更に隅々にまで浸透し、乗り合わせたお客様達からも「この船は、雰囲気がとても穏やかなので、心が和みます」という意見を幾度も耳にした。
「リフレッシュタイムオンボード」をコンセプトに掲げるぱしふぃっくびいなすは、上質でありながらながら、気さくで親しみやすく、初めてクルーズをなさる方にもとても乗りやすい。

 そんな、ぱしふぃっくびいなすが、1999年12月、クリスマスワンナイトクルーズで日本列島を凱旋する。スケジュールは、博多(12/7発、8着)、下関(12/8発、9着)、大阪(12/10発11着)、 神戸(12/11発、12着)、高松(12/13発、14着)、名古屋(12/15)、東京(12/17発、18着 及び 18発、19着)苫小牧(12/23発、24着)となっている。普段、長期のお休みを取りにくい方にも、世界トップクラスの客船を気軽に楽しむ絶好のチャンス。これこそ、素敵なクリスマスプレゼントとなりそうだ。

-2-


|前頁へ|お薦めクルーズ|クルーズ考へ戻る|旅コムの目次へ|