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主食堂・リフレクションズレストラン
2階建てで豪華な雰囲気の
主食堂・リフレクションズレストラン
金色の柱と
 トロピカルシアターは2階建て915席(うち、車椅子対応24席)の大劇場で、上下するオーケストラピットを持つ本格的な仕様だが、ここで行われるショーも圧巻だった。唄あり、踊りあり、レビューありの上に、サーカスも顔負けなくらいスリリングなシーンも展開された。天井から垂れ下がる薄い布地を使って回転したり、空中ブランコのように漕いだり、床に衝突しそうなほど素早く頭から滑り降りたり・・・。キダムを思わせるアクロバティックな技の連続に息を呑んだ。しかも演じるのはサーカスの人ではなくこの船のダンサー達なのだから、さらに驚きだ。

 セレナーデの初代マスターとなったのはニコラス・アンタルス船長だ。スカンジナビア出身の船長がほとんどだったRCIにしては珍しいギリシャ人の船長さんである。といっても、数年前に同社の傘下に入ったセレブリティークルーズ(元はギリシャ人オーナーだった会社)から移籍してきたのでもないそうで、客船のオフィサーとしてはかつて名声を轟かせたロイヤルクルーズラインにいたことがあるという。「貨物船やカーゴなどで世界中を回りましたが、特に日本は大好き。名古屋、横浜などには度々行きました。日本のお客様は大歓迎です。私の船でお目に掛れることを楽しみにしています」と笑顔で語ってくれた。

 彼の航海サービスにかける意気込みには定評があり「アンタレス船長のアラスカクルーズに乗ったときには、朝早くから、次は鯨を見てもらおう、次は白頭鷲を見てもらおうという熱意が伝わってきて本当に感激した」という話を聞いたことがある。また、彼はギリシャで一番若いチーフオフィサーとなった伝説の航海士でもあるそうだ。
自室のベランダでの朝食
24時間ルームサービスは無料
自室のベランダで朝食はいかが?

 ツナメルトサンド、リューベンサンド、チリコンカンなどがあるシービューカフェで、海を見ながらピクニック気分でランチを食べたり、金色の柱が豪華なリフレクションズレストランでロブスターやステーキも登場する優雅なフルコースディナーを食べたり、食事面もバラエティーに富んでいる。24時間ルームサービスも無料で注文できる。おなじみの自室のベランダで海を見ながら食べるルームサービスの朝食も楽しんだが、今回の海からのお客様はイルカではなく、クラゲの大群だったのも面白かった。

 セレナーデはこの秋はニューヨーク発着のニューイングランドクルーズを行う。同社は変動料金制を取っているので、こんな新造客船クルーズが驚くほど安くなることがある。料金は空き情況等によって刻々と変化するので、これは一例だが、8月29日にRCIのホームページで検索したところ、9月25日から29日(4泊5日)のカナダ・ニューイングランドクルーズがインサイドキャビン389米ドル〜、アウトサイドキャビン429米ドル〜(いずれも1室2人使用の1人分)となっていた。カナダの秋模様をピカピカ出来立ての船でたずねるクルーズはきっと美しいセレナーデを奏でることだろう。
 問い合わせはミキ・ツーリスト クルーズセンター(03−3575−8513)まで。



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